まだ2月中旬だというのに河津桜とメジロの写真を撮ってしまう

2020-02-18

 自分を含め冬が大好きな人達にとって大変残念なことに、今年は記録的暖冬となっている。いや、実際の記録がどうなっているのかは知らない。個人的な思い出を言えば、2月中に気温が20℃になって汗だくになったことも、1月のニセコで雨に降られてしょんぼりしたことも過去には経験がある。

 それと比べれば今年はマシな気はするが、実際のところ全体的な傾向というか平均的な気候は超暖冬なのだろう。その証拠に2月中旬(というか初旬と言っても良いかも?)なのに河津桜が咲き、メジロが飛び回ってる写真が撮れてしまった。

河津桜とメジロPENTAX K-1改, HD DFA★70-200mmF2.8ED DC AW, f4.0, 1/800sec, ISO100, 0EV
 ほら! 過去写真の蔵出しではない。Exifを見てもらうと分かるように、これは今年の2月9日に撮ったものだ。場所は毎年見に行く近所の河津桜並木で、個人的には河津桜の標準木としている。だいたい3分咲きくらいだった。
 

河津桜とメジロPENTAX K-1改, HD DFA★70-200mmF2.8ED DC AW, f4.0, 1/1250sec, ISO200, 0EV
 飛び回っていたメジロは見た限りこの一羽だけだった。早咲きの河津桜を独り占めということで、かなり長いこと枝から枝に飛び移りながらずっと花を突いていた。邪魔者のヒヨドリもやってこない。

 自分含めて同業者がちらほら。むしろ望遠レンズをつけたカメラを構えた怪しげな人間のほうを警戒するかと思えばそんなこともない。だからたっぷり撮ることができた。数打ちゃ当たる…(かもしれない)だ。
 

河津桜とメジロPENTAX K-1改, HD DFA★70-200mmF2.8ED DC AW, f4.0, 1/1000sec, ISO100, 0EV
 なお、撮影データにあるとおり、持っていったレンズはDFA★70-200mmF2.8だ。小さな鳥なので本当はDA★300mmF4のほうが良かったかも知れないが、このポイントはうまく行くとかなり近寄れる(場合によっては最短撮影距離に引っかかるくらい)ので、200mmくらいの方が使いやすい。

 ずっとファインダー覗きながらメジロを追い回していると、やっぱり軽いレンズ(つまりアレ…)が欲しくなる。
 

河津桜とメジロPENTAX K-1改, HD DFA★70-200mmF2.8ED DC AW, f4.0, 1/640sec, ISO100, 0EV
 メジロのような小鳥はちょこまか動く上に、花や枝に被るのでAFにとってとても厳しい。そして人と同じように目にピントを持ってくるのが常道だと思うのだが、そうなるとなおさら難しい。鳥認識AFがあるミラーレス機ならもう少し簡単なのかも知れないが、コンサバなレフ機ではなかなか至難の業だ。

 このカットも残念ながら後ピンだが、ちょうど視線をもらった瞬間で没にするのは勿体ないのでOKということにした。
 

河津桜PENTAX K-1改, HD DFA50mmF1.4 SDM AW, f1.8, 1/2000sec, ISO100, +0.7EV
河津桜PENTAX K-1改, FA77mmF1.8 Limited, f1.8, 1/400sec, ISO100, +1EV
 メジロがいなくなっても、河津桜だけで十分被写体になる。2枚目の方は実はメジロを撮った1週間後、2月15日に再度開花状況を見に行った時に撮ったものだ。開花はかなり進んで5分咲きくらいになっていた。

 残念ながら先週末は天気が悪かったしメジロもいなかったので、数枚アリバイ程度に撮っただけなのだが、曇りの日はやはり光が柔らかくて花には良い。もっと真面目に撮ってくれば良かった。
 

青空に梅一輪PENTAX K-1改, HD DFA50mmF1.4 SDM AW, f2.8, 1/1000sec, ISO100, 0EV
 そう言えば梅のほうが少し開花は早いはずと思って木場公園の梅を見に行ったのだが、2月9日時点で梅もまだ3分咲きくらいだったように思う。

 来週あたりは亀戸天神の梅(とウメジロー)もそろそろ見頃かも知れない。調べてみたらやはり昨年も2月の最終週あたりに亀戸天神に撮りに行っている。満開ではなかったが結局のところ河津桜とか梅とか、わりと長く楽しめる花に関して見頃の時期は例年とそんなに変わらないのかもしれない。

 ソメイヨシノが3月中旬に満開を迎えたら今度こそ驚くに違いないが、もしかしたらあり得るかも知れない。いまから心の準備をしておこう。
 

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