今年はまだ5月のうちに、西日本から東海地方までがあれよあれよという間に梅雨入りしたと思ったのだが、関東地方はいまだ梅雨入り宣言がされないまま6月を迎えた。しかし長続きはしないものの、けっこう梅雨っぽい感じの雨の日は多い。宣言を出しそびれただけで実はもう梅雨なんだろうと思っている。
さて、梅雨と言えばあじさいの季節だ。花の写真とくれば普通は晴れの日に撮りたくなるものだが、あじさいだけは別だ。もちろん晴れた日も良いが、しっとり雨に濡れた姿の方がより良い。だからこの時期ばかりは雨が降ると喜び勇んでカメラを持って外に飛びだしてしまうのだ。
PENTAX K-3 Mark III, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f4.0, 1/100sec, ISO200, -1.0EV
まずはHD DFA★50mmF1.4をK-3 Mark IIIに付けてみた。全天候対応のAWなので雨の日にはうってつけだ。APS-Cなら75mm相当の大口径中望遠レンズになる。
雨の日は全体的な色温度の関係もあって、青いあじさいをイメージしがちだが、こういう赤というか赤紫の花も良い。葉っぱの緑も濃くてしっとりしている。
PENTAX K-3 Mark III, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/250sec, ISO100, -1.0EV
いや、やっぱり青も良い。雨の日でも実物のあじさいはとても鮮やかに見えるのだが、ローキーにして彩度も落としてみた。記憶の中ではこんな風にしっとり落ち着いた姿だったように思えてくる。
PENTAX K-3 Mark III, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f4.0, 1/40sec, ISO100, -1.0EV
白いあじさいをさっきと同じようにしっとり仕上げてみる。白のあじさいは撮るのが難しく感じていて、今まで何となく避けてきたが、少し引いて撮ってみる。うん、やっぱりキレイだ。色はないが雨に濡れていると艶めかしい。
PENTAX K-3 Mark III, DFA MACRO 100mmF2.8 WR, f2.8, 1/400sec, ISO100, -0.7EV
マクロレンズに変えてみた。この100mmマクロレンズは、K-3 Mark IIIに付けると150mm相当本格的な望遠マクロ風味となる。光学的に最大撮影倍率が等倍であることは変わりないが、クロップ効果によってまるで1.5倍マクロのような感覚で使うことが出来る。
PENTAX K-3 Mark III, DFA MACRO 100mmF2.8 WR, f4.0, 1/160sec, ISO160, +0.3EV
実際に最大撮影倍率付近まで寄って使ったわけではないが、手持ちで普通に使っていても、長い!近い!と感じることが多い。意外なくらいK-1 Mark IIで使う場合とは大きな違いを感じる。
そう言えば、考えてみたらこのレンズをAPS-C機で使うのは今回が初めてだった。
PENTAX K-3 Mark III, DFA MACRO 100mmF2.8 WR, f2.8, 1/160sec, ISO100, -1.0EV
寄るばかりがこのレンズの能ではない。もちろん、マクロレンズはだいたいそういうもので、遠景までバッチリいける万能レンズが多い。
このレンズはDFAを名乗っていて絞りリングも廃されているが、基本となる光学系はかなり古く、色収差とか最新のレンズと比べるとなかなか使い方が難しい… と言われるが、個人的にはあまり古くささは気にならない。なんならボケなんて超きれいでDFA★にも遜色ない気がする。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f1.4, 1/320sec, ISO100, 0EV
さて、最近はK-3 Mark IIIばかり使っていたので、久々にK-1 Mark IIを使ってみたくなった。レンズはHD DFA★85mmF1.4を付けてみる。画角的にK-3 Mark IIIに50mm付けた場合と似た感じのセットになるが、二回りくらい大きく重く感じる。
いやいや、でもこれはやっぱり良い。豊富なボケ量を使い放題だ。RAWデータをLightroomで開くと、見慣れたフルサイズの36Mデータにはニンマリしてしまう。
<PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/100sec, ISO100, -1.0EV
空から降ってくる雨をなんとか写せないかと頑張ってみた。こう見えても嵐のような大雨が降っている状況だったのだ。
うん、だいたい想像してた感じになった。今回撮った中では最も雨っぽい写真になったと思う。本当の意味で開花しているガクアジサイも水滴を蓄えていて良い感じだ。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/125sec, ISO100, -1.0EV
なお今回撮ったのは近所の公園に咲いてる基本的に野生のあじさいだ。その中のガクアジサイは、こうして昨年のものと思われる古い花が枯れた状態で残っている。
他の多くの花のように、咲き終わると自然と落ちたり散ったりすることなく、枯れた姿のままこうして年を越してしまうのだから、あじさいは逞しい。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/125sec, ISO200, -1.3EV
まだ開花し始めたばかりの若いガクアジサイ。瑞々しくてきれいだ。。君も来年まで残っていたならまた会おう!

防滴性能が高いPENTAX機なら雨に濡れるくらいは特に問題はない(ただし組み合わせるレンズによる)。だから特にカメラやレンズが濡れることは気にせずに撮ることができる(もちろん無理や過信は禁物だし、あとでしっかり水分を拭き取って乾かすなど手入れも必要だ)。
だから発色や画質的な面だけでなく、機能的にもPENTAX機はあじさいの撮影にとても向いていると思う。だから雨の日こそカメラを持って外に出よう!
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