PENTAX K-1 Mark II Silver Editionを発注した

2020-08-29

 気がつけばリコーイメージングによる「これからのPENTAXカメラが大切にしていくこと」という2本の動画が公開されてから1ヶ月以上が経過している。その2本目の動画で突如アウナウンスされ、世界中のペンタキシアンを唖然とさせたのが、K-1 Mark IIとDFAスターレンズのシルバー仕様の発売計画だ。

 もう一度書くと「はぁ?なんで今ごろそんなもの出すの?」というのが正直な感想だった。

 K-1/K-1 Mark IIはもう十分成熟している、というか端的に言って(後継機がある/なしに関わらず)モデル末期が近い。もうKマウントのフルサイズが欲しい人には十分に行き渡っているのではないだろうか?

 そもそも今年はAPS-Cフラッグシップが発売することになっている。予算は無尽蔵ではない。いつ?いくら?を教えてくれないまま、こんな仕打ちをするなんてひどい! …と、パソコンの画面に向かって問いかけても、もちろん何も返事は返ってこない。
 


 動画が出た時点ではこのK-1 Mark IIとDFAスターレンズのシルバーモデル自体がいつ発売されるのかも未定な状態で大変モヤモヤしていたのだが、8月最後の木曜日にとうとう正式発表された。スペシャルサイトが用意されるという、新製品並の力の入れようだ。

K-1 Mark II Silver Edition は買わざるを得ない

PENTAX Silver Series WEBサイト

 ほほぅ、なんだか格好イイではないか。

 当たり前だが外装色以外に変更点はない。前回のK-1 Limited Silverと違って、シャッターボタンとホットシューはブラック仕上げとなっている。バッテリーグリップが同梱され、電池が2個ついてるあたりはK-3 Premium Silverからのお決まりの構成だ。個人的にはバッテリーグリップは要らない。今も使ってないし今後も多分使わないから、その分安くして欲しいと本当は思っている。

 このボディは全世界で限定1000台で、しかも通しのシリアルナンバーが付与されるらしい。過去のSilver仕様は名目上の限定数と販売実数は違うのでは?という噂があったが、少なくとも今回は本当に1000台のみなのだろう。

 市場価格はそれほど高くはなくて、概ね税込み24万円くらいだ。いや十分高いけどそれほど強気のプレミアは載せてこなかった。

 で、冒頭のようにブツブツと文句を言いつつも結局のところ予約注文を入れてしまった。

 これまで何度か書いてきたように、今メインカメラとして使っているK-1改は発売日に手に入れたものでもう4年以上使っている。そして、今後Kマウントの後継機が出てくるまでこれを使い続けていくはずだ。そして残念なことにその期間は数年単位でまだしばらく続くと思われる。

 だから予備というか保守というか更新のために、K-1 Mark IIをもう一台買っておくのは悪くないと思っていた。とすれば、ここでSilever Editionが出たのは、実はとても良いタイミングだったのかも知れない。

 リコーイメージングがそんな既存ユーザーの買い替え需要を狙っているのだとしたら、あまりに自分のツボにはまりすぎていて空恐ろしくなってくる。
 

DFA★レンズのSilver Edition は買えない…

 さて、問題はDFAスターレンズのSilver Editionだ。それぞれ600本ずつ限定で、これもまた通しのシリアルナンバー付きになる。

 うーん、分かるのだが… どれも買うつもりはない。いや買えない。そもそも3本ともすでにレギュラー仕様のブラック版を持っているし、コレクターズアイテムとして買い足すにはどれも高すぎる。

 銀ボディには銀レンズと、昔は思っていたこともあるのだが今はそれほどこだわりはない。いや、むしろ銀ボディに黒レンズ、あるいはその逆だって格好良いような気もしている。

 Silver Series WEBサイト Color Combination

 その辺を見越して、スペシャルサイトには“Color Combination”というコーナーが設けられ、いろいろな組み合わせのイメージ写真を確認することが出来る(拡大表示はFirefoxでは機能しない)。

 うん、銀ボディに黒レンズはの組み合わせも落ち着いていてそれなりに良い感じだ。それぞれ限定600本というレア度には少し惹かれるが、ここは冷静にならなくてはならない。

 DFA★50mmF1.4くらい買い換えてみるのもありでは? などとは考えないようにしている。
 

D-LI90P用の急速充電器が11月下旬に発売される

 実は今回、Silver Editionと同時にこっそりと気になるアクセサリーが発表されている。それがこの充電器とACアダプターだ。

 D-LI90P用の急速充電器というのだが… 充電器とアダプターの接続I/FがUSB Type-Cになっている。ACアダプターの方は昔ながらの野暮ったい形状でなんだかな、という感じだが、充電器の方はなかなか良さそうだ。急速充電はともかく、世の中に溢れているPD対応のアダプターがそのまま使えるではないか。

 そしてこの2製品は実はAPS-Cフラッグシップの仕様と発売時期についても示唆しているのではないかと言われている。つまり、新型APS-Cフラッグシップは、D-LI90Pを引き続き採用し、恐らくカメラ本体がUSB-Type-CのPDに対応しているのだろう。RICOH GR IIIのようにもしかしたら充電器は同梱されないのかも知れない。少なくともこの野暮ったいACアダプターがついてくるとは思えない。

 そして問題はこの充電器の発売時期だ。11月下旬… とされている。つまりそういうことなのではないかと思われる。そうに決まっている。

 だとすると、なぜこの2製品だけ今発表されたのかがよく分からない。まさかリコーイメージングなりのシャレの効いたリーク手法と言うことなのだろうか?


 動画とともに用意された「新APS-Cフラッグシップモデル最新情報」の更新は遅々として進んでいない。思わせぶりに充電器だけ発表する余裕があるのなら、はやくこのWEBサイトを充実させて欲しい。いっそのこと新型APS-Cの詳細をさっさと発表して欲しい。発売は11月でも12月でもこの際かまわないので。
 

2020-08-29|タグ: , ,
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