発売1周年を記念してRICOH GR IIIで撮った写真を振り返る

2020-03-16

 約1年前の2019年3月15日、デジタルになってから通算シリーズ7代目となるRICOH GR IIIが発売された。GR IIから4年ぶりのモデルチェンジであり、デザインを含めて全体的にかっちりとGRのコンセプトを守ったものの、センサーシフト式の手ぶれ補正機構”SR”を搭載するなど、どことなくPENTAXの香りもするGRだ。

 GR Digital IIを手にして以来約10年ぶりのGRシリーズとして、GR IIIは是非とも買わなくてはならない、という思いに強くとらわれて発売日に手に入れた。自分にとってはメイン機として使ってきたフルサイズ一眼レフK-1と比べると、GR IIIはかなり性格の違うカメラだ。何をどうやって撮るのかもイメージは湧いていなかった。

GR3一周年 
 ただ「GRのある生活」に憧れただけかも知れない。が、今やK-1改と並んで手放すことの出来ないカメラになった。なのに「GR IIIで何撮ってるんですか?」と質問されてもまともに答えられないだろう。

 そこでこれまでの1年間にGR IIIで撮ってきた写真を見返して、自分なりに8枚を選んでみた。ベストな8枚という意味ではない。何となく自分的にGRだからこそ撮った(撮れた)写真だな、という意味合いが大きい。
 

新幹線RICOH GR3, f5.6, 1/20sec, ISO100, 0EV
 GR3はカバンの隅に気軽に入れておけるので、日常のちょっとした空き時間や目についた物をすぐ撮ることができる。
 
ミラノ ガレリアの天井RICOH GR3, GW-4, f5.6, 1/250sec, ISO200, 0EV
 夏にイタリア出張にも持っていった。今、ミラノは大変なことになっているらしい。ちょっと信じられない。
 
機窓よりRICOH GR3, f3.5, 1/800sec, ISO100, 0EV
 昨年はJGC会員になるべくマイル修行をしていたので、機上に持ち込むカメラとして機窓写真も良く撮った。もちろん出かけた旅先でも一杯写真を撮った。気軽で身軽な旅にもぴったりだ。
 
六義園の紅葉RICOH GR3, f8.0, 1/125sec, ISO200, +0.7EV
 GRというと渋い発色に仕上げがちで、ともするとモノクロで撮るというイメージすらあるが、普通に鮮やかなものは鮮やかに写る。当たり前だけど。
 
東京ビッグサイトRICOH GR3, f5.6, 1/160sec, ISO100, 0EV
 見慣れたものでもGR目線で見ると新発見があるかもしれない。と言ってもこれはなんで撮ったのか思い出せない。だからブログはおろかInstagramにもTwitterにも上げてない。

モモさんRICOH GR3, f5.6, 1/160sec, ISO100, 0EV
 ワンコも綺麗に撮れる。動物対応瞳AFとかないけれど腕と工夫次第だ。というか寝てればこっちのものだ。
 
東京駅夜景RICOH GR3, f4.0, 1/4sec, ISO800, +0.3EV
 夜景も手持ちでいける。PENTAX由来のアクセラレータが搭載されていて高感度にも強いし、同じくPENTAX由来のSRもそこそこ効く。水準器表示はもちろん自動水平補正も出来るので、縦横もかっちり出る。
 
比羅夫のコーヒーとケーキRICOH GR3, f4.0, 1/30sec, ISO250, -0.7EV
 GR3はテーブルフォトにもよく使った。お肉料理とかビールグラスの写真を主にたくさん撮ったけど、代表作は北海道の比羅夫の路地裏にあった喫茶店の珈琲とケーキの写真にしておく。何気なく撮っただけで本当にその場の雰囲気が良く出る。特にこういう光と質感は得意だ。

 ということでこんな感じだ。全体的にやはりK-1改でも撮れそうでいて実は撮れない写真が多いな、と感じている。GRだからこそその場に持って行けたと言う意味でも、レンズの選択肢があったらここで28mmは選ばないだろうなという意味でも、他のカメラではこういう写り方しないだろうな、という意味でも。

 ということで、まだこのカメラには飽きていない。2年目もまたいろいろとK-1改では撮れないような写真を撮っていきたいと思っている。

 
銀座四丁目交差点RICOH GR3, f4.0, 1/100sec, ISO200, 0EV
 ちょっと余談なのだが、つい先日銀座4丁目交差点にあったリコーイメージングスクエア銀座が閉館した。残念ながら一度も訪れず仕舞いとなってしまった。「リコーイメージングスクエア」と名がついているけれども、やはり銀座はリコー色が強いのだ。ペンタックス色が強い新宿とはちょっと違う。

 GR3を手にして一端のGRユーザーを気取っていたけれども、たった1年ではその敷居の高さは超えられなかったことがちょっと心残りだ。
 

 なお今現在、光学ファインダーが欲しいと思っている。実用のためではなく半分ドレスアップアイテムとして。GV-1とGV-2のどっちが良いだろうか?

2020-03-16|タグ: ,
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