ぼちぼちと外食できるようになってきた中で、焼肉の次はお寿司を食べに行ってきた。
鮨は江戸前東京に限る。こればかりは関西では話にならない。海産物産地の新鮮なネタを使ったやつもまぁ悪くはないが、ちゃんとした江戸前鮨(江戸前海産物を使った本来の意味ではなく、そのなれの果てとしての現代の東京の鮨を指す)は鮮度とかそういうこととは無関係な良さがある。食文化としての鮨の完成度の問題だ(※個人の感想です)
それはさておき、新小岩の二代目太郎は緊急事態宣言の間どうしていたのか気になっていたが、ちゃんと営業再開しているようで安心した。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f4.0, 1/20sec, ISO100
とりあえずの生ビール。二代目太郎ではずっと前から生ビールはアサヒのマルエフだ。今年夏に缶のマルエフが発売されて大人気になり、お店で出すところも増えてきたということで、時代がやっと追い付いてきたようだ(大将談)。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.8, 1/80sec, ISO800
いつもどおりお任せコースでお願いしたが、冒頭のお刺身にいきなりアワビが登場した。ミソたっぷりで猛烈に美味い。小さな酢飯のだんごが付いている。一緒に口の中に放り込むとお寿司になる。
珍しく序盤に少しだけ握りが出てきた。見た目に格好イイのはサヨリで、ミソがたっぷり載っているのはカワハギ。素晴らしい。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.8, 1/50sec, ISO800
焼き物もいつも楽しみなのだが今回はこんなお皿が出てきた。秋刀魚とししゃも(本物)とエイヒレ、それに白子だ。どれも塩っ気と旨味の絶妙なバランスが味わい深い。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.8, 1/100sec, ISO800
こうなったら日本酒逝ってしまうしかない。自粛期間中はほとんどアルコールは飲んでいなかったのだが、中でも日本酒は特に飲んでいない。これも一年ぶりだろう。
魅力の銘柄が4種類くらいリストに並んでいたが、昔のようにリストの全てを1杯ずつ飲むなんてことはできない。なので悩んだ末に青森の田酒をいただいた。こんなに甘かったっけ?と驚くくらいお酒の甘さを感じた。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.8, 1/160sec, ISO800
冬の旬、セイコ蟹。たしか去年もここで食べた記憶がある。身も味噌も卵もギュッと詰まっていて一見小さいように見えてとても食べ甲斐がある。今年もこれで年末を迎えられる!という気分になる。
茶碗蒸しの後にいよいよ握りが始まる。中トロやコハダなどなど、今回も素晴らしいお寿司ばかりだった。
ウニは海苔を巻いて軍艦で出てきた。ここでは珍しい気がするが、この日仕入れてあった海苔とウニのバランスで海苔付きの方が良いと大将が判断したようだ。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.8, 1/80sec, ISO800
お代わりでいただいたのは牡蠣。牡蠣はとにかく大好物で、生でも焼いても蒸してもフライにしてもとにかく美味しい。それがこんなお寿司になるなんて贅沢すぎる。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.8, 1/125sec, ISO800
いつもはコースだけでお腹いっぱいになり、寿司を一貫追加するのがやっとなのだが、今回はまだ食べられるとぐずる我々に、巻物を〆でいくつか出してくれた。いや、コースの量が足りなかったわけではない。あまりにも久しぶりのお寿司で気も胃も大きくなっていたのだろう。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.0, 1/320sec, ISO800
珍しく焼酎もいただいてしまった。銘柄は村尾だ。15年以上前の焼酎ブームの頃には幻の焼酎の一つとされ、滅多に見かけなかった上にたまにあっても時価で売られていたことを思い出す。
今はもうそんな異常なことはないようだが、芋焼酎自体の美味しさは変わらない。うん、寿司に芋焼酎は悪くない取り合わせではないか。
久しぶりで楽しく美味しすぎて、酔っ払いながらずるずると居座りつつ、この夏の間の苦労話を大将から聞いてしみじみしていた。今もまだ心配は絶えないが、このまま正常化していって欲しい。
概ね通常営業に復帰しているようだ。相変わらず人気があるので予約は必須だ。