夏休みの羽田空港を散策して空の旅に思いを馳せる

2022-08-22

 羽田空港へ行ってきた。と言っても、飛行機に乗って旅に出るわけでもなければ、望遠レンズを持って行って飛行機の写真を撮ろうと思ったわけでもない。以前から薄々気付いていたのだが、羽田空港のターミナルビル内は結構被写体に溢れている。

 人が多いのでその点は注意しないといけないが、GR IIIxみたいなカメラでパチパチ撮り歩くには結構楽しいところではないかと思う。広いし涼しいし旅情に溢れているし、ちょっとしたショッピングモールみたいにレストランや買い物も楽しめる。

羽田空港第三ターミナルの展望デッキからの眺めRICOH GR3x UE, f8.0 1/500, ISO100
 まずは主に国際線が発着する第3ターミナル(旧国際線ターミナル)へやってきた。目の前のエプロンに全く飛行機がいないのは時間的な問題なのか、あるいは国際線はいまだ復活していないからなのか?

 天気は今ひとつで日は差していてとても暑いのに視界はモヤモヤとしている。飛行機の写真を撮るには良くない条件なので、望遠レンズとか持ってこなくて正解だったと思う。
 

羽田空港第3ターミナルの展望スペースRICOH GR3x UE, f8.0 1/80, ISO100
 こういう窓を見ると撮ってしまう。光は差し込んでいるのに何となく薄暗い感じがとても良い。実際に飛行機見物の人も少なくてひっそりしていた。
 

無人のチェックインカウンターRICOH GR3x UE, f5.6 1/40, ISO100
 3年ぶりの行動制限がない夏休みということで、国内線は大盛況のようだが国際線は出入国の制限がまだあるためか、賑わいは全く戻ってきていない。
 

発着状況のディスプレイRICOH GR3x UE, f2.8 1/40, ISO200
 午後から夜にかけての出発情報。欠航と表示されているのはコロナ禍で運休している定期便なのか? それともこの日はたまたま運航していないだけなのか?

 それにしてもターミナル内は静かすぎる気がする。成田空港では日本に出入国する人よりもアジア各国とアメリカ間の乗り継ぎ客が多いと聞くが、羽田もそうなのかも知れない。それにしてもアジア便が少ないけれど。
 

羽田空港第3ターミナルの日本橋RICOH GR3x UE, f4.0 1/160, ISO100
 第3ターミナルのショップ街は「江戸小路」と名付けられていて、それっぽいテーマパーク風になっている。訪日客への日本アピールなのかも知れないが……正直なところ野暮だなとしか感じず思わず苦笑してしまう。極めつけは何の役にも立たない日本橋の部分的レプリカがあることだ。それが結構立派な造りのものだから驚いてしまう。

 利用客の導線上にあって渡り廊下や通路として機能しているならまだしも、これって機能的にもデザイン的にも全く不要物じゃないだろうか? そもそも実物は現存していないものだし、日本人であれ外国人であれこれによって旅情が生まれるものだろうか? まぁ現代的な空港ビルとの対比は面白いけど(文句ばっかり)。
 

第2ターミナルの吹き抜けRICOH GR3x UE, f4.0 1/80, ISO100
 さて、第2ターミナルに移動してきた。中央の吹き抜け部分はとても格好良いのだが今まではどうもうまく写真に撮ることができなかった。広角レンズで端から端まで全部入れようとしていたせいだろうか。40mm相当の画角で割り切って切り取ってしまった方が良い感じだ。
 

第2ターミナルのガラス張りRICOH GR3x UE, f8.0 1/60, ISO100
 この吹き抜け部分は一面ガラス張りなのも格好イイ。しかし磨りガラスのようになっていて外がよく見えないのはわざとなのか、ガラスが汚れいているせいなのかよく分からない。たぶん前者だとは思うが、おかげで雲の中にいるような不思議な景色になっている。
 

羽田空港第2ターミナルのチェックイン機RICOH GR3x UE, f8.0 1/60, ISO100
 国際線の閑散とした雰囲気に比べて国内線の方はかなり賑わっていた。運航便数や座席提供数は2019年レベルではないそうだが、この約3年ほどの間は、駐車場が満車になることもなかったし、出発ロビーも人がまばらで多くのお店が閉まっていた時期が長かった。

 コロナ禍は去ったとはまだ言いがたい状況だし、これで良いんだっけ?と思うこともあるのだが、活気のある空港の雰囲気は良い。混雑に巻き込まれ、大荷物を抱えて時間に追われたりしていない限りにおいては。
 

鬼滅の刃ジェット スターウォーズジェット

ANAのB737-800RICOH GR3x UE, f8.0 1/400, ISO100
 なお、おなじみの展望デッキに出て飛行機もちゃんと撮ってきた。B737がこの超一等地のスポットに泊まってるのは珍しい気がする。

 C-3POジェットと鬼滅の刃ジェットはNikon Z 5 + Z24-120mmF4で撮った。120mmテレ端だと滑走路上の機体はちょっと難しいが、誘導路を行きかう機体なら十分な大きさで撮れる。

 それにしても1年以上にわたって運航停止が続いていたPW4000エンジン搭載のB777-200ERが復帰できたことはとてもめでたい。一時期はJAL同様に全機引退させるのだろうと思っていたが、ANAは国内線向けのB777後継機をまだどうするか決めていないので、そう簡単に諦めるわけにはいかなかったのだろう。それで今後はどうするつもりなのか気になるけれど。
 

羽田モノレールNikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(120mm), f5.0, 1/1000, ISO100
 今回羽田空港をウロウロしていて気付いたのだが、東京モノレールの第3ターミナル駅上り方面のホーム端に「フォトスポット」なるコーナーがある。ここから写真撮って良いですよ、という公認スペースだ。

 もちろんモノレールを撮るにも絶好の位置だし、北風時は34Lに着陸してくる飛行機も良い感じに東京湾上に見える。うまく行けばモノレールとのコラボが撮れるという場所らしい。いつか挑戦してみようと思う。
 



 

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