旧古河庭園で毎年この時期恒例の「春のバラフェスティバル」をやっている。毎年恒例と言ってもコロナ禍により今年は3年ぶりの開催となった。過去に夜のライトアップ目当てで何度か来たことがある。残念ながら再開したばかりの今年はライトアップはやっていないそうなので、昼間に出かけてみることにした。
花を撮るというと晴れた日の方が「映える」気がするが、残念ながらこの日は曇り空だった。しかし朝方までそこそこ本降りの雨が降っていたので、水玉を湛えた姿もいけるのではないかと思う。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/1000sec, ISO100
ほら、こんな感じ。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/400sec, ISO100
深紅だと水玉も目立って良い。バラは色が強いこともあって少し露出も切り詰めて彩度も上げないように抑えている。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.0, 1/3200sec, ISO100
色とりどりのバラが咲いていてちょうど見頃だった。そして期待通り雨粒に塗れている感じがとても良い。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/1200sec, ISO100
お天気は回復傾向でときおり日が差し込んだりもした。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f1.6, 1/2500sec, ISO100
密集して咲いているので前ボケもやりたい放題だと思っていたが、意外に難しい。けど楽しい。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/1000sec, ISO100
中望遠を持ってきたせいもあるが、寄りばかりではいけない、と急に気がつく。
それにしても黄色いバラはどこか儚げだし、赤は気品があって、白は無彩色なのに華やかな感じがする。もちろん言葉に表せないようなもっと複雑な色のバラもたくさん咲いていた。
PENTAX K-1 II SE, HD FA31mmF1.8 Limited, f8.0, 1/100sec, ISO100
なおバラが植えられているイングリッシュガーデンはそんなに広くはない。というかこの程度だ。ここに100種類200株ほどのバラが植えられている。
都内の庭園の多くは大名屋敷の名残だったりするのだが、ここは明治期に整備された比較的新しい庭園だ。なので高台には洋館が建ち、その前にこうして西洋風の庭園がある一方、さらに奥にいくとかなり立派な日本庭園も広がっている。全体的に広くはないがなかなか良い。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.8, 1/400sec, ISO100
ここまで単純に「赤い」とか「黄色い」とか色でしか表現していないが、もちろん一つ一つのバラにはちゃんと名前が付いていて表示もされている。この紫色のバラは「ブルーライト」というそうだ。全然ブルーじゃないのに。
PENTAX K-1 II SE, HD FA31mmF1.8 Limited, f2.5, 1/1600sec, ISO100
あとは旧古河庭園ならではの洋館背景もたくさん撮ったのだが、空の色がぼんやりしていてどうもイマイチだった。
PENTAX K-1 II SE, HD DFA*85mmF1.4ED SDM AW, f2.0, 1/1250sec, ISO100
レンズは当初DFA100mmマクロを持ち出そうか迷ったのだが、あえてそんなに寄れない85mmF1.4にしてみた。
わりと密集して咲いているし、バラくらいのサイズと押し出しがあるとそんなに寄れない感はなかった。それにこのレンズを手にした頃のようにひたすら開放ばかり使うこともなくなった。いや、だったらこのサイズと重さは要らないだろ…… ということはもう考えない。
なおこの日は大雨が去った後で湿度が高い上に気温も異常に高くて蒸し暑かった。なのでアイスを食べた。バラフェスティバルに合わせてバラ入りのアイスが売っていた。最中タイプとカップがあったのだが、カロリーを気にしてカップにしておいた。鹿児島からわざわざこのシーズンだけ取り寄せているのだろうか?
なお、やはりちょっと変わった味がしたが爽やかで美味しかった。