近所のカワセミ営巣地をはじめて見に行ったのは連休終盤の5月7日のことだった。その後カワセミの雛たちは元気に育っているだろうか? ヘビに襲われていないだろうか?
東京下町の住宅街で子育て中のカワセミを見に行く -酔人日月抄外伝
ということで気になって仕方ないので、1週間経過した5月15日にもまた見に行ってきた。
カワセミ子育てラストスパート
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/200sec, ISO2500
巣の近くの木の枝に雄の親カワセミが佇んでいた。いつ見てもかわいい&格好良い。どうやらこの日は餌を取りに行く気はないようだ。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/1000sec, ISO5000
しばらくすると雌が餌を咥えて戻ってきた。これで雛がちゃんと巣穴の中にいることは確定だ。良かった!
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/1000sec, ISO5000
池の水面に周囲の森の新緑が写っていて美しい。そんな中でもカワセミの翡翠色の姿は負けていない。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/1000sec, ISO6400
そしていつもの止まり木でいったん体制を整えてから巣穴へ向かう。そこへ雄も迎えに出てきた。
それにしても先週よりも餌の魚がかなり大きくなってるような気がする。雛たちの成長に合わせて捕まえてくる魚のサイズも変えているのだろう。子育ては本当に大変だ。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/1000sec, ISO6400
雄はすでに給餌をほとんどしなくなっており、巣の周辺の警戒警備をしつつ、なぜか新しい巣穴を掘り始めている。周囲にいたバードウォッチャーの方々もこの行動の意味と目的はよく分からないと言っていた。
今回の子育てが上手くいきそうなので、もう1回やるつもりなのだろうか? 雌は同意しているのか??
さて、これらの写真を撮った日からすでに5日が経過しているが、給餌が始まって(卵から孵って)からちょうど3週間目が19日木曜日だったそうで、恐らく雛たちはその日前後には巣立つはずとのこと。江戸っ子のカワセミがんばれ!
オオルリ現る
さて、カワセミの育児終盤戦とは別に、この日このビオトープ内はちょっとした騒ぎになっていた。
と言っても、そこにいたバードウォッチャーとカメラマンは10人にもならないのだが、中には早朝から7時間以上その場に張り付いていたり、遠くに出かけていたのに慌ててやってきたりした人がいるらしい。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/320sec, ISO640
そんな愛鳥家達の目当てはオオルリ! はじめて見た!
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/250sec, ISO1600
前日からこのビオトープに現れたらしい。もともと高いところが好きな鳥だそうだが、ここを住処とするカワセミやヒヨドリに余所者として煙たがられ追い回されて、さらに森の奥に引っ込みがちなのだとか。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/100sec, ISO800
あまりじっとしていることはなくてわりと動き回っている。なのですぐに姿を見失うのだが、異常に鳥を見つける能力が高い筋金入りのウォッチャーがいて、すぐに見つけてくれる。あの木の下から3番目の枝が分かれた左の… みたいに。
双眼鏡を持ってきていなかったので苦労したが、肉眼ではよく分からなくてもカメラを望遠鏡代わりにしていると見つかったりする。あそこにいた!
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/100sec, ISO1000
青紅葉とオオルリの取り合わせが良い。鮮やかな青い鳥だそうだが、とても深い色らしく日陰ではどうしても暗めに写ってしまう。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/200sec, ISO800
可憐な声も少しだけ聞くことが出来た。
この日はカワセミの雛の生存確認だけのつもりだったので、DFA150-450mmではなくDA55-300mmPLMだけしか持っていなかったのがちょっと残念だが、軽くて軽快であるが故に撮れたと思うことにしよう。