クリーンディーゼル車には欠かせないAdBlueをはじめて補充した

2022-05-22

 タイトルにはやや偽りがあって、実際に今まで本当に無補給だったわけではないのだが、自分の意思で「AdBlueそろそろ入れなきゃ」と思ったのは、約5年このPEUGEOT 308SW GTに乗ってきて初めてのことだ。

 あとAdBlueを必要としないクリーンディーゼル車も世の中にはある(主にマツダのSKYACTIVE-D)ので「欠かせない」もやや大げさだということも理解している。

PEUGEOT 308SW GTと海

 それはさておき、わが愛車の整備ノートからAdBlueにまつわる過去の履歴を確認してみると……

 納車から1年目と2年目の点検時にちゃんと補充されている。これらはメンテナンスパックに含まれていて無料だったこともあり特に意識していないのだが、1年目は10リットル、2年目は7リットルちゃんと足されているようだ。

 PUEGEOT 308SW GTの2リットル版BlueHDiエンジンでは、AdBlueは約1,000km走行あたり1リットルほど消費するということになっているが、2年経過時点で走行距離は約18,000kmだったので、17リットル消費とすればだいたい計算通りと言うことになる。

 ただし、その後3年目にAdBlueまわりでちょっとトラブルが起きた。

 同世代のプジョー&シトロエンのBlueHDi搭載車では多発したようだが、AdBlueの噴射系が故障しタンク丸ごとASSY交換となった。この修理完了時におそらくはAdBlueも満タンにしてくれたのではないかと思うのだが、そこは明確な記録がないので分からない。この修理完了時点で走行距離は約24,000kmだった。
 

308のメーター 35,000km時点

 それから2年が経過し現時点では35,000kmを超えているので、AdBlueタンクを交換してから約11,000km走っている。もしその前の2年目の点検時以来と考えれば約17,000kmとなる。

 AdBlue消費量は燃費同様に走行パターンで増減するらしいが、前回満タン補充から11,000kmであれば、多少多めに消費していてもまだ3,000km以上は行けるはずだ。しかしもし18,000kmが正しければもうすでに空になっていてもおかしくない。

 ということで、原工房さんへやってきた。「ガソリンスタンドでやってくれるよ?」と素っ気ないこと言いつつ、しっかりAdBlueの在庫を用意してあるというツンデレぶりだ。
 

アドブルー補給口

 さて、我が308SWのAdBlue補給口はラゲッジの下にある。なので荷物がたくさん積んであると非常に面倒くさいことになる。ラゲッジの下にはスペアタイヤの代わりにパンク補修キットが搭載されているのだが、それらもすべて降ろさないとアクセス出来ない。

 上の写真ではすでにAdBlue補給口の蓋が外されている。なお左に出ているハーネスは、ラゲッジ下に設置されたスーパーウーファー(後付けではなく最初からついていたDENONブランドのオーディオ)用の配線だ。左奥にはPanasonic製のナビがあるが、これは特に触る必要はない。

 なお3008以降の新モデルおよび308自体も2019年モデルあたりからは、給油口の横にAdBlue用の補給口が取り付けられるようになって、整備性がかなり改善されているそうだ。ちょっと羨ましい。
 

アドブルー補給口 

アドブルー補給口

 AdBlueの補給口は黒いキャップと青いキャップで二重に蓋をされているのでそれらを外す。特に工具は必要ない。

 補給口から覗き込めば直にタンクの中が見えるようになっている。写真では見えないがLEDライトで照らして中を覗き込むと、液面はほとんど見えなかった。やはり心配していたとおりかなり減っているようだ。
 

アドブルー補給中

 AdBlue自体はすごく危険な液体ではない(とは言え完全無害ではないので扱いには一定の注意は必要だが)ので、わりと原始的な方法で注いでいく。
 
 残量ゲージなどがないので、溢れないように中を覗き込みながら慎重に継ぎ足され、結果的に13リットルが入った。タンク総容量は17リットルらしいので、4リットル残っていたとすれば、やはりあと3,000kmほど走れたのだろう。なのでAdBlueタンク交換以来11,000km走行で13リットル消費した、と考える方が正しそうだ。

 なお、ゲージはないものの一応残り約2,400km分になるとメーターパネルに警告灯が点灯することになっている。なので警告灯点灯まであと少しだったのではないかと思われる。ちなみに最終的にはAdBlueがなくなるとエンジンがかからなくなるそうだ。

 この通りわりと簡単な作業だし、AdBlueはネットなどでも10リットル単位で小売りされているので、もちろん自力で補充することも出来る。こぼさないようにちょっとした道具は必要となるだろう。ただし自力交換時は運転席側ドアの扱いなどに制限があるので、説明書をよく読んでから行なった方が良い。

ある日の原工房

 ちょっと野暮用があって2週連続で原工房さんに行ったのだが、ある日は最新の208がいるかと思えば……

ある日の原工房

 次は306が並んでいたりして、相変わらずフランス車カオス&パラダイスだ。

 なお来月末には2回目の車検を迎えるので、またどうせ入庫しないといけないのだが、今回アドブルーの補充とともにせっかくなのでエンジンオイルも交換してもらった。さらに2年ぶりにナビの地図も最新版に更新した。
 
 さて、これで準備は整った!(前振り)
 

2022-05-22|タグ: , , ,
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