ちょっと野暮用があって銀座に行ってきた。久しぶり……と思ったがそうでもない。2ヶ月くらい前に眼鏡を作りに来たりしていたっけ。でも昼間の、しかも休日の銀座を歩くのは久しぶりだと思う。
数年前までは銀座といえば飲みに来るところだった。と言っても裏通りの雑居ビルに立ち並ぶ接待付きのお店とか、看板の出ていない一見さんお断りの高級店とかではない。松坂屋やニユートーキヨーなど古き良き昭和平成の香りの残るビアガーデンがあったころが懐かしい。
RICOH GR3x, f8.0, 1/100, ISO100
そういう昔は良かった的なノスタルジーを語りたいわけではないのだが、銀座に来ると何となく古くさいものを探してしまう。銀座4丁目の交差点の周辺だってこんな地下ダンジョンの入り口みたいのがあって、意外に多くの人が出入りしていたりする。まぁ、地下鉄の出入り口を兼ねてるからなんだけど。
RICOH GR3x, f8.0, 1/80, ISO100
一方で中央通りにある地下鉄の出入り口はお洒落なガラス張りになっている(ちょっとわかりにくい写真だけど)。すれ違うには気を使うほどの狭い階段なのはさっきの地下歩道と変わらないのに。
RICOH GR3x, f6.3, 1/40, ISO125
銀座4丁目交差点の4つの角に建つ建物、和光、三越、三愛ビルとNISSANギャラリーはいずれも銀座のランドマークとして有名だ。
これはもちろんNISSANギャラリーなのだが、この日は外から見える回転台には昔のフェアレディZが飾ってあった。ガラスには反対側にある和光も映っていて、銀座らしさを盛っている。ついでに変な体勢でGR IIIxを構える自分の姿も映っている。
RICOH GR3x, f2.8, 1/50, ISO100
続いて銀座と言えばApple Store Ginza。4丁目交差点から徒歩30秒ほどだろうか。コロナ対策と思われるが暑い日なのに入り口は開け放たれていた。入場制限はされていなかったが、うっかり変なものを触ってしまうと危ないので中には入らず素通りする。
RICOH GR3x, f2.8, 1/400, ISO100
中央通りは歩行者天国だった。車道の真ん中で写真撮り放題だ。こういう写真もつい撮ってしまう。なお銀座には観光客とは別に明らかに「銀座を撮りにきた」と思われる風体をした人たちがたくさんいる。
RICOH GR3x, f3.2, 1/320, ISO100
銀座と言えばショーウィンドウ。NISSANギャラリーやAppleストアの写真もそうだったが、気がついたらなんだかガラスの反射の写真ばかり撮ってしまった。良くありがちなやつではある。夕暮れ時や夜はまたそれっぽくなるだろう。涼しくなったら夜にも撮りに来てみたい。
RICOH GR3x, f2.8, 1/60, ISO100
あと銀座は新宿と同じくらいカメラ屋さんが多い気がする。しかも大手量販店ではなく昔からある独立系の小規模店舗がいくつかある。ニコンもリコーも銀座のサービスセンターを閉じてしまったし、それでも昔と比べるとカメラ屋さんはだいぶ減ったのだが。
特に探しているものはないし中に入る勇気はないのだけど、中古屋さんの商品陳列ケースを眺めているのは楽しい。それにしてもFinePix S5 Proはこんなに高いのか!
RICOH GR3x, f5.6, 1/40, ISO1000
そして裏路地に入っていくと、表のキラキラした銀座とは全く違うディープな雰囲気をプンプン臭わせる古い街があちこちに広がっている。それでもここは銀座4丁目交差点から歩いて2分という立地だ。
なおこんな怪しげでうら寂しい雑居ビルが建ち並ぶ細い路地の奥の方には、なにやら若い人たちの行列が出来ていた。ラーメン屋かなにかだろうか? ちょっと気になるがお腹は空いていないのでまた今度にしよう。
Apple iPhone 13 Pro Max(超広角カメラ 13mm相当), f1.8, 1/100sec, ISO100
さて、冒頭に書いた「野暮用」というのは実はここに用事があったのだ。
ピークデザインの日本国内唯一の直営店、peak design tokyoが銀座にある。昨年オープンしたと聞いて一度訪れたかったのだが、いつでも行ける場所にあるからこそかえってなかなか機会がなかった。
目当てはこれだ。銀座の直営店の店頭限定で販売されているホワイトなアンカー。残念ながらアンカーのみのキットはなく、ハウジング付きのアンカーリンクスしかない。
なお特に使用目的があって買ったわけではなく、これまでの行きがかり上、日本で発売になったカラーバリエーションをすべて抑えておかないといけない気になっている。その結果今回のホワイトを含めて5色が揃った。
現状では黄色はNikon Z 5に、青はPENTAX K-3 Mark IIIに、そして黒をPENTAX K-1 Mark II Silver Editionに取り付けている。白を使うあてはないがどうしたものか?
とりあえずK-1 II SEの三角環に付けてみた。色の取り合わせとしては結構良い気がする。でもやっぱり黒いアンカーの方が好きだ。だからしばらくはこれで使うけれどもそのうち戻すかも知れない。
特に必要もない上に(見た目が)イマイチだとしたら、なんで買ったんだという話なのだが、まぁコレクションだから仕方がない。
オールブラックなピークデザインのアンカーを手に入れた -酔人日月抄外伝(2021年9月22日)