旧古河庭園の秋バラをNIKKOR Z MC105mm f/2.8 VR Sで楽しむ

2023-11-04

 もう先週末のことなのだが、旧古河庭園の秋バラがちょうど見頃になったという話を聞きつけたので、カメラを持って出かけてきた。秋バラの季節を迎えたとはいえ、晴れた日の日中の日差しはまだまだ暑い。でも見応えのある立派なバラにはさんさんと降り注ぐ太陽の光はよく似合う。

真っ赤なバラをマクロ撮影

 レンズは手に入れて間もないZ MC105mm f/2.8 VR Sを持って行った。今回はもうこれ一本ですませようというくらいのつもりで、しかも旧古河庭園らしい周辺や背景の情景とか考えずに、寄りきってどアップを狙った。

 ピントをどこにあわせたら良いのかよく分からないし、絞るべきなのか開けるべきなのかも良く分かっていない。でもマクロ域で撮るとだいたいなんとなくそれっぽくなる。
 

ピンクのバラをマクロ撮影

赤と白のバラをマクロ撮影

 寄って寄って寄りまくる。とは言え等倍マイクロの実力は本当はこんなものではない。

 それでもこの領域になると今までは手持ち撮影は難しかったが、Z 8のAF-Cなら被写体側も自分側の揺れによるピント移動も、カメラ側で追いかけて修正してくれる。3Dトラッキングを組み合わせるとなお良い。とにかくとても楽ちんだ。
 

濃いピンクバラ

 もちろん引きも良い。というか、一般的にこれは「引き」とは言わないかも。いずれにしてもマクロ域で遊んでいた直後だと、このくらいでも思い切ってかなり引いたような気分になる。

 このレンズは普通の中望遠レンズとしても使い心地は良い。明るさの割りに少し大きいけれど、重くはないしAFも十分に速い。最短撮影距離を気にする必要のない中望遠レンズといった感じで気軽に万能に使える。
 

白いバラ後ボケ

 後ボケとか、
 

バラ前ボケ

 前ボケとか。

 最初の印象ではボケ味はイマイチな気がしていたが、今回はまったくそうは感じなかった。むしろ単焦点らしく自然で優しいボケだと思う。ただ周辺の口径食は大きいので、ややぐるぐるする感じがあるが、それも最近は「味」かな?と前向きに思えてきた。
 

ピンクのバラとアキアカネ

 バラの周辺にはアキアカネが飛び回っていた。バラとトンボと澄んだ青空とは、いかにも秋といった光景だ。

 トンボは花の蜜を集めているわけではないはずだが。それでも花に惹かれる何かがあるのだろうか。トンボの複眼にバラはどんな風に映っているのやら。
 

旧古河庭園のイングリッシュガーデン

 ということで、旧古河庭園のイングリッシュガーデンはそれほど広くはないのだが、約80種類以上の秋バラが咲いていた。園内はバラの良い香りが立ちこめていて、人は多かったが空気感はとても良い。みんな見事なバラの姿に圧倒されている。
 

旧古河庭園の洋館と赤いバラ

 最後はおまけで持って行ったZ 40mmにレンズを付け替えてもう庭園をもう一周してきた。旧古河庭園のシンボルである洋館とバラのコラボ写真も撮っておかないと勿体ない、という気がしたので。まぁ背後はぼかすことに変わりはないのだが、こんな感じでだいたいイメージ通りかな?と満足した。
 

 なお今年の「秋のバラフェスティバル」は11月10日までやっているようだ。最盛期は過ぎてしまったと思われるがまだ十分楽しめるのではないかと思う。
 


 


 

関連記事