今年の東京は体感的には例年より冷え込みが少し早いような気がしている。東京で紅葉のピークというとだいたい11月中旬から下旬頃だと思うのだが、もし自分の体感が本当だったら少し早まるかも知れないと思い、近所に様子を見に行くことにした。
東京の下町にも紅葉する木はそこそこある。特に火災に強い銀杏は一時期よく植えられたこともあって、けっこう立派な木がある。ソメイヨシノはだいたい散り始めているのだが、他の木はどうだろか?
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f5.6, 1/400sec, ISO100
おぉ! 紅葉も黄葉もしている。秋の青空との組み合わせは爽やかでとても良い。
以下、この日の散歩中にみつけた秋らしい景色を撮った写真を貼っていく。特に説明することは多くないので概ね一言コメント付きで。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f5.6, 1/400sec, ISO100
地面も落ち葉でいっぱいだ。ひときわ赤い葉っぱは桜だろうか? 木漏れ日が差していてとても良い。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f5.6, 1/500sec, ISO100
ニョロッとした影がかわいい。絞りに迷ってしまい中途半端に設定してしまった。というか、さっきからF5.6のまま変えてない……
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.0, 1/3200sec, ISO100
ソメイヨシノはこうやって紅葉しながら散っていってしまうからちょっと残念だ。これが真っ赤になるまで葉をつけたままだったら、ソメイヨシノだらけの東京でももっと派手になるのに。
でもこの素っ気なさがむしろ「秋の桜」の味わいなのかも。注目されるのは春だけで十分だと。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(120mm), f9.0, 1/250, ISO100
清澄公園にある銀杏の木。この写真には少しカラクリがあって、実際はこんなに黄色くなかった。ピクチャーコントロールで黄色っぽい仕上げにしてしまった。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f4.5, 1/1000sec, ISO100
黄葉していないし、もちろんまだ散ってもいないので、黄色い絨毯が出来るのはまだまだ先だが、ギンナンは大量に落ちていた。
街路樹や公園に植えられた都市部の銀杏は、ギンナンが落ちて潰れて匂いがするのを嫌がって雄株ばかり植えられたと言われているが、この一帯にはけっこう雌株もある。もしかしたら良くないことなのかも知れないけれど、拾っている人を見かけることもあったと思う。
というか、今はギンナンどころか落ち葉自体も嫌われて、街路樹そのものが減ってきているような話も聞く。近所に見事な街路樹として銀杏が立ち並ぶ道路があって、10年くらい前まで毎秋素晴らしい光景だったのに、枝が伸びて電線に干渉するとか、落ち葉が私有地まで入り込むとか、そういうもろもろの対策として枝が短く刈られ、ほとんど幹だけの丸太みたいな無残な姿になっていたりする。そんなことするくらいなら切り倒してしまえと思う。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(120mm), f5.6, 1/500, ISO100
さて閑話休題。モミジの木はやはりまだまだ青々としていてやはり例年通り11月中旬以降になるのではないかと思う。ごく一部の木のごく一部だけ始まっていたけれど。
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(120mm), f8.0, 1/100, ISO200
Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(99mm), f4.0, 1/800, ISO100
全体的に赤いというよりは黄色い、あるいは黄緑色という感じだった。うん、これはこれでなかなか良いのではないかと思う。
撮影データにあるとおり、今回はこの組み合わせで撮った。久しぶりにZ40mmF2は使うので、できるだけこれ1本で済ませるよう努力した。やはり画角的な面ではGR IIIxに慣れた影響が大きくて、標準域としてごく普通に使えるようになった。より広角、より望遠が欲しい思ったらZ24-120mmに付け替えるだけだ。だからZ24-120mmで撮った写真はほぼ望遠端ばかりになっている。わりと良い組み合わせかも知れない。
ただこの2本を同時に使ってしまうと、Z40mmはやはり値段なりの描写性能だな、ということをイヤでも感じる。まぁ遠景ではもはやこれで十分なんだけど。