Nikon Zfのグリップを純正からSmallRig製に交換してみる

2025-03-23

 Nikon Zfを使い始めて半年くらいが経った。正直なことを言うと、巷での評判ほどに良いカメラだとは思っていないのだが、なんだかんだで気に入ってはいる。目下のところ一番の問題はグリップだったのだが、それも見かけの潔さを諦めて、純正のエクステンション・グリップを取り付けることで一応解決した。


 少し大きく重たくなってしまうものの、見た目よりはしっかりとしたグリップ感が得られ、使いやすさは格段に良くなった。これで一安心というか落ち着いたと思っていたのだが、最近ちょっと気になることが出てきていた。

Zf-GR1 使っているうちに緩んでくる問題

 ……というのは、グリップの取り付けねじが緩むのである。

Zf-GR1裏側

 ニコン純正のエクステンション・グリップZf-GR1の底面は↑こんな感じになっていて、取り付けねじは工具を使わずとも手で締められるようになっている。だが、これが普通に使っているうちに緩んでくるのだ。

 単に取り付けトルクが弱いのかもしれないが、自分的にはきっちり取り付けたつもりでいても、ふと気がつくといつの間にかグリップがガタガタしている。すぐに外れて落ちてしまうということはなさそうだが、どうにも気持ち悪い。ならば六角レンチを使って締め付ければ良いのだろうか……?

SmallRig製のグリップを試してみる

 そんな感じで純正品に少しモヤモヤしたものを感じたところで、サードパーティ製の別のグリップを試してみようと思い立った。SNSなどでZfのグリップ事情を検索していると、多くの人がやはりこの分野の小さな沼にはまっているようだ。

 幸いZfはそれなりに人気製品なのでサードパーティ製の周辺アクセサリも揃っている。概ね純正品の半分以下のお値段のものが多い。中でも定番製品のひとつがSmallRig製のものだ。


 評判的にはこれを買っておけば間違いない感じだったのだが、まずは基準をはっきりさせるためにも純正品を体験しなくてはと思って後回しにしていた。お値段も変わらず安い。純正の半分どころか1/3くらいではないだろうか?
 

SmallRig Zf用グリップ

SmallRig Zf用グリップ

 と言うことで、さっそく注文して入手してみた。実物は↑こんな感じだ。なるほどなるほど。
 

SmallRig Zf用グリップ

 アルカスイス互換のプレート部の裏側はこうなっている。グリップは2つのねじで固定してあるので取り外すこともできるようだ。

 取り付けねじにはやはり手動用のハンドルが付いている。よりしっかり締めたいときも工具ではなくコインを使うための溝が掘ってある。また、このプレートを取り付けたまま1/4インチねじの雲台などに直接取り付けるためのねじ穴が3つも切ってある。
 

SmallRig Zf用グリップと純正グリップ

 純正品と並べてみるとこんな感じ。機能的に純正品と大きな違いはないが細部は異なっている。特にグリップ部の形状と素材は全く違う。

 全体的にSmallRig製の方がスマートで小さく作られているが、金属製でしっかりした感じはあり頼りないと言うことはない。重量は純正品は約122gに対し、SmallRig製は約102gとそこそこ軽量になっている。
 

SmallRig製グリップを取り付けたNikon Zf

 Nikon Zfに実際に取り付けてみた。底面のプレート部はさすがと言うほどによくできており、ボディ側との一体感は純正より良いのではないかと思えるほどだ。ただしSmallRig製のグリップで唯一気になるのは、その肝心のグリップ部の形状だ。

 使い勝手や持ちやすさなどの実用面での話ではなく見た目の問題として。なんかとても野暮ったくてZfのヘリテージデザインの良さがかなり損なわれている気がする。
 

SmallRig製グリップ指先側

SmallRig製グリップ外側

 このグリップ部はシリコン系の素材でできており触り心地は柔らかいし滑りにくい。そして実際問題手にした感触は形状や大きさ含めて悪くない…… どころかむしろとても良い。やや前ダイヤルを操作する余白が足りないように思えるのだが、実際に撮影していると気になることはなかった。
 

SmallRig製グリップ側面

 純正のZf-GR1は背面までカバーされていて親指が引っかかる段差も設けられていたが、SmallRigの方は側面までしかなく親指側は素の状態となる。しかし前側の出っ張りが大きい分親指側のグリップ感も特に違和感はない。全体的に形状や細部の処理などもよくできていて、なるほどこれは定番製品として人気なわけだと納得した。
 

SmallRig製グリップ底面

 電池やカードスロットへのアクセスも問題ない。
 

SmallRig製グリップの液晶部下面周辺の処理

 あと感心したのがこの部分。底面プレート部はバリアングル液晶の下側に被らないように引っ込んでおり、液晶の展開時の指がかりなども考慮しているようだ。

 実際のところZfの背面液晶は側面側に溝が掘ってあり、下側に指を引っかけて引き出すという操作は必須ではないのだが、人によってあるいは状況によっては下側から引っかけたい場合もあるかもしれない。そういう細かい気遣いがよく考えられている。
 

Nikon Zf

 ということで、さっそく取り付けて散歩に出かけてみたりしたのだが、なんで最初からこれにしなかったのか?と思うほどしっくり手に馴染む。見た目の問題が消えたわけではないのだが、Zfのグリップ問題はほぼこれで解消している。実際の使い心地も純正品より良い。

 あとはしばらく使ってみて緩みが出ないかどうかを確かめてみる必要がある。これでやはり緩みが出るようならやはり自分自身の手の力(トルク)が足りないということなのだろう。だがその場合でも六角レンチなどの工具を必要とせずコイン(できれば500円玉?)で締められるならそのほうがずっと使い勝手は良いはずだ。
 

(おまけ)最近Zfで撮った写真

 今回も最近Nikon Zfで撮影して特に他のエントリーなどでは使わなかった写真を少し貼っておこうと思う。
 
白梅と飛行機

 白梅の向こうに飛行機がきたら飛行機にピントを合わせてしまう。
 

河津桜

 河津桜並木。
 

下町のタワマン

 下町の路地の向こうはタワマン。
 

八重山泡盛4本セット

 2年連続で晩秋に行った八重山が懐かしくて八重山泡盛4本セットを発注した。が、今は体調が悪くてアルコールをやめている。幸い泡盛は長持ちしそうなので健康が回復したらご褒美に飲もうと思う。
 

ユキヤナギ

 河津桜が散り始め、ソメイヨシノが咲く前。ユキヤナギの季節が始まった。まだ5分咲きと行ったところだろうか。春は確実にやってきている。というより初夏の匂いがしなくもない。
 


 

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