年末年始は久しぶりに野鳥を探しながら散歩する

2023-01-07

 前回に続き年末年始休み中の日記第二弾だ。

 ずっと天気が良くて散歩日和が続いていた中、久しぶりに近所の野鳥たちの様子でも見に行こうと思い立った。今春には繁殖に成功したカワセミもすっかり居着いているはずだし、カモ類を中心に冬鳥たちもやってきていることだろう。

 カメラはPENTAX KFにHD DA55-300mmF4.5-6.3ED PLM WR REを取り付けた。超お手軽望遠ズームセットとしてこの組み合わせの使い心地はどうだろうか? 決して本気の野鳥撮影向きな機材ではないけれども、そこそこ楽しめるのではないかと思う。
 

シジュウカラPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/400sec, ISO800
 ススキの草むらからなにかガサゴソ音がしたので、猫でも隠れているのかと思ったら、シジュウカラとスズメがいた。茎に器用にとまってなにかを必死についばんでいるようだ。食事に夢中なためかけっこう近くまで寄れた。
 

ゴイサギ幼鳥PENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/320sec, ISO800
 ゴイサギはサギの仲間の中でも比較的動きが少ない気がするが、それは子どもの頃から同じらしく、ホシゴイも日の当たる暖かそうな木の枝でじっと佇んでいた。一瞬口を開けたが声はしなかった。あくびでもしたのだろうか。
 

コサギとカワウPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(55mm), f4.5, 1/500sec, ISO1600
 ツタが絡まった壁画は北向きで陽が一切当たらないジメジメした場所なのだが、川が浅瀬になっていてカモやサギやその他何かしらの鳥たちが必ずいる場所だ。

 薄暗い中に真っ白な姿を見せるコサギには気がついていたのだが、カワウが右にいるのはまったく気がつかなかった。バサッと羽を広げたのでビックリして慌ててフレームずらして撮った。
 

コサギの漁
PENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/640sec, ISO200

 別の場所にいたコサギ。水面をじっと見つめているナルシスト…… ではなく、漁をしている。この直後にはめでたく魚を捕まえることが出来たようだ。
 

ペリットを吐くカワセミPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/320sec, ISO3200
 東京下町住宅街のこの界隈でも、もはやそれほど珍鳥ではなくなってきたが、やっぱりカワセミを見つけるととても嬉しい。いつものカワセミポイントではなく、予想していなかった場所に姿を見つけてさっそくカメラを向けてみる。

 日陰だし背後にはフェンスもあって写真としてはどうにもならないが、とりあえず観察記録的証拠写真を撮っていたところ、嘴をおもむろに開けたと思ったら何か白い塊をペッと吐き出した!この小さな身体で小魚やエビを丸呑みするカワセミだが、骨など消化できないものは定期的にこうやって吐き出す、という行動を取るらしい。噂には聞いていたが初めてその様子を見られて満足だ。
 

カワセミ in コンクリートPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/320sec, ISO3200
 ちなみにこのカワセミさんがいた場所は幹線道路の橋のたもとで、コンクリートの中に佇む姿は都会っ子らしいと言えばらしいと言える。
 

カワウのアップPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(260mm), f6.3, 1/320sec, ISO3200
 小さくて遠いカワセミに対し、サギの仲間やウは大きくて人の近くに平気で寄ってくる。カワウは真っ黒でテラテラしていて、どこかかわいげがないと思っていたが、真っ青な目とか良く見るとけっこうかわいい。
 

ホシハジロPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(260mm), f6.3, 1/320sec, ISO3200
 なんか見慣れないカモ類がいると思って撮っておいた。あとで調べてみるとどうやらホシハジロらしい。見慣れないと思ったのは気のせいらしく、区内で見られる冬鳥としてはわりと一大勢力らしい。もちろん、その中でも縄張り的な問題で偏在しているのかも知れない。

 

カルガモPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(260mm), f6.3, 1/320sec, ISO3200
 おなじみのカルガモさん。

カルガモ逆立ちシンクロナイズドPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/320sec, ISO3200
 2羽のカルガモが水の中に首を突っ込んで一生懸命に食事をしていた。2羽でちょうどシンクロするところを狙ってやたらにシャッターを切ってしまった。お尻がかわいい。
 

オナガガモなどの群れPENTAX KF CB, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(210mm), f8.0, 1/320sec, ISO800
 水路には冬鳥としてやってきたカモの仲間が大群でいる。主にオナガガモとキンクロハジロのようだが、ここにもホシハジロが混ざっている。種の壁を越えてみんなで仲良くしているのは微笑ましい。実際のところは鴨間関係はドロドロしているのかも知れないが。

 

 ということで、気軽に鳥を探しながらの散歩はやっぱり楽しい。PENTAX KFとHD DA55-300mmPLMの組み合わせはとても快適だった。軽くて小さくてバランスが良い。止まっている鳥を撮るだけならAFや連写性能などの面でも全然問題ない。この日も日中ながら日陰ではすぐにISO3200まで上がってしまったが、ノイズ感も少なく色もしっかり出てK-3 Mark IIIあたりと比べても全く遜色ない。

 あとはこのセットで飛行機も撮りに行ってみたいと思っている。何となく飛行機写真も飽きが来ていて今はモチベーションがほとんどないのだが。このお手軽セットでリハビリをしたいと思っている。
 


 

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