小岩にあるイタリア料理店ビリエットに久しぶりに行ってきた。バレンタインデーの週は開店9周年記念ウィークとしてスペシャルメニューが用意されていると情報を得たし、そもそも最近お肉成分がやや不足していたので補給しなくてはなるまい、という個人的な事情(?)もあった。
ダイエットも順調に推移してきたので、たまには美味しい肉塊を思い切り食べたい。美味しい生ハムやパスタも食べたい。ワインも飲みたい。そういう日があってもいいはずだ。
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ということでまずは前菜盛り合わせ。いつもの自家製生ハム3種とかイワシとナスのマリネとかラタトゥイユとか。真ん中の水牛のモッツァレラチーズには自家製カラスミがかかっている。なんたる贅沢。
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続いてパスタ。このジェノベーゼみたいな色をしているのは「兵庫産ホタルイカと自家製カラスミのリングイネ」という海鮮尽くしのパスタだ。リングイネの食感にカラスミとホタルイカの塩っ気がほどよく混ぜ合わさっている。
美味すぎて食欲がさらに刺激され空腹感が増すような気がしてくる。
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次にやってきたのは9周年記念の特別メニューで「ティンパーノ」だ。太鼓型パスタとも呼ばれ、イタリア料理として有名でありながら、手間がかかりすぎるせいか巷のイタリアンレストランでもあまりメニューには見かけない。
さすがにビリエットでもレギュラーメニューには入っていない特別なものだが、9周年スペシャルで食べることが出来る。一体どうやって食べるのこれ?
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思い切ってナイフを入れて開封してみる。中には黒毛和牛のラグー、パプリカ、オリーブ、ウズラの卵、アーティチョークなどなど、いろいろな食材がてんこ盛りだ。パリパリのパスタ皮と一緒に食べると超美味い。そしてこれが確かにパスタであることに納得してしまう。
お酒も特別メニューとしてシェフ厳選のグラスワインが揃っていた。なのでいつもワインはボトルで頼んだりするのだが、今回はグラスでいくことにした。
といいつつ、とりあえずの乾杯はやはりビールなのだが、それも「プリツェンヘル」というナポリのクラフトビールをいただいた。これも9周年スペシャルで入荷したものらしい。見ての通り淡い色が美しいゴールデンエールで爽やかな味わいだ。
続いて白ワインの代わりにプロセッコを飲んだ。ちょっとスッキリさっぱり過ぎるようでいて、この辛口加減がむしろ前菜やパスタの風味にとても良く合っていると思う(※個人の好み)。
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そして本日のメインはトマホークステーキ! 約1kgほどの骨付き肉の塊だ。何という格好良さ。美しい焼きい色も見てるだけで惚れ惚れする。そして写真を見返すだけで香りや味わいが蘇ってくる。
そうだ、今日はこれを食べに来たのだ!
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綺麗に切り分けられるとこうなる。外はパリパリに焼けていて中はうっすらレア気味。ちょうど良い柔らかさで、脂も全然しつこくない。しっかりした歯ごたえも良い。
そのボリュームに果たして食べきれるのか?と一瞬怯んだのも事実だが、結局は付け合わせの野菜や、いくつかの薬味で味変しながらあっという間に食べ尽くしてしまった。食欲旺盛な育ち盛りのアラフィフたちをなめてはいけない。
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トマホークに合わせてもちろん赤ワインを頂いた。しかもかなりしっかり目のフルボディ。RC2 サグランティーノ ディ モンテファルコという銘柄で、シェフのお勧めリストの中から選んだものだ。
この赤ワインとトマホークステーキとの相性は抜群で、最初はスッキリとまろやかだったのに、お肉とのマリアージュ効果なのか、温度変化や酸化のせいなのか、時間をおくとだんだん味わいの深みと重さが増していくように感じられた。
さて、メインの肉料理を平らげたら普通は順序的にも満腹度合いからいっても終了になるはずなのだが、美味しいトマホークでさらに食欲が刺激されてしまったのか、この日は「もう一品くらいいけるんじゃね?」ということになり、リゾットを追加することにした。
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これもまた9周年特別メニューのひとつ「イチゴとパルミジャーノチーズのリゾット」だ。パルマの名物料理とのことで、シェフも現地で食べて衝撃を受けたものらしい。
上にイチゴが乗っているというだけでなく、リゾット全体にふんわりとイチゴの風味がついている。しかし紛れもないリゾットに仕上がっているという、たしかに衝撃的な一品だ。ある意味〆のご飯ものでもあり、デザートでもあり。これはすごい。
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で、もちろん〆のドルチェ盛り合わせもちゃんと食べた。中でもティラミスが特に美味しかった。
エスプレッソとかグラッパとか(もしくは両方)もいきたかったのだが、ここに至って急に満腹中枢が働き始めたのと、明日のことを心配する最後の理性が働いて我慢しておいた。本当のイタリアンフルコースはまた今度の楽しみにとっておこう。
9周年スペシャルメニューは18日までで終了してしまうが、もちろん平常時のビリエットも超お勧めだ。ただし席数も多くないし定休日もあるので詳細はお店に確認して欲しい。