Nikon Z 8とNIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR Sで飛行機を撮りに行く

2023-06-18

 Nikon Z 8とNIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR Sで撮りたいと思っていたものと言えば飛行機だ。以前はよく時間さえあれば羽田や成田まで飛行機を撮りに行っていたが、コロナ禍になったこととともに、同じ場所で同じ機材を使って何も考えないでいると、当然同じ写真しか撮れないことに少し飽きが来ていたこともあって、最近は少し遠ざかっていた。

 撮影者自身に何の工夫も進歩もなければ遅かれ早かれ飽きが来るのは当然なのだが、とりあえず「新しい機材」という新鮮な風を取り入れたので、それを機に少し再開してみたいと思っている。幸い成田も羽田も需要はかなり戻ってきている。被写体には事欠かない。

成田さくらの山から4発機を狙う

 ということで梅雨の合間の良く晴れた週末、成田空港近くの「さくらの山公園」にやってきた。それこそ以前に何度も撮ったことがあるのだが、一応ANAのハワイ便、FLYING HONUがメインのターゲットだ。

アトラス航空のB747-400FNikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO220
 その前にATLAS AIRのB747-400Fがやってきた。ただでさえ消えつつあるB747の中でも古い-400型はさらに貴重だ。真っ白な素っ気ないペイントがとても良い。
 

NCAのB747-8FNikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO200
 成田空港のA滑走路、16Rから日本貨物航空のB747-8Fが離陸して行く。とにかく4発機は格好イイ。暑い日だったので地上付近は空気の揺らぎでメラメラだが、これだけ近いのでまだ何とかなる。
 

ANA Flying HONU A380-800 (JA382A)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO180
 そしてほぼ定刻通りにFLYING HONUがやってきた。この日運航されていたのはグリーンの2号機 JA382Aだった。
 

ANA Flying HONU A380-800 (JA382A)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO160
 コロナ禍でA380によるホノルル線も運行停止期間が長らく続いていたが、現在は2機のFLYING HONU(JA381AとJA382A)が交互に毎日1往復運航されている。一時はどうなることかと心配された3号機(JA383A)の営業運航投入もそろそろ近いかもしれない。ぜひお客さんを乗せて空を舞うオレンジのA380を撮ってみたい。
 

 アシアナ航空のA380が離陸していくところを動画に撮ってみた。

 元は4K/60pのH.265 10bitでHLGで記録した。HLG対応の端末で再生するととても綺麗なのだが、ここに貼った動画は互換性を重視し、FCPでSDRに書き出したものなので、少し調整しているものの薄らぼんやり感は否めない。あと手ぶれ補正はフルに効かせているとは言え、手持ちなので揺れが抑え切れていないのは仕方がない。Youtubeで良く見る空港風景動画のようなやつを撮るにはビデオ雲台付きの三脚がいるわけだ。なるほど!


 時期や状況によってはとても混雑するのだが、この日は暑すぎるのかわりと空いている方だったと思う。ここと滑走路挟んで反対側の「ひこうきの丘」はやはり外せない。定番の撮影場所ではあるが、時間帯や天候などなどまだ撮ったことのない条件があるはずだ。実は雨の日とか良い感じなのではないかと思っている。
 

令和島でB滑走路への着陸機を狙う

 新しい撮影地の開拓をしようと思い、令和島にやってきた。若洲から令和島にかけては南風運用時に、B滑走路 RWY22へアプローチするルートのほぼ真下に当たる。

JAL A350-900 (JA06XJ)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(280mm), f5.3, 1/1600, ISO100
 若洲上空で左旋回を終え、ファイナルに乗ったJALのA350−900。城南島海浜公園ほど近くはないがそれでも十分すぎる近さだし角度も良い。
 

中国東方航空のA330-200Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(100mm), f4.5, 1/1600, ISO72
 中国東方航空のA330-200は少し旋回が早すぎたようで真上を飛んできた。このあとかなりパスを修正したのではないかと思う。

 こうなるとワイド端の100mmでこの距離感だ。飛行機写真の場合100mmともなると強いパースを感じてしまう。お腹しか写っていない写真はあまり人気がないが、個人的にはわりと好きだ。飛んでいないと見られない部分ばかりだし。
 

ガトリングクレーンとJAL B767-300ERNikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/1600, ISO100
 令和島を過ぎ、城南島上空にさしかかるJALのB767-300ER。左端にある格好良い構造物は令和島のコンテナ埠頭のガトリングクレーン(いわゆるキリン)だ。このコンテナ埠頭は新しいのでクレーンも最新型ではないかと思う。

 ガトリングクレーンと飛行機の絡みはいろいろやりようがあると思うし、そのうち若洲から東京ゲートブリッジと飛行機をからめた写真を撮りたいと、ずっと前から思っていたので、それもそのうちやってみようと思う。


 令和島周辺はまだ造成過程にあって道路もちゃんと出来上がっていないし、公共交通機関も全く通っていない。恐らく将来的に幹線するつもりと思われる片側4車線くらいありそうな太い道路が、いまは突然行き止まりになっていたりするが、今後どんどんと開発が進むのだろう。10年後には立派な街になって、見上げた空の景色も変わっているかもしれない。
 

ソラムナード羽田緑地から離陸機の正面を狙う

 次に羽田空港近くにやってきた。最近は午後3時〜6時頃まで南風新ルート運用されることが多いので、B滑走路 RWY22からの離陸機を狙うことにした。

 過去にはイノベーションシティの展望デッキから撮ったことはあるが、どうやらもっと違う撮影スポットがあるらしい、ということで、海沿いの遊歩道&公園として整備されつつある、羽田ソラムナードへやってきた。

ベトナム航空 B787-9Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO320
 ベトナム航空のB787-9がやってきた。南風新ルート運用時にB滑走路から離陸するのは、主に西日本方面への国内線(福岡便を除く)とアジア圏の国際線となる。

 時刻は午後5時前。夏至が近いこの時期はまだまだ日が高い。イノベーションシティの展望デッキとは滑走路の逆サイドとなる。機体側面は逆光気味だがむしろ立体感があって良い。というか、近いし目線が低くて滑走路に近くこれはまた新鮮な景色だ。
 

JAL B737-800 (JA341J)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO280
 RWY22から離陸した飛行機は市街地を避けるように南にむけて旋回していく。JALの真っ白な機体が雲ひとつない青空の色を映して溶け込んでいくのが美しい。
 

22から離陸するANA B787-9 (JA884A)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO450
 ソラムナードは横にずっと長くて撮影位置をある程度自由に選ぶことが出来る。その中でもカメラを構えた人たちが固まっている場所がいくつかある。そのひとつへと移動してみると、こんな光景が目の前に広がっていた。羽田空港のB滑走路端の真正面で、高さも距離感も絶妙にちょうど良い。日没1時間前くらいなると、空気の揺らぎの範囲もだいぶ低いところに落ち着いてきた。

 このカットは400mmでFXのまま撮って、現像時にトリミングをしているが、APS-Cサイズまでクロップすると翼端がはみ出てしまうくらいの感じだ。このANAのB787がホーチミンシティ行きで、国内線の機体よりも少し重かったせいもあるかもしれない。
 

離陸して行くANA B787-8 (JA812A)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/1000, ISO320
 頭上を通り過ぎる頃にはギアアップが完了している。しかしもちろん近いので400mmでは思い切りはみ出るが、そのくらいの方が迫力あって良いかもしれない。

 まだまだ日没までは時間があるがいつの間にかすっかり夕方の雰囲気になっていた。真冬であればこの時間帯は真っ暗かもしれない。そこまで行かなくても日没直後のマジックアワーとかブルーアワーに飛行機を撮ってみたい。動体となるといろいろ難しそうなのだが、あまり高感度に強くないZ 8でもいろいろ工夫すれば何か出来るのではないか?と思えてくる。
 

東京スカイツリーとANA B787-8(JA817A)とB787-9(JA888A)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(400mm), f5.6, 1/2000, ISO360
 羽田空港名物の東京スカイツリーと飛行機の風景を撮るにも良い場所かもしれない。かなり距離があるし空気の揺らぎの影響は避けられないのだが。

 羽田空港北側のスポットには、コロナ禍の間は運航出来なくなった飛行機がひしめいていたが、今はもうだいぶ解消しているようだ。
 

離陸して行くJAL B787-8(JA848J)Nikon Z 8, NIKKOR Z100-400mm f/4.5-5.6 VR S(200mm), f5.0, 1/1000, ISO200
 新ルート運用はだいたい午後6時頃には終わり通常運用に戻る。この日RWY22から最後に離陸したのは午後6時過ぎのJALのB787-8 伊丹行きだった。日没まで1時間を切り、もう少しで機体の下まで光が廻りそうだった。

 それにしても787はやっぱり独特の翼形をしていて美しい。もうだいぶ見慣れてきて「また787かよ」みたいな、一時期の777的扱いになりつつあるのだが。
 
 
 ここはすでによく知られた定番の撮影スポットではあると思うのだが、自分としては初めて撮ってみた場所であり、今まで見たことない景色が広がっていてとても新鮮だった。基本的に南風新ルート運用の日と時間帯に限られるが、これもまた天候や季節などによっていろいろな景色が見られるだろう。今後しばらく羽田と言えばここに通うことになる気がしている。

Z 8の飛行機認識はすごい

 ということで、とりあえず旅客機ばかりだがNikon Z 8で飛行機を撮ってみた。

Nikon Z 8 と NIKKOR Z100-400mm と NIKKOR Z 24-120mm

 どんな設定で撮ったかざっくりおさらいしておく。AFに関しては親指AFを使いもちろんAF-Cに設定し、あとは基本飛行機認識モードに頼り切った。AFエリアはシーンによってワイドエリアS/L、オート、カスタムエリアなどを使い分けた。今回撮影した写真はすべて飛行機認識がちゃんと働いている。動体としては旅客機はAFにとても優しい被写体ということもあって、2000枚くらい撮った中でピントを外したものはない。

 連写は20fpsは使わず基本10fpsで、時々15fpsにあげたくらいだ。高効率RAW★とJPEGの分割記録でバッファが詰まる(連写速度が落ちる)ことはなかった。というか、それなりのCFexpressカードを使っていれば、詰まったところでだいたいの場合は何とかなるわけで。

 露出はシャッター速度優先の1/2000程度に設定した結果、絞りはほぼ開放固定、あとは撮影データにあるとおり露出量はISOオートで制御したかたちになっている。明るい昼間でもISO800程度までは上がることがあるが、ノイズとかダイナミックレンジとか気になるようなことはない。またZ100-400mmは開放でも描写性能的に完全に信頼できる。それよりも空気の揺らぎが一番の敵なのだ。

 手に入れて3週間が経過し、ようやく操作に慣れて機能を一通り把握しつつある。設定で大きな失敗をすることがかなり減ってきたと思う。

 飛行機撮影の少し楽しさを思い出してきた感じだが、まぁ焦らずのんびりとやっていきたい。そのうち他の空港にも行ってみたい。ずっとご無沙汰している伊丹の千里川土手とか、昨年旅行途中に立ち寄った新千歳とか、いつも観光優先になってしまい飛行機撮影のための時間がなかなか取れない那覇とかとか。あと都市のど真ん中にある福岡空港もいってみたい。
 


 

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