初めての浮島町公園から羽田空港に離着陸する飛行機を撮る

2023-10-27

 川崎市の湾岸部にある浮島町公園と言えば、羽田空港周辺の定番有名撮影スポットのひとつだが、実は今まで一度も訪れたことがなかった。というのは、近隣含めて車を停める場所がまったくなく、アクセス方法が川崎駅からのバスしかないという不便さのためだ。何度か行こうと思ったことはあるのだが、結局直前になると面倒になって車や電車ですぐに行ける他のポイントに行ってしまう。

 しかし約1年半前に環八から川崎側に渡る「多摩川スカイブリッジ」が開通したことで、羽田空港第3ターミナル前のエアポートガーデンからシェアサイクルを利用する、という方法を思いついた。片道約5kmほどだが、電動アシストだし今ぐらいの季候ならそんなに苦労しないだろう。ということで、初めての浮島町公園へ行ってきた。

羽田16Rから離陸するJAL A350-900

 浮島町公園から飛行機を撮る場合、基本的には北風運用時に陸側のA滑走路34Lに着陸する機体を狙うことになる。この日は天気予報も次第に北風が強くなる……と言っていたし、朝から北風運用されていることを確認したはずなのに、なぜか現地に到着したら南風運用に変わり、A滑走路は16Rの離陸となっていた。なんで!

 遙か彼方で東京の町並みをバックにJALのA350-900が離陸して行く。これはこれで悪くない景色だが、空気の揺らぎの影響を考えると季節と時間と天気を選ぶだろう。この日はそれほど悪くない方だったと思う。が、こうなると400mmはちょっと短い。クロップすればなんとかという感じだ。
 

羽田16Rから離陸するANA B787-9

羽田16Rから離陸するANA B767-300ER 鬼滅1号機

 16Rを離陸した飛行機が浮島町公園の前を通過する頃には、はるか上空まで上がってしまいお腹しか見えないかと思ったが、そのあたりは機種と行き先次第のようだ。B787クラスはゆっくり上がってくるが、B737やB767はあっという間に高度を稼いで小さくなってしまう。

 ↑このB767はかろうじて特別塗装機であることが分かる。どうやら鬼滅の刃1号機のようだ。実はこの写真を撮った日(10月21日)で運航を終了し通常カラーに戻されるらしい。最後に撮っておくことができて良かった。
 

 と言うことで、しばらくは浮島町公園から離陸して行く飛行機を眺めて撮っていたのだが、ここはまた確実に北風が吹く別の日に出直そうと思い、夕方に向けて場所を移動することにした。

羽田22に着陸したJAL B787-9

 時刻は午後3時すぎ。そろそろ南風運用の新ルートに切り替わるはずだ。日も短くなったので日没前後の夕陽が差し込む中をB滑走路22を離陸していく飛行機でも撮ろうと思って、ソラムナード羽田緑地へやってきた。……すると!!

 なんと!ふたたびランウェイチェンジが行われ、北風運用に切り替わったではないか! なんだよ、だったらあのまま浮島町公園にいれば良かった! どうしよう?こうなるとソラムナードでは何も撮れない。空港内の展望デッキに移動するか、あるいは……?

羽田34Rに着陸するADO B777-300ER

 考えた末にまたもや5kmの道のりを電動アシスト自転車で走破し、この日2回目の浮島町公園へ移動してきた。疲れ果てたが仕方がない。

 ↑これはA滑走路ではなくC滑走路34LにアプローチするAirDoのB767-300ERだが、海上の賑やかさがいかにも羽田っぽい。大きいやつは羽田空港へ航空燃料を運んできたタンカーだろう。そして人がたくさん乗っている小さなボートは、海上から写真を撮る航空写真マニアのチャーター船……ではなく、釣り船のようだ。その他海上保安庁のボートも巡回しており、釣り船などが空港に近づきすぎないように注意してまわっていた。
 

羽田34Lに着陸するANA B787-8

 浮島町公園から撮れる典型的な飛行機写真はこんな感じだろうか。なるほど機体のフォルムが真横から綺麗に見える。しかもこの日は雲がけっこう出ているわりに西の空は晴れていて、暗い東の空をバックに夕日が差し込んでいて、特に機体が輝いて美しい。これは日没にかけて期待できる。
 

羽田34RにアプローチするANA A321neo

 34RへアプローチするANAのA321neo。400mmでは遠すぎるのだが、むしろ機体どアップじゃなくても良い感じだ。D滑走路への連絡橋も輝いている。
 

羽田34Lに着陸するJAL A350-900

 そして手前の34Lに着陸しようとしているのはJALのA350-900。羽田空港南西部のハンガー前を通過していく。やはり機体や空港設備がキラキラ輝いていて”ゴールデンアワー”と言った趣だ。
 

羽田D滑走路上のJAL A350-900

 離陸のためにD滑走路に進入しようとするJALのA350-900。D滑走路の陸側が単なる埋め立てではなく桟橋構造の特殊な造りになっていることがよく分かる。浮島の脇にある多摩川河口からの水流を妨げないようにするためだとか。

 ちなみにA350はもうすっかり羽田では馴染みの機体になってきて、そのうち写真を撮るのも乗るのも飽きてくるかもしれないが、今はまだその時ではない。
 

羽田34LにアプローチするJAL B787

 首都高速湾岸線の浮島ジャンクションに建つ特徴的な外観の建物も、夕陽を浴びて金色に輝いている。その向こうの東京湾から次々に羽田に向かって着陸機がやってくる。
 

夕暮れの中羽田34LniアプローチするANA B787-9

 日没間近の時間帯。ANAのB787-9がやってくるとともに、D滑走路を離陸したANA機(多分B777-200ER)も遠くにいて過密空港である羽田らしい光景だ。

 なにより雲が良い感じに焼けてきた。夏の名残のような積乱雲がまだ海の上に出ており夕陽に照らされている。機体には微妙な光が差し込みとても良い感じだ。もうちょっと機体に光が欲しい。
 

 そんな時、Frightradar24で到着機の列を調べていたら、まもなく那覇からJALのB777-200ER JA703Jがやってくるのを発見してしまった。路線的に34Lに進入してくる可能性が高い。これは撮らなくては!
 
夕暮れの中、羽田34LにアプローチするJAL B777-200ER JA703J

 秋の夕暮れは釣瓶落としの如く…… ではないが、日没ギリギリで光があるうちに到着するか気を揉んだが、なんとか滑り込みセーフだった。

 JA703Jは2023年10月末時点でJALで運航されている最後のB777-200ERだ。当初はゴールデンウィークで退役とされていたのが、夏まで延期され、さらに最終的に11月13日が最終営業運航日と決まった。つまり、この姿はまもなく羽田(はもちろん日本の空)では見られなくなる。
 

羽田34Lに着陸するJAL B777-200ER

 まもなくタッチダウン。浮島町公園からの景色としてはこの方角が一番有名かもしれない。羽田の第一ターミナルと新旧管制塔、そして奥には東京の町並みも見えて実はもっとも羽田らしい飛行機写真が撮れる。と言うことで、JALのB777-200ER(JA703J)と羽田空港の景色をフレームに収めた記念写真を撮っておくことができて良かった。
 


 なおJA703Jは今年の5月に下地島のチャーター便で使われた機体だ。この時はすっかりこのまま引退だと思っていたのだが、そこから半年にわたって生き残るなんて。もう1回くらい乗っておけば良かった。
 

夕暮れの中、羽田34LにアプローチするANA B777-200ER 鬼滅2号機

 日没後。色が濁ってきたがこれはこれでとても良い。なおANAはまだまだB777−200ERも-300も国内線に飛ばしている。ちょうど鬼滅の刃特別塗装機2号機がやってきたので、この日の最後に撮っておいた。

 浮島町公園からは空港を背景にした夜景もとても良いらしい。だが、この日はランウェイチェンジに翻弄されて疲れてしまったので、夜まで粘るのはまた次にしよう。
 


 

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