カメラの進化に期待してやっぱりiPhone 15 Pro Max に機種変更してしまう

2023-12-24

 携帯電話の機種変更タイミングにいろいろ面倒な縛りがあった時代はとうに過ぎ去ったはずなのだが、それ以降もだいたい2年おきに漫然とiPhoneの機種更新を繰り返してきた。前回2021年秋に手に入れたiPhone13 Pro Maxはシエラブルーの筐体がとても気に入っていたし、2年経った今でも処理性能も容量も十分だし、電池もまだそんなにへたっていなかった。

 円安など社会情勢の変化とAppleの戦略によって、昔よりも一段と高価に感じられるようになったiPhoneを切実な理由もなく2年おきに買い換えるのはあまりにも無駄が大きい。だからあと1年か2年(あるいはそれ以上)何か実使用上の支障が出るまでiPhone 13 Pro Maxをこのまま使い続けようと思い、今年9月のiPhone 15シリーズ発売は心穏やかにスルーしてきた……

iPhone 15 Pro Maxから「こんにちは!」

 なのに!なのに!!

iPhone 15 Pro Max / Blue Titanium / 512GB

 うっかりとApple StoreでiPhone 15シリーズの在庫状況を見てしまったことに端を発し、気がついたらその日のうちにiPhone 15 Pro Maxを手にしていた。なんてことだ!
 
iPhone 15 Pro Max / Blue Titanium / 512GB

 購入したのは今まで通りProバージョンの大きい方。カラーはまたもやブルー系だがiPhone 13 Proシリーズのシエラブルーと比べるとかなり渋い暗めのブルーだ。それも筐体素材がチタン合金になっているせいだろうか。

 ストレージ容量は増やしも減らしもせず512GBをキープした。実際のところ半分以上使っていないので256GBで足りるはずなのだが、心情的にストレージを減らす勇気(と理性)がない。
 

iPhone 15 Pro Max のカメラ部

 カメラが3眼なのはiPhone 13 Pro Maxと変わらないが、それぞれ仕様が変わっている。特に大きく変わっているのは、メインとなる標準カメラのセンサー画素数が普通の12Mピクセルから48Mクアッドピクセルになったことと、望遠カメラが3倍 77mm相当から5倍 120mm相当に長くなったこと。その他にもセンサーサイズとか手ぶれ補正とか多分変わっている。一方で明るくなる一方だったレンズのF値は少し暗くなっている。

 外観的なデザインという視点で見た3眼カメラ周りの「醜さ」にはもう慣れてしまったが、改めて見ると本当にひどい。ただしiPhone 13 Pro Maxと比べて思ったほど出っ張りは増えていない。
 

iPhone 15 Pro Maxのダイナミックアイランド

 画面側の見た目で大きく変わったのは前面カメラとFace IDのセンサーが埋め込まれた部分の処理で、iPhone 13 Pro Maxまではリーゼント状(もしかしたら誤用かも?)の切欠きだったのが、横に細長い島状に変わった。これは昨年モデルのiPhone 14 Proシリーズから採用されたデザインだが、理想的にはない方がいいに決まっているこの表示不可領域を逆手にとって「ダイナミックアイランド」などと名付けて、特徴として謳うAppleの図太さはさすがと言うよりない。

 まぁ、実際のところバックグラウンドの動作状態や、ちょっとした通知などの表示位置がこの部分に集約されているので、使用体験としては確かに優れているのだが、本来ハードウェア的には広大な画素欠損だよね、という点は忘れずに突っ込んでおきたい。

 いつの日か未来のiPhoneでは「邪魔なダイナミックアイランドがなくなりました!」と言い出すだろう、と予言しておこう。

Peak Design EVERYDAY case for iPhone 15 Pro Max

 以前はiPhoneはケースなしで使う派だったこともあるのだが、今となってはカメラの出っ張りの処理をマシにするためにも、もはやケースは必須とあきらめている。

Peak Design EVERYDAY case for iPhone 15 Pro Max 背面側 Peak Design EVERYDAY case for iPhone 15 Pro Max 本体側

 理想のケース探しケースは終わりがなくて、色々取っ替え引っ替えしつつも、最近はずっとPeak Designを主に愛用してきた。なのでiPhone 15 Pro Max用にもPeak DesignのEVERYDAY Caseを買った。

 しかしiPhone 15シリーズの発売から1ヶ月以上経った11月上旬の時点でも、なぜか日本国内には正規品は入っておらず、WEBのpd公式ストアで買った。海外送料分高かったのだが仕方がない。
 

pdケースのアクションボタンキット取り付け前 pdケースのアクションボタンキット取り付け後

 しかしこのiPhone15 Proシリーズ用EVERYDAYケースの初期ロット(便宜的にV1と呼ばれている)は、アクションボタン部の処理が従来通りのただの穴になっていた。使えなくはないのだがアクションボタンとしては使いにくい。なのでピークデザインはすぐにアクションボタン対応のV2に作り直していたらしく、そちらは最近になってようやく日本国内にも流通し始めているようだ。

 そして気が早くてうっかりV1を買ってしまった人には、アクションボタンキットなる後付部品が無償で送られてきた。それが↑上の写真だ。V1ケースの穴の部分に裏からはめ込む小さなボタンユニットとなっている。
 

Peak Design EVERYDAY case for iPhone 15 Pro Max のアクションボタン部改修前 Peak Design EVERYDAY case for iPhone 15 Pro Max のアクションボタン部改修後

 左がV1の元の状態。右はアクションボタンキットはめ込み後。外観および操作性はほぼV2相当となる。ちなみにアクションボタンにはカメラの起動を割り当てている。

 スマホケースとしては比較的高価とは言え、それでもたかだが$50もしない製品だ。それの品質改善のためにこれだけのアフターサポートをするところがピークデザイン信者を生み出し、すでに信者になった人間をさらに育てることになるのだろうと思う。もちろん自分は後者だ。
 

Peak Design EVERYDAY case for iPhone 15 Pro Max カメラ周りの処理

 なおカメラ周りの出っ張りの処理はiPhone 13 Pro Max用のモデルよりもさらに洗練されている。カメラの前面部とほぼツライチなので保護能力としてどうなのか?という問題はあるが、落とさなければ良いだけだ(すでに何度か落としているのだが……)

カメラとしてのiPhone 15 Pro Maxを考える

 やはりカメラ/写真好きとしてはスマートフォンにもカメラとしての機能/性能に期待してしまう。冒頭では何も考えずに買い換えたみたいなことを書いたが、それなりに事前に何が変わったのかは調べていて、カメラとしての進化に期待する部分があったのは事実だ。

 世間的にはLightningが廃止されUSB-Type-C端子になったことが大きく取り上げられているが、自分にとってはその部分はとても些末なことだ。充電にしろデータの転送にしろ、今どきiPhoneを有線でつなぐなどということはしない。いやホントに。
  

生ハムサラダ

 閑話休題。まずは2倍カメラ+ポートレートモードが復活した。↑こういうテーブルフォトでは雰囲気を出すために背景をボカしたくなるのだが、標準カメラでは広すぎ、3倍では遠すぎる問題がiPhone 13 Pro Maxにはあった。この点がiPhone 13 Pro Maxに対する唯一にして最大の不満点だったと言ってもいい。
 

バーでオリオンビール

 iPhone 15 Pro Maxでは物理的に2倍カメラは搭載していないのだが、標準カメラのクアッドピクセルを使って実現しているようだ。細かく見るとボケ量とかボケの質とか違うのかもしれないが、とにかく出来ると言うことが重要だし本当にこれは使いやすい。
 

ピント位置手前 ピント位置中 ピント位置奥

 ポートレートモードは他にも色々進化していて、モード変更をしなくても標準のまま撮影して後から写真アプリ上でポートレートモード化することもできる(撮影条件による)。さらにボケ量の変更だけでなくなんとピント位置まで後で調整できるようになったのも非常に大きい。

 ↑上の3枚はまったく同一のカット(シャッターは1回しか押していない)のだが、撮影後に写真アプリの編集モードでピント位置をずらして保存したものだ。左は一番手前の机にピントが合っている。真ん中は手前のアイスのカップに、右は奥のマンゴー&パイン山盛りジュースにピントを動かした。

 これは超便利だ。ますます撮影がずぼらになる。(なおストロー周りの処理は見ないことにする)
 

小浜島大岳展望台からの眺め

 標準カメラで普通に遠景を撮ると普通にきれいに写る。もはやちょっとしたデジタルカメラと見分けをつけるのは難しい。

 なお最近のiPhoneのProモデルはディスプレイがHDRに対応しているので、デフォルトのままHEIFで撮影すると静止画もHDR画像となる。なのでiPhoneで撮った写真はiPhoneで見るのが一番美しいという現象がより強化されている。

 ここに貼った画像はもちろんJPEG化してsRGBで書き出しているので、本来のというか、自己撮影&再生で見ることができる素の状態とは大きく違っている。動画もそうだがHDR画像とその再生環境はもっと普及して欲しい。
 

石垣島の夜のビーチ

 スマホのカメラで星空が写るのも当たり前になってきた。自動的にナイトモードに切り替わるのだが、星も写るし地上の風景もわりとクリアに浮き上がってくる。画像処理しまくりで解像しているわけではないが、これもまた撮れるということが重要だ。
 

小浜島から眺める加屋真島

竹富島コンドイ浜の景色

 さらにiPhone 15 Pro Maxには初めて5倍で120mm相当の望遠カメラが搭載された。複雑なプリズムを使って光路長を稼いでいるらしい。この120mm相当の望遠カメラはMaxだけのもので、小さい方のPro無印には従来通り3倍カメラしか搭載されていない。

 スマホで100mm超えの望遠を使い慣れていないせいか、思ったほど望遠カメラを使おう!と思うシーンには出会ってないのだが、ここぞと言うときに威力を発揮するだろう。写りもなんとなく大ざっぱで線が極太な印象を受けるがまぁまぁ見られる。望遠撮影だけはスマホには無理という常識もこうして徐々に崩れていくのかもしれない。
 

フサキビーチのカラフルなボート

真っ赤な紅葉

 望遠よりもむしろ超広角カメラは多用してしまう。超広角カメラが初めて搭載されたiPhone 11世代から比べると大幅に進化して、もはや普通に綺麗に写り、標準カメラ同様に大サイズセンサーを搭載したデジタルカメラと見分けがつかない場合もあるだろう。この手軽さは本当に便利でレンズ交換式カメラの超広角レンズの存在意義が揺らぎ始めるのではないかと心配になる。

 先日の石垣島の旅では、雄大で美しい自然の風景を前にして半分くらい超広角カメラで撮っていた。個人的にはカメラのデフォルトを超広角カメラに固定する機能が欲しいくらいだ(現状は必ず標準カメラに戻る仕様)。
 

 あと動画もすごい(内蔵マイクそのままの風切り音はご容赦を)。4K/60pのHDRが何も考えずに撮れる。もちろん内蔵ストレージやらiCloudの容量など気にしないといけないが、とにかく「ここは動画で撮っておこう」という場合に簡単に撮れてしまう。アクションカメラほどではないが手ぶれ補正もそこそこ効くし、この手軽さとクオリティのバランスの高さにはレンズ交換式カメラも太刀打ちできないだろう。

 もちろん最終的に追求するクオリティ次第なのは当然だが、個人のVLOG的記念撮影の範囲内ならNikon Z 8みたいなレンズ交換式カメラで撮ったクリップと混ぜて編集しても違和感はほぼ生じないと思う。というかiPhone 15 ProシリーズはUSB Type-Cになったことで、外部SSDをつないでProRes記録が出来るとか、動画の分野は特に素人にはもはや良く分からない世界になっているらしい。
 

 

iPhone 15 Pro Max

 実はiPhone 15 Pro Maxを手に入れてからすでに1ヶ月半以上経過している。カメラ以外で良くなったところといえば、軽くなったことと電池の持ちがさらに良くなった(新品効果の可能性が半分)ことだろうか。あ、あと画面の常時表示も地味に便利だったりする。

 iPhoneはリセールが良くて2年落ちの旧機種中古でも、その時点最新モデル新品のおよそ半額を取り戻せるという罠もあって、いつもこういうことになってしまうのだが、また2年後にどうしているのか自信はない。一応、今度こそ電池交換を前提に壊れるまで大切に使いたいと思っている。
 


 

2023-12-24|タグ: , ,
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