せっせと巣作りをしていたカワセミのペアはその後どうなったのか気になっていたので、連休中のある日の朝、ふたたび見に行ってきた。
Z663で巣作りを始めたカワセミの水浴びダイブを撮る(2024年4月7日)
結論から言うと、ちゃんと巣の中に卵を産んで孵化しているらしく、雄と雌がひっきりなしに餌を捕ってきて巣穴の中に飛び込んでいく姿を見ることができた。
さらに言ってしまうと、このエントリーをアップした5月中旬時点ですでに雛は巣立ちをしているらしい。見に行けてないのが残念だが、取りあえず天敵にやられることなく無事に育っていて良かった。
さて、この日は5月の初旬。珍しく早朝に営巣ポイントにやってきたのだが、親鳥の活動は期待したほど活発ではなかった。この時期はそんなものなのだろうか。あるいは親鳥の性格か、たまたま日取りのせいなのか。
とはいえちゃんと姿はあった。これは先月巣穴をせっせと掘っていた雄だ。上嘴の先が少し欠けているのがわかる。あの子に違いない。
どこかで餌を捕ってきて戻ってきた雄。巣穴に入る前に一度止まり木で体制を整える。ちょうど朝日が差し込んできて美しい。
ちなみにこのくらいの魚を飲み込める程度に雛は育っているようだ。
朝の給餌は雌もやっている。雄よりも小さな魚を運んできた。なお巣穴の前は池になっているがそこでは漁をしない。魚がいないわけではないしここで漁をしている姿を見たこともあるのだが、少なくとも雛への給餌には向かないのだろうか。
そして止まり木からダイレクトに巣穴に飛び込んでいく。巣の前には紫色の花も咲いてていかにも春から初夏の風景が広がっている。
この営巣地は人工的に造られ管理されているからなのだが、とはいえ巣穴はカワセミ自らが掘るし、餌付けをしているわけでもないし、天敵のヘビを駆除したりもしていない。いわゆるビオトープとして管理されている。都会で暮らすカワセミの姿だ。
さて、何度か給餌をしたのちに水浴びをする姿を今回も見ることができた。しかし場所と光の問題で前回ほどちゃんと撮ることができなかった。
水浴びを終えて浮上してきたカワセミ。ISO12800はなかなかつらいが、とにかくシャッタースピードを落としてブレるよりはマシということを学んだ。次回また挑戦したい。
カワセミは以上なのだが、今回はカルガモの夫婦も見ることができた。巣をこの近くに作ったのだろうか? カワセミの巣のすぐ近くを通って森の奥と行き来している。カワセミ側はどう思っているのやら。
それはともかく子ガモの姿をまだ今シーズンは見ていない。どうやら今はもう生まれて子ガモを引き連れた姿が目撃されているらしいので、早いうちに見に行かなくてはと思っている。
あとはやたらにスズメがいた。流石ビオトープと言うことでもしかしたらスズメのねぐらもこの中にあるのかもしてない。集団でチュンチュンと騒がしかったのだが、一羽だけ明るいところに顔を出してきた。新緑のなかのスズメもかわいい。冬のふっくらした姿とは違ってシュッとした姿も良い。