今年の石垣島の旅の記録として、最後は飲み食いしてきたものについてまとめておきたい。いろいろな都合で普段は食事量とアルコール量はかなり気をつけて制限をかけているが、この旅の間だけは無制限に開放した。食べられるだけ食べ、飲めるだけ飲もう!
備忘録として全体を網羅するために、以下にはこれまでのエントリーの中で紹介したものも含めて概ね時系列順に並べていく。
那覇/空港食堂
タイトルは「石垣島」としたがまずは沖縄本島から。行きがけに立ち寄った那覇で食べたソーキそばが美味しかった。
那覇市内はもちろん沖縄本島にはおいしい沖縄そばのお店は無限にあると思うが、まずは入門編ということで那覇空港にあるその名も「空港食堂」へ。レストラン街ではなく1階到着ロビーの一番南端、必要がない人以外は通ることがない通路脇にある。しかしその筋では有名店でもある。
ちょうどお昼時だったのですでに行列が出来ていた。しかしこの行列の様子を見ればこのお店が間違いないことが分かる。
沖縄そばだけでなく定食からカレーまでいろいろなメニューがあるが、やはり沖縄に着いたばかりの観光客としては、まずはそばが食べたい。ベーシックな沖縄そばと迷ってソーキそばにした。期待通り美味い!
竹富島/竹乃子
続いて竹富島。小さな島なので飲食店はあまり多くないが、魅力的なお店がいくつもある。中でも八重山そばの有名店に行ってきた。
集落中心部より少しはずれたところにある「竹乃子」というお店。牛車を楽しんだ後に自転車を借りて西桟橋へ向かう途中に通りかかった。後で良い時間になってから立ち寄ろうと思っていたのだが、人気店だし食べるなら空いていそうな今のうちかも!と思い直して、待ちリストに名前を書き込む。店内はすでに満席だったがテラス席に順次案内してもらえるということで、ほぼ待ち時間なしに入ることができた。
ジューシーとセットになった定食も魅力的だったが、ここはがっつり本物の八重山そばを堪能したいと思い、単品を頼んだ。器も含めてなんと美しいことだろうか。細切りにされた豚肉とモヤシの八重山シンプルなそばはとても美味しかった。
石垣島/きたうち牧場浜崎本店
旅の2日目は11月29日。イイニクの日ということで焼肉屋さんに行った。石垣島は石垣牛というブランド牛があって、関西などでも高級肉として扱われている。まさに地産の牛肉を焼こう!
離島ターミナルから歩いて10分くらい。地図によって表示位置が違っていて少し迷いながらもなんとかたどりついた。入り口に生肉の自販機があった(なにそれすごい!)。
神戸の名焼肉店「ポッサムチプ」の仕入れ先でもある「きたうち牧場」の焼肉は本当に楽しみにしていた。そして期待通りどれもこれもとても美味しい。竹富島で遊び尽くした日の締めに、そしてイイニクの日のお祝いに石垣島で焼肉を食べられる幸せを噛みしめた。
「〆のハンバーグは絶対に食べること」と、石垣島出身の知人から念を押されていた。もちろんこれは焼いた状態で持ってきてくれる。これにご飯とスープでもつけて定食にしたいくらいだ。ものすごく美味い!
八重山地方の代表的な泡盛ブランドのひとつ「八重泉」をボトルでいただく。透明な瓶に入っている透明な泡盛。ストレートではなく炭酸水とシークワーサー果汁で割って飲むと、恐ろしい飲み物になる。これはいくらでも飲めてしまうやつだ。焼肉と泡盛というマリアージュは初めてかもしれないがとても良く合う。考えてみれば、焼肉にチャミスルは定番なのだから泡盛だって合わないわけがない。
石垣島/とうふの比嘉
誰に聴いても、どんな情報を見てもお勧め店に出てくる、島豆腐の専門店。早朝からお昼くらいまでしか営業していないということで、ホテルの朝食バイキングを食べた後すぐにやってきた(えっ?)。
市街からそう遠くはないのだが、周辺をさとうきび畑に囲まれていて、一気に田舎というか八重山の原風景的な世界に迷い込んだかのようだ。そんな中に忽然と木造の雰囲気のあるオープンテラスなお店があらわれる。朝日が差し込んでいてなんだかとても美しい光景だった。
ハイシーズンだと確実に行列になるし、運が悪いと品切れで食べられないこともあるらしいが、11月下旬と言うこともあって朝8時くらいに到着してみたら待つこともなくすんなり入ることができた。
島豆腐を使ったさまざまなメニューがある中で、もっともシンプルな「ゆし豆腐定食」にした。味噌や塩や醤油などお好みで味をつけながら食べていく。小さなグラスに入ってるのはサービスでつけてくれた豆乳だ。知っている豆乳と全然味わいが違う!
ゆし豆腐はほんのり暖かくて本当に美味しい。ほとんどは味噌で食べてしまった。こんなヘルシーで美味しい食事で一日が始まったなら、絶対に体調が良くなるに決まっている。
こんな美しい風景の中で、そよ風を感じながら食べるゆし豆腐は最高で、ここが超お勧め店になっている理由がよく分かった。次回以降も絶対にリピートしたいと思う。
石垣島/迷亭
石垣島産の食材を使った料理を出してくれる居酒屋にも行った。
旧市役所通りから少し入った細い裏路地にある小さな間口のお店。カウンター数席とテーブルが4席ほどしかない。でもタクシーで「迷亭」と告げるだけで地図も住所も何も見せなくても一発で通じ、店の目の前につけてくれる。観光客だけでなく地元の方も多い人気店で予約は必須。飛び込みではまず入れない。この日も次々にやってくるお客さんが断られていた(実際満席だった)。
島野菜を使った前菜盛り合わせとか、石垣産海産物のお造りとか、石垣産くるま海老のアヒージョなどなど、とにかく美味しい料理がたくさんある。どれも素晴らしく美味しい!
最終的にはここでもまたボトルの泡盛(与那国:独特の味わいだった)を飲んだのだが、最初はとりあえずのオリオンビールで乾杯した。しかもジョッキではなくて瓶。
実は昨日の焼肉屋さんもそうだったのだが、生ビールサーバーで提供されるジョッキの生ビールは普通にサントリーだかキリンだかその辺のやつで、オリオンビールは瓶のみだった。そういうものなのかもしれない、というか瓶のオリオンビールは実は今回の旅が初めてじゃないかと思う。ちょっと上級者になった気分だ。
石垣島/うさぎや
迷亭をあとにして2次会として歩いて1分のところにある「うさぎや」に行った。ここは沖縄民謡ライブをやっている居酒屋さんだ。
お目当ては沖縄民謡ライブ。そしてエイサーの実演舞もある。演者に予定通り煽られ、乗せられ超楽しかった。ここではジョッキでオリオンビールを飲んだ。(観光客にとっての)沖縄の夜はやはりこうでなくては。
石垣島/the STAR BAR
宿泊したホテルのビーチ前にあるバー。去年も毎晩入り浸っていた。今回も滞在中は皆勤賞だ。
通称「石垣島のスタバ」。なお本物の「石垣島のスタバ」は新石垣空港内にある。
もうその佇まいからして美しい。電飾の”the”が消えていることには目をつむろう。すぐ横はプール、そして防風林を挟んでビーチと海が目の前に広がっている。夜なので海は全く見えないが波の音は聞こえてくる。海風に吹かれながら飲むお酒のなんと美味しいことか。
しまモヒート。泡盛(八重泉)をベースに石垣産のハーブがふんだんに使われている。ものすごく美味しくて毎晩リピートしてしまった。高いけど手が込んでいてそれだけの価値はあると思う。もちろん場所代も含めて。
お昼も営業している。メニューは一部変更されているがだいたいのものはある。ビーチサイドのデッキチェアで美しい海と空を眺めながらオリオンビールをプハーッっと飲む贅沢は何物にも代え難い。
石垣島/新垣食堂
玉取崎展望台からほど近い、島の北部の県道沿いにある定食屋さん。なんとメニューは3種類しかない。
店名の看板にメニューが書かれている。牛汁、牛そば、そしてカレー。11時半に開店してなくなり次第終了だそうで、到着したのは12時を過ぎていたがなんとか間に合ったようだ。席が空くまで15分くらい待たされただけだ。
3種類のメニューのうち悩んだ末に牛汁を頼んだ。やはりこれが基本だろうと思う。ゴロゴロと入っている牛すじのような肉はもちろん石垣牛だ。スープの色の濃さに反して非常に優しい味わいであると同時に、いろいろな旨味が入っているらしくとても複雑な味わいでもあり全然飽きない。そしてこの丼いっぱいで相当な量があるので、十分に満腹になる。
明らかに地元民のおじさんが「カレー、ミニでもらうかね」とオーダーをしていたのを聞いた同行友人が、それを真似て「カレーをミニでお願いできますか?」と言ってみたらちゃんと通った。お得意さん限定の裏メニューではなかったようだ。価格もちゃんと半分になっていた。
で、そのカレーを一口もらったのだがこれが美味い! 牛汁にも入っている牛すじがゴロゴロ入っていて想像の10倍美味い。今度訪れた際はフルサイズのカレーにしようかと思っているくらいだ。
石垣島/OASIS
最後の日の昼食は石垣市街の住宅地にあるOASISというお店に行った。ここは石垣島出身の知人による推薦リストにあったお店で、完全に観光向けではない地元民向けのお店のようだ。
看板に”GRILLED MEAT RESTAURANT”とあるようにそば専門店ではなく、ステーキ的なものから揚げ物までいろいろな定食メニューが並んでいる。現代的な洋食屋さんというべきか。店内は地元の家族連れでとても賑やかだった。
で、推薦人からは「ここのお勧めはなんと言ってもソーキそば一択」と言われていたのだが、旅の後半戦でかなり胃腸が疲れていたこともあり、ひよって八重山そばにしてしまった。ソーキそばにはちょっと見たことないくらい立派なソーキが乗っていて、なるほどお勧めになるわけだ、という逸品だった。でもこの八重山そばも素晴らしく美味しかった。
今になってみれば無理をしてでもソーキそばを食べれば良かったと思っている。ぜひ次回挑戦したい。
2024年 那覇・竹富島・石垣島の旅
今回の旅の記録はだいたいこれで終了となる。いや、後1回くらいおまけがあるかもしれない……
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