今まで使っていたiPhone 11 Pro Maxを手にしたのは2019年の9月のことだったからちょうど2年前だ。忘れもしない、PENTAXミーティング 100周年スペシャル(東京1回目)の前日に手に入れたのだ。懐かしい。
あれからもう2年。いやまだ”たったの”2年と言うほうが多分正しくて、特に必要なわけではないのだが、長年の習慣でまたもやiPhoneを機種変更してしまった。今年の新モデルは、2年前の11から順当に+2されてiPhone 13シリーズとなった。
iPhone 13 Pro Max / 512GB / シエラブルー / SIMフリー
ということで、手に入れたのはiPhone 13 Pro Maxのシエラブルー、内蔵ストレージは512GB(多すぎた!)でApple StoreでSIMフリー版を買った。
Pro Maxにしたのは単に画面が一番大きいから。老眼の進行が著しいため、もはやこれより小さい画面のスマホではQOLを保つことができない。
大きくて重たいPro Maxはスマートじゃないしポケットや手首に多大な負荷をかけるのだが、個人的には「見えない」ことのストレスは耐えがたい。このままいくと8インチクラスが欲しくなるのではないかと心配している。
さて、いまやスマートフォンの主な使用用途は写真撮影でもある。一眼レフだとかミラーレスがどうだとか、やっぱりGRだよね… とか言っていても、結局は日常使いするカメラと言えばiPhoneになる。だからカメラの出来映えも重要だ。
iPhone 13 Pro Maxに搭載されたカメラは、従来と同じく3眼であることに変わりはないが、一回りほど大きくなっている。それはセンサーサイズが大きくなったりF値が明るくなったり手ぶれ補正が強化されたりと、いろいろとカメラの機能と性能が強化された結果らしい。
それはそれで良いのだが… それにしても厚み方向の出っ張り具合はすごい。この場合の「すごい」というのは褒め言葉ではなくてむしろ逆の意味を多々含んでいる。詳しくは後述する。
とりあえずガラスフィルムを貼りケースに入れてみた。シエラブルーの背面や側面の色を見て自己満足するために、今回はわりと普通のサードパーティ製クリアケースにしてみた。飽きたら別のケースに取り替えようと思っている。
なおセットアップは旧iPhoneでMacにパスワード付きのバックアップをとり、新iPhoneで復元するのが一番確実で簡単で手っ取り早い。iCloudバックアップなんて不完全すぎて使っていられない。Apple Watchの移行で少し手間取ったが特に問題なく完了した。
そう言えばiPhone 13シリーズではおでこのノッチの幅が小さくなったらしい。その代わり縦にやや厚くなっている。どっちが良いとも悪いとも言えない。
あと、個人的には初の5G対応スマホとなった。自宅は5Gエリアで基本バリ4なのだが、時々なぜか4Gに落ちていることもある。というか、自宅ではWi-Fi接続なので実はどっちでもいい。
キャリアは従来通りahamoのまま、4年前のiPhone Xから引き継いできたDocomo発行のnano SIMカードをそのまま刺して使うことができた。しかし一通りセットアップと動作確認をした後でeSIMに切り替えたので、nano SIMカードは不要となりSIMカードスロットは空になった。
必要があれば別契約の物理SIMカードを入れてDual回線で使えるということになる。役に立つときが来るかどうかは知らないけど、とりあえず素晴らしい(別にiPhone 13シリーズから出来るようになった新機能ではない)。
さて再びカメラの話。ケースに入れた結果こうなってしまうのだ。
iPhoneのカメラが背面から出っ張るようになって以来久しいが、それでもiPhone 11 Pro Maxまではケースに入れると一応フラットにすることができた。
が、iPhone 13 Pro Maxではそれもできない。これは自分が買ったこのケース特有の問題ではない。純正のシリコンケースやレザーケースでも、同様にカメラまわりは出っ張っているのだ。
もはやケースの厚みでどうこうできる出っ張りではなくなったと言うことだろう。指がかりを防ぐとか(わずかな)利点もあるかもしれないが、とにかくこれはスマートではないと思う。スティーブ・ジョブズなら許さなかったのではないだろうか?(と、一度言ってみたかっただけだ)
何はともあれ写真を撮ってみる
さて、その見た目がひどくスマートではないカメラでどんな写真が撮れるのだろうか? ここ数日でほんのちょっとだけ撮ってみたので貼っておく。
なお個人的好みによりすべて3:2にトリミングしている。また撮って出しではなくiOSの写真アプリまたはLightroom Mobileでちょっといじっている。
Apple iPhone 13 Pro Max, 5.7mm, f1.5, 1/2800sec, ISO50
まずは26mm相当の標準カメラ。不意に綺麗な夕陽や夕焼けに出会ったらその都度このiPhoneで写真を撮ることになるだろう。これまで何百枚も撮ってきたように。
Apple iPhone 13 Pro Max, 1.57mm, f1.8, 1/35sec, ISO1250
次に超広角カメラ。13mm相当という画角の広さは相変わらずだが、11世代からの進化は一番大きい部分かも知れない。F値が明るくなりAFと手ぶれ補正が搭載された。あと、11 Pro Maxでは感じられた変な歪曲がなくなったと思う。
AFが搭載されたおかげか、レンズ前2cmまでのマクロ撮影ができるらしい。でも13mm相当の超広角ではどうやって使えば良いのだろうか? ワーキングディスタンスが短すぎて影の処理が難しすぎないか? とは言え興味があるのでのマクロ撮影はいずれ試してみたい。
Apple iPhone 13 Pro Max, 9mm, f2.8, 1/470sec, ISO32
そして望遠カメラはなんと77mm相当になった。FA Limitedかよ!と全世界のペンタキシアンが突っ込んだ部分だ。
今までは望遠と言いつつ52mm相当でカメラクラスタにとっては標準に過ぎなかった。実際iPhone 11 Pro Maxでは無意識にこの52mm相当のカメラを常用していた。しかし77mm相当となるとわりと本気で望遠風味が出てくる。今までの感覚でカメラを立ち上げてとりあえず望遠に切り替えると「せまっ!」と驚いてしまう。そのうち慣れるかも知れない。
しかしこうなると26mmと77mmの間が空きすぎな気がする。なので引き寄せたいときには効果的だが、こうなると「真の標準」がなくなったことがちょっと惜しい。
Apple iPhone 13 Pro Max, 9mm, f2.8, 1/15sec, ISO400
あと、ポートレートモードを多用するのでその進化にも期待している。iPhone 13 Pro MaxにはLiDARスキャナが搭載されており、これがポートレートモードでも機能しているはずだ。だから今までみたいにストロー消滅現象は発生しないらしい。本当だったら素晴らしい。
上の写真はほんの試しに撮ってみたものだが、距離に応じて滑らかにボケが変かしているように見える。今度機会があればスタバのカップや草花などで試してみたい。
本来iPhone13 ProMaxの真価は動画撮影にあるらしいのだが、それもそのうちやってみようと思う。やってみるだけで滅多に使わないだろうけど(宝の持ち腐れ…)。
とりあえずiPhone 13 Pro Maxについては以上だ。いろいろと「今度試してみたい」とは書いたが、このブログでiPhoneを取り上げるのは次の機種変更時だろう。それがまた2年後のiPhone 15になるのかどうかは分からない。できれば今度こそ4年か5年くらい使い続けiPhone 17あたりにしたい。
でもふと気がついたのだが、一眼レフカメラはこの約10年間に10機種くらい買っている。レフ機以外を含めるとその倍くらいになりそうだ。一方でiPhoneはこの10年でまだ7機種目だ。これは「最新のカメラだ」と思えばこれはこれで良いのではないかと思っている。うん、そうだそうだ(論理が不明確)。