6月上旬は紫陽花とともに花菖蒲の季節でもある。ここ最近毎年のように花菖蒲を見に行っているのは江戸川沿いの河川敷にある小岩菖蒲園。周辺は草野球場に囲まれており休日は賑やかのところだが、そこにぽつんとこの季節だけ賑わう菖蒲田がある。なんと区営で入場無料だ。
ここは菖蒲田としてわりと規模が多い上に手入れが非常に行き届いており、毎年かなり見事な景色を見ることができる。菖蒲との距離も近く、水が張られた菖蒲田は小さな水性物も豊富にいて、花菖蒲なんて見向きもしないちびっ子と達がオタマジャクシに夢中になっていたり、周辺の介護施設などからお年寄りが退去してやってきたり、とても賑やかで「区民の憩いの場」という雰囲気だ。
そういう自分は江戸川区民ではないのだが、別にそこは関係ない(はず)。
一昨年だっただろうか? ゲリラ豪雨にともなう雹にやられてほぼ全滅なんてこともあったが、今年はきれいに育ったようだ。6月前半にかいさいされた菖蒲まつりも盛況で、多くの人が訪れていた。
花の密度も高く望遠で圧縮効果を使うと画面いっぱい花菖蒲だらけになってとても良い。そして京成線の鉄橋をゆく電車を絡めるのは定番構図だ。
もちろんマクロ撮影もやってみる。細く長い茎の先に大きな花が付くため、ちょっとした風でもユラユラと揺れているが、そこはNikon Z8のAF-Cに頼り切ってなんとかする。やはり虫目線の世界は新鮮でとても良い。
超広角もやってみた。あぜ道から手を伸ばせば花にすぐ触れられそうな距離感なので、超広角も使いやすい。そして圧縮効果がなくてもこの密度で咲いていると言うことがすごい。
色とりどり柄とりどりな花菖蒲が咲いているのだが、一つ一つの品種にちゃんと表示が付いている。すべてを記録はしていないのだが。
なるほどこれは「浦安の舞」か。するてぇと、とあるテーマパークの中のアレのことだろうか? とかつい想像してしまう。
6月上旬時点でまだつぼみもたくさんあった。「小岩菖蒲園まつり」は今日(6月22日)時点ですでに終了しており、恐らく花菖蒲もほとんど終わっているだろう。また来年!
ちなみに小岩菖蒲園付近は地味に紫陽花ポイントでもある。菖蒲の季節はだいたい同時に咲いているので両方楽しむことが出来る。
もう一カ所、生活圏内で有名な菖蒲田と言えば清澄庭園がある。6月も中盤にさしかかった週末、ようやく見に行くことができた。全体的にはもう見頃は過ぎて終盤にさしかかっていたが、それでもなんとか咲いてる姿を見ることができた。
清澄庭園の菖蒲田は小岩と違って、深い堀の向こうにあって高低差もあるので花まで近寄ることができない。なので100-400mmという望遠ズームを持ち出してみた。このくらいあれば引き寄せるのに十分だ。
あと周辺を鬱蒼とした森に覆われており、日陰が多くてかなり雰囲気が異なる。こちらのほうが趣があって「庭園」っぽくてなかなか雰囲気がある。こちらも捨てがたい菖蒲スポットだ。
また来年!