2022年の撮り初めは古いカメラを使って初心を思い出す

2022-01-10

 例年のことなのだがお正月は本気で引きこもってどこにも出かけなかった。三賀日を過ぎてからボチボチと動き始めたのだが、実のところあまり写欲が湧かない。6日なって久々に東京に降った本格的な雪も、眺めるばかりでカメラを持って飛び出す元気はなかった。

 こんな時は無理しても仕方ないので、気楽に気軽に適当に撮れる機材でリハビリしなくてはならない。ということでPENTAX K-7とK-5を久々に持ち出してみることにした。

 タイトルで「古いカメラ」呼ばわりしてしまったが、今でもメインで使ってる人がいたら申し訳ない。でもすでにどちらも10年以上前の機種なので客観的に見て「古いカメラ」で間違いないだろう。それを言ったらK-1だって古いカメラだし。

PENTAX K-7 + FA31mmF1.8  PENTAX K-5 + DA20-40mm

 なおK-7にはsmc FA31mmF1.8AL Limitedを取り付けた。初めてFA Limitedを使ってみたときの組み合わせだ。あの時感じた「これはすごい!」という新鮮な感動を思い出せるだろうか?

 そしてK-5にはHD DA20-40mmF2.8-4 Limitedを取り付けてみた。このレンズが発売されたときはすでにK-3が主力だったので、実はこの組み合わせは使ったことがない。最新のK-3 Mark IIIで使うよりこの組み合わせの方が合うのではないかと思いついた。

 それぞれ別々の日に持ち出したので一緒に混ぜて使ったわけではない。レンズ交換もしていない。以下に適当に撮れた写真を貼っておく。

落ちたサザンカの花びらPENTAX K-7, smc FA 31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/25sec, ISO100
 散ったサザンカの花びら。背景とのコントラストがとても良い。サザンカとかツバキは咲いてる姿よりも落ちたあとを撮ってしまう。
 

冬の川PENTAX K-7, smc FA 31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/1600sec, ISO100
 冷たい風に吹かれながら川を渡る。水面にはカモが一羽だけいた。いつも群れているのに仲間はどうしたのだろう?
 

青い橋と青い空PENTAX K-7, smc FA 31mmF1.8AL Limited, f10, 1/100sec, ISO100
 青い空と青い橋。冷たい空気が気持ちよい。
 

菜の花PENTAX K-5, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(40mm), f4.0, 1/3200sec, ISO160
 もう菜の花が咲き始めていた。ちょっと早い気がするけど、そうかそういう季節か…。吾妻山公園あたりはそろそろ見頃なのだろうか?また富士山と菜の花を撮りに行きたい。

 ところで、この辺で気がついたかも知れないが、ここまでの写真は全てDCU5を使い「里び」で現像している。特にK-7の撮影データには合うのではないか?と思ったのだがどうだろうか? 以下K-5の写真も断りのない限り「里び」で現像している。

 

ススキPENTAX K-5, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(40mm), f4.0, 1/1000sec, ISO160
 これは荻か薄か? Google Lensはやっぱり答えを教えてくれなかった。日を浴びると光っているようで美しい。いかにも「里び」むきな被写体だ。
 

ヴィンテージ紫陽花PENTAX K-5, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(40mm), f4.0, 1/400sec, ISO160
 ヴィンテージな額紫陽花。先日の雪にも耐えたようだ。このままの姿で今年の梅雨までいて欲しい。
 

トタン壁PENTAX K-7, smc FA 31mmF1.8AL Limited, f5.6, 1/250sec, ISO100
 トタンの壁。この建物の写真はふとしたときにSNSでときおり見かけることがあって、もしかしてごく狭い範囲ながら密かに人気の被写体なのかも知れないと思っている。
 

白い壁PENTAX K-5, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(40mm), f5.6, 1/1000sec, ISO160
 一転してオシャレなカフェ&バーの店先。いつも気になっているのだがちょっと近寄りがたい雰囲気で入ることができない…。周囲にも行ったことあるという人がいなくて様子が分からない。何かしら客層が違うのかもしれない。
 

足跡PENTAX K-5, HD DA20-40mmF2.8-4ED Limited DC WR(36mm), f4.0, 1/250sec, ISO160
 東京に雪が降った日の翌々日、まだ至る所に雪は残っていた。その上に何かの足跡が残されている。多分ハトだろう。

 ちなみにこの写真は日陰で薄暗く色に乏しいので「里び」ではなく「リバーサルフィルム」で現像している。
 

雪だるまの残骸PENTAX K-7, smc FA 31mmF1.8AL Limited, f2.8, 1/400sec, ISO100
 公園の隅っこにあった雪だるまの残骸(多分)。それにしてもどうしてこんなに落ち葉だらけになってしまったのか? もっと公園の真ん中にあったものが、邪魔だからとここまで転がされたのかも知れない。
 

 

 冒頭にも書いたが、年明け早々はどうも気が乗らず写欲が衰えるのが恒例となっている。適当にやり過ごして気分が戻ってくるのを待つしかない。河津桜でも咲けばまたソワソワするのだろう。

 その一方で、新年を迎えて何か一区切り付いてリセットされたような錯覚に陥って買い物をしがちだ。気をつけなくては…。

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