神戸の下町をHD PENTAX D FA★50mmF1.4 SDM AWで散歩する

2020-10-24

 7月に続き今回の神戸旅行でも時間を見つけてなんでもない下町を散歩してきた。前回はおよそスナップ向きとは思えないDFA★85mmF1.4を使ってみたが、今回はもう一本のDFAスター単焦点レンズである、50mmF1.4を使ってみることにする。

 50mmと言えば昔ながらの標準レンズ。しかしスマホになると50mmは望遠に分類されている。スナップシューターのGR3は28mm。やはり50mmはかなり狭い。だから一部を切り取ることになる。が、85mmほど狭くはない。さて、どんな感じになるだろうか?

赤いトタンの壁PENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f3.5, 1/125sec, ISO100, 0EV
 錆と赤い塗装がなんか格好良いトタンの壁。
 

廃外科病院の看板PENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f5.6, 1/80sec, ISO100, +0.3EV
 廃業して一体何年経ってるのか? 廃墟感に溢れる外科病院。田舎の山の中にポツンとあったら心霊スポットになっていることだろう。しかしこれは住宅密集地のなかにある。それでも夢に出てきそうなほど十分に怖い。
 

古い家PENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f2.8, 1/80sec, ISO400, -1.0EV
 なんか雰囲気ある古民家風の家が綺麗だなと思ってぐるっと一周してみたら、やはりここも廃屋だった。

 東京の下町もそうだが、新しいマンションが立ち並ぶ一方、影では廃屋が増えているのかも。バブル時代のように狭小地を買い漁る不動産屋もいないのか?
 

防潮堤と船PENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f8.0, 1/80sec, ISO100, 0EV
 前回散歩してとても良い雰囲気が気に入った港にも行ってみた。やっぱり船が格好良い。
 

ドライドックPENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f5.6, 1/160sec, ISO100, -1.0EV
 この日は平日だったのでドライドックは操業中で作業員さん達がせわしなく出入りしていた。カメラなんか向けたら怒られてしまう。と思いつつ1枚だけ撮らせてもらった。
 

港のボラードPENTAX K-1 II SE, HD DDFA*50mmF1.4 SDM AW, f1.4, 1/1600sec, ISO100, -1.0EV
夕暮れの港PENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f8.0, 1/400sec, ISO100, 0EV
 ちょうど日暮れ時、どこにレンズを向けてもとても良い感じだ。仕事をしている人達(と釣り人達)の邪魔にならないように、岩壁を散歩してみる。

 さきほど細い裏路地を歩いているとちょっと窮屈に感じた50mmの画角は、ここではとても自然で良い感じになった。
 

港のクロネコPENTAX K-1 II SE, HD DDFA*50mmF1.4 SDM AW, f3.5, 1/80sec, ISO100, 0EV
 前回も出会ったネコさんかも知れない。「おう、久しぶり。この前よりレンズが小せぇな」と、勝手に空想で一人芝居をしてしまう。
 

秋の夕暮れ空PENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f5.6, 1/250sec, ISO100, −0.7EV
 さて、良い感じに空も焼けてきた。西の空が開けた見晴らしの良いところはないか?と思って少し彷徨ったが、まったく土地勘がないところでは無理だ。この季節、日没はとても早い。あきらめて下町の電線だらけの空を見上げることにする。
 

ドック入りした潜水艦PENTAX K-1 II SE, SIGMA 18-300mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM, f8.0, 1/400sec, ISO100, -1.0EV
 最後のこの一枚はおまけなのだが、ハーバーランドの南側には川崎重工と三菱重工の造船所が建ち並んでいる。そこにはこうして海上自衛隊の潜水艦がいつも停泊しているそうだ。もちろん運用を外れて整備中のやつだろう。手前側の岸壁に丸見えで停泊してることも多いそうだが、この日は奥のドックに入っていた。

 こんなに人目の多いところにいるのだから気にすることはないのだろうが、一眼レフに望遠レンズ付けてバシバシ写真撮ると怒られそうな気がする。ドックに隠れているくらいでちょうど良かったかも。

 なおこのレンズは現地で友人に借りたものだ。そしてもちろんAPS-C用でイメージサークルにはフルサイズで使えるような余裕もない。だからAPS-Cクロップをした。クロップを使ったのはK-1時代から数えるほどしかない。
 

神戸ポートタワーPENTAX K-1 II SE, HD DFA*50mmF1.4 SDM AW, f5.6, 1/800sec, ISO100, 0EV
 見知らぬ街のあてのない散歩は楽しい。50mmは微妙に使いづらくて頭を使うので楽しい。FA31mmがあれば… と何度も思ってしまった。あるいはGR3一台で、というのが一番正しいのかも知れないが、広角レンズだとなんか雑に撮ってしまいそうだ。ズームなんてもってのほかだろう。

 次はやはり43mmだろうか? 77mmも良いかもしれない… などと、予定もないのに次回のことを考えている。
 


 シルバー版もまだ売れ残っているようだ。変な気を起こさないうちに早く売り切れてて欲しい。
 

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