Nikon Z 5とNIKKOR Z 40mmF2で散歩スナップを撮る

2021-10-25

 タイトルの通りなのだが、Nikon Z 5にNIKKOR Z 40mmF2を付けて、交換レンズは一切持たずに散歩に出かけてみた。フルサイズ機ではあるが、この組み合わせは軽くて小さくてカバンの隅に入れておいても邪魔にならない(※個人の感想)。特に「アレを撮る!」という目的のない散歩にはぴったりだ。

 ついでに言うと、フルサイズ版のジェネリックGR IIIxとして、40mmの画角とはどんなものなのか? もっと言うとGR IIIxを手にするとどんな感じなるのかを意識している。

 いや、購入記でも書いたとおり画角以外は全然違う特性を持ったカメラなことは分かっている。あまり細かいところは突っ込まないで欲しい。そういう遊びということだ。

夜の止まれNikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f5.6, 1/5sec, ISO6400
 とある下町の夜の裏路地。遠くに東京スカイツリーがチラッと見えている。
 

小岩昭和通り商店街Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f5.6, 1/25sec, ISO560
 とある下町の夜の商店街。シャッターが何とも言えない味を出している。
 

オレンジのバイクNikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.0, 1/25sec, ISO640
 とある下町に停められていたオレンジのBMW R80。格好イイ。

 夜に撮った写真を3枚並べたがZ 5にはボディ内手ぶれ補正が入ってるので低速シャッターでも粘れる。一方、高感度はそんなに得意な方ではないが、そうは言ってもフルサイズの24Mセンサーだし、F2くらいの明るさがあったら都内で自然光で撮れないシーンはないと思う。
 

Timesの看板Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.0, 1/2000sec, ISO100
 深川八幡のコインパーキング。景観保持とか関係ないはずだが、神社の境内(駐車場は鳥居の内側にある)なので看板を黄色く塗るのは遠慮しているらしい。
 

深川八幡の御神輿展示Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.5, 1/250sec, ISO100
 深川八幡の参道脇には、もう30年くらい担がれたことがない巨大な御神輿が展示されている。ガラスの奥は照明もないのでよく見えないが、鈍く金色に輝いている。その昔は紀伊国屋文左衛門が奉納した御神輿があったのだが関東大震災で焼けてしまった。
 

お稲荷さんの狐Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f2.0, 1/125sec, ISO100
 とある石造り欄干の隙間に置かれて、落ちないように保護されている狐さん。

 東京東部の下町には街角のあちこちに古くからの小さな稲荷神社がたくさんある。街並みは変化し、大きなタワーマンションが建ったりするが、お稲荷さんはなくならない。信仰の力は大きい。
 

川に浮かぶボートNikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f5.6, 1/500sec, ISO100
 運河に浮かぶボート。
 

東京スカイツリーが見える下町Nikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f8.0, 1/500sec, ISO100
 どこからでもひょっこりと顔をのぞかせる東京スカイツリー。もうすっかり下町の風景の一部として街並みに溶け込んでいる。
 

橋のトラスと東京スカイツリーNikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f8.0, 1/320sec, ISO100
 この一帯で一番古い建造物と言えば恐らく川に架かる橋だと思われる。関東大震災後の昭和初期に一斉に架けられたものが、東京大空襲をくぐり抜けてそのまま現代でも使われ続けている。何気ないようでいて新旧のものがごちゃ混ぜになっている風景だ。
 

秋晴れNikon Z 5, NIKKOR Z 40mmF2, f9.0, 1/125sec, ISO100
 10月の初めまでは暑い日が続いていたが、先週あたりから突然寒くなった。まるで秋をすっ飛ばしてしまったと思っていたが、銀杏の木は色づいているし空の淡い青さを見ると秋はちゃんときていたようだ。
 

Nikon Z 5 + NIKKOR Z 40mmF2by Apple iPhone13 Pro Max
 ということで、40mmってこんなに使いやすかったっけ?というのがここまでの感想だ。FA43mmF1.9 Limitedはあんなに苦手意識があるのは何でだろう? 3mmの差なのか? あるいは一眼レフのせいなのか?

 いずれにしてもNikon Z 5はもうこのレンズがメインになりそうだ。24-200mmと組み合わせても良いし14-30mmとの相性も良いだろう。でももしかしたら、他のレンズは持たずにこれ1本で大抵のことは間に合うかも知れない、と思っている。

 しかしそうなると… GR IIIxはどうなのだろうか? フルサイズのZ 5よりも圧倒的に小さく、軽くなる。ボケ量のことはともかくこういう用途にはぴったりで、それこそ散歩には手放せない1台になるかもしれない。あるいは、K-1 II + FA43mmが苦手なように、GRのサイズになるとまた感覚がガラっと違うのだろうか? 試してみたい…。
 



 

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