初のDFAリミテッド HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRを入手した

2021-11-14

 先月の製品発表時に「絶対買う」と宣言したとおりHD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WRを発売日に手に入れた。だいたいのPENTAX製品は発売日に買っているのでそんなに珍しいことではないのだが、このレンズは特にここ最近では大いに期待していた一本だから少し気合いが入っている。

 注文時には色をブラックにするかシルバーにするか悩んだ。シルバーのボディにブラックのレンズも引き締まってとても格好イイはずだ。しかし結局はボディカラー同色のシルバーにした。全体にシルバー過ぎてギラギラするのもどうかと思ったのだが、ギンギラギン上等じゃねぇか!と半ばヤケクソだ。

DFA21mmF2.4Limitedの箱

 発売日は正座して待っていたかったのだが、野暮用で外出し結局夜遅くまで帰ってこられなかった。なので翌日にやっと開封することができた。

 箱はRICOHロゴが隅っこに引っ込んでPENTAXロゴが大きくなった2021年仕様だ。最近のレンズにしては小さい箱だと感じた。
 

DFA21mmF2.4Limited 同梱物

 同梱物は少ない。フードが固定式だから余計そう感じる。80-150サイズのレンズポーチと前後キャプだけだ。

 マウント側のキャップは普通のやつだが、フロントキャップはLimitedならではの金属製の専用被せ式キャップとなっている。Limitedとしては今までにない大きさだが、気持ち薄手で見た目ほどそんなにずっしり重くはない。
 

DFA21mmF2.4Limited本体

 そしてレンズ本体。74mm径×89mm長、416gというのはFA LimitedやDA Limitedと比べれば過去最大かも知れないけれど、一般的に今の時代の一眼レフ用の超広角レンズとしてはかなり小さいと思う。これで開放F2.4あるのだから素晴らしい。

 超広角域とは言え21mmなので前玉もそれほど出目金ではない。なのでフィルターも付けようと思えば付きそうだ。フィルター径は67mmとそんなに巨大ではない。PLもNDも手持ちがないのですぐには試せないが、情報集めてそのうち試してみようと思っている。

 そしてレンズ名にあるとおり”WR”仕様だ。昔はWRは簡易防滴を意味していたと思うが、今は「簡易」が取れて「防滴」とされている。「配慮した」とかいう曖昧な言葉もない。過去実績でも雨の中普通に使うくらい何でもないだろう。
 

DFA21mmF2.4Limited 前玉側 DFA21mmF2.4Limited マウント側

 前玉側は枠一杯レンズというわけではなく、レンズの周囲はちゃんと反射防止塗装がされている。そのさらに外側の鏡胴やカメラがシルバーだと意味がないかも知れないが。

 後玉は一眼レフ用のレトロフォーカスベースの広角レンズにしてはわりと大きいほうだと思う。マウントはKAF4仕様で機械連動機構は一切ない。

 製品発表時にTwitterのTLがややザワザワしたが、このレンズはK-1シリーズ用なので当然ながら機械絞りリングもない。Limitedレンズはレトロ風味レンズではないので、現代のレンズとしては仕方ないだろう。せっかくフルサイズ用なのでフィルムで使うために絞りリングが欲しいという気持ちは良く分かるが、K-1/K-1 Mark IIで使う限りは必要ない(※個人の意見)。
 

K-1 Mark II Silver Edition + DFA21mmF2.4Limited

 ということで、PENTAX K-1 Mark II Silver Editionに取り付けてみた。格好イイ! シルバー過ぎるけど。いすれにしろこれがK-1シリーズのためのレンズであることが外観だけで伝わってくる。

 そして手に持った感じもとても良い。重量はほとんど感じない… というか、重心は後ろにあって前玉の重さは実感しない点はDFA★シリーズとはやはり違う。そしてサイズもよいし、バッグへの収まりもちょうど良い。
 

K-1改 + DFA21mmF2.4Limited

 もちろんブラックボディに組み合わせても悪くない。

 ところで新レンズが出るといつもカメラ側のファームウェアアップデートがあったのだが、今回は特にないようだ。すでに過去のバージョンで仕込み済みなのか、あるいは別の理由があるのだろうか?

 レンズ情報のサポートと言えばこれまた新製品が出た直後の常だが、Adobeのサポートはされていない。次のアップデートまで待つ必要があるが、おそらくこのレンズはデジタル補正しなくても良い、あるいはしない方が良いかもしれない。
 

K-3 Mark III + DFA21mmF2.4Limited

 さらに、こういう組み合わせもアリなはずだ。APS-Cで使うと32mm相当という普通の広角レンズになる。APS-CならDA21mmF3.2 Limitedという超小型レンズがあるので、画角だけを理由にこのレンズを組み合わせる正当性はないかも知れないが、K-1シリーズとの併用であれば敢えてK-3 Mark IIIで使うというシーンもあるかもしれない。
 

 さて、ここで何枚か写真を貼ってざっくりファーストインプレッションを書くのが通例だが、量が多くなりそうなので別記事にしようと思う。ただ、作例を載せずに記事を締めるのはレンズレビューとしては良くないことだとどこかで聞いたので、2枚だけ貼っておく。

波飛沫PENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f2.4, 1/2500sec, ISO100

立ち入り禁止PENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f2.4, 1/2000sec, ISO100
 どちらもまったく21mmという画角と焦点距離を生かしているとは思えないが、製品紹介にあった「…はじける白波」とか「水平線の自然なボケ」みたいなコピーを思い出して(文脈を無視して二つに分割…)とりあえず開放で撮ってみたものだ。

 適当に撮ったわりに白波も生々しいし、うっすらとボケる遠景も綺麗だなと思ってしまった。そしてピント面も良い。思いつきでパッと撮った場合でもK-1 II SEとの組み合わせでちゃんとピントが来るのが嬉しい(当たり前のことなのだが)。

 立体感を表現するレンズという意味が早くも分かってきたかも知れない、と感じている。

 ということで続く…


 

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