失われた肉の日を取り戻すため神戸で焼肉三昧してきた

2021-11-26

 なんだか意味不明かつ大げさなタイトルを付けてしまったが、つまりはそういうことだ。ここ15年ほど毎年8月29日には焼肉の日を祝いに神戸まで出向いていたりしたものだが、去年に引き続き今年も8月に出かけることは叶わなかった。それ以外の毎月の肉の日を祝うこともほとんどできなかった。

 そんな1年分の積もり積もった思いを少しでも晴らすべく、久々に「焼肉を食べること」だけを目的に神戸まで出かけてきた。

たじま屋

 JR神戸駅から徒歩15分くらいの閑静な住宅街にある超有名店。そう言えばここは昨年10月にも訪れているので、13ヶ月ぶり2回目となる。あのブリスケをもう一度食べたい!とずっと思っていた。Uberは運んでくれないから。

ブリスケPENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f4.5, 1/60sec, ISO800
 これがブリスケ。部位としては肩バラ肉の一部らしい。見た目にわりと多めの脂がしっかりのった薄切りの肉。刺しが多いから口の中で溶けてしまう… ようなことは全然なくて、しっかりとした赤身の味わいがあって食べ応えがある。決して珍味ではないがとにかく焼肉の良さが詰まっているような気がする。とても幸せな味がする。神戸まで来てよかった。
 

ミノPENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/60sec, ISO800
 たじま屋ではミノもこんな薄切りで出てくる。これが超美味い。ホルモン系の肉は焼き方が難しい(食べ頃の判断が難しい)が、両面しっかり温まればOKだと教わった。本当に美味い。
 

焼肉炎上PENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/60sec, ISO800
 エッジが立ったこのお肉は、ハラミだったかサガリだったか…? どっちにしてもその辺だ。脂が落ちて炭に火が付く瞬間は神々しいほどに美しい。
 

焼肉オンザライスPENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/60sec, ISO1600
 焼いたお肉を白米の上に乗せて食べる… というとてもシンプルながらも最高においしい贅沢な食べ物をなんと長いこと食べていなかったことか。(心の中で)涙を流しながらいただいた。
 
 ほかにもこれでもかというくらいにおいしい焼き肉を食べた。1年分の肉の日を取り戻すために。しかしまだこれだけでは足りない。


 

やきにく ポッサムチプ

 続いて翌日の夜も焼肉を食べに行った。今度はJR兵庫駅から徒歩5分ほどにある、これまた超有名店「ポッサムチプ」へやってきた。2晩連続で神戸でも最高級の焼き肉を食べるのだ。短い旅でもそれだけで神戸にやってきたかいがあるというものだ。昼間は観光もほとんどせずに体を休めておいた。

 なお今回は常連友人を通じてレギュラーメニューではなくスペシャルでお願いした。「どんな感じがいいか?」と聞かれたので「量より質!あっさり塩で食べる大人の焼き肉 +タレも少々」というテーマになった。自分で言っておいて、実際どんなものが出てくるのか想像がつかない。

タン塩PENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/40sec, ISO3200
 いきなり質でキタ! タン塩がこの角切りとは。思わずこの一皿で一人前かと勘違いしてしまうほどこじんまりしている。しかし! これが十分すぎるほど食べ応えがある。まさに大人の焼肉だ(本当はよくわかっていない)。
 

塩で食べる大人の焼き肉盛りPENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/60sec, ISO3200
 その後、肉寿司やお刺身などに続いてやってきたメインプレートがこれだ。写真には写っていないが、それぞれのお肉に合わせて、ビール塩、赤ワイン塩、白ワイン塩が用意されている。あっさりさっぱりでどれもこれもおいしい。これぞ大人の焼肉!(だんだんわかってきた)
 
 さらに野菜やシイタケ焼きに続いて少しだけタレの肉が出たことで、本日のテーマの「+タレも少々」を消化したと思い、そろそろ〆か?と余裕でいたら… 店員さんがニヤニヤしながらタレをつぎ足しに来た。なぬ?まだ来るのか???

リブロース火山PENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f4.0, 1/50sec, ISO3200
 テーブルがざわざわしたところにコイツがやってきた、まさかの火山。しかもクラシタではなくリブロース。質と量のいいとこどりではないか。これはヒドイ(最高!の意)
 

リブロース火山の葉っぱ巻きPENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f2.8, 1/60sec, ISO1600
 一緒に出てきた野菜類や別に頼んだ白米等々いろいろ混ぜてくるっと巻いていただく。これぞ焼肉の〆だ。腹八分目で大人ぶって終了のつもりでいたが、そうは問屋が卸さない。結局のところおなか一杯になるまで味わい尽くすこととなった。
 

ホルモンとおこげPENTAX K-1 II SE, FA31mmF1.8AL Limited, f2.8, 1/40sec, ISO3200
 そしてダメ押しの本当の〆。グツグツなまま出てきたのはホルモン入りのおこげ。ホルモンと聞いて怯んだが、これがあっさりあさっぱりしていて超美味い! まさに焼肉の〆にぴったり。しかも昼食や夕食にこれだけ出されても十分満足な量。そして味わい。うれしくて(本当に)泣きながら最後まで掻き込んだ。
 

 ということで、二晩連続で最高の焼き肉を味わうことで、なんとかこの1年分を取り返したと思う。神戸にはほかにもたくさん素晴らしい焼肉屋さんがあるので、また近いうちに訪れたい。そして東京でも焼肉を食べたい。

 
 

おまけ:中畑商店

 焼肉ではないのだが、どうしても今回訪れたいお店があった。いや、これも広義の焼き肉か?

 中畑商店。今はもうなくなってしまった商店街跡の一角にある。実はここも神戸に来るとたびたび訪れていたのだが、去年の10月はタイミングが合わずに来ることができなかった。

中畑商店の串焼きPPENTAX K-1 II SE, HD DFA21mmF2.4ED Limited DC WR, f2.8, 1/160sec, ISO100
 本業は精肉店なのだろうか? 席といえるような席は店内にもなく、しかし店頭で串焼きを焼いて売っている。お酒も出てくるから立ち飲み屋みたいなものか。とにかくこの串焼きが猛烈に美味いのだ。決して高級品ではなくて、いい意味のジャンクフードと言える。個人的にはこの串焼きを食べると「あぁ神戸に来たな〜」と、心のそこから感じる。
 


 

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