城南島海浜公園で海辺の野鳥を探してみる

2022-02-01

 さて前回から続きだ。そもそも城南島海浜公園へ出かけたのは、飛行機だけが目当てではない。普段の散歩コース(もわりと海に近いのだが)とは少し生態が違っていて、海辺に暮らす鳥が多くいるはずだと期待していた。

 しかし結論から言うと、運が悪かったのか、飛行機に気を取られすぎていたのか、あるいはそもそも場所が悪いのか、季節が悪いのか、あまり期待したほどではなかった。

カワラヒワPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/1000sec, ISO160
 カワラヒワ。始めて見た&撮った。小さな鳥で肉眼ではスズメなのかメジロなのかよく分からなかったが、先日手にれたばかりの双眼鏡で見てみると、なんか今まで見たことあるやつと違う!と認識できたのでとりあえず撮ってみた。嘴や身体もうっすら黄緑色でかわいい。

 ただしそんなにレアな鳥ではないし、別に海鳥というわけでもないらしい。ただ東京など市街地に現れるようになったのは最近のことかも知れない。
 

海に浮かぶカモPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/1000sec, ISO160
 カモはどこでも見かけるおなじみの鳥だが海にはもっとたくさんいた。一見するとマガモのようなキンクロハジロのような? あるいは… と、双眼鏡で眺めてみると少し色のついた首、背中の模様。鼻先が白いヤツ… 2種類いるのは雄と雌だろうか?くらいしか分からない。そもそも知識がないのだから当たり前だ。

 撮った写真をあとで拡大しながらGoogleとにらめっこしたが、どうやらスズガモっぽい。海に多い冬鳥とのことだ。なるほど! これはこの時期に海辺まで行ったからこそ出会えた鳥だ! 来た甲斐があった。カモだけど(失礼)。
 

松とメジロPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO2500
待つとシジュウカラPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO800
 海辺の松の木の上にはおなじみの鳥たちも沢山いた。メジロにシジュウカラ。あとはヒヨドリもムクドリももちろんいた(写真は割愛)し、ハクセキレイもいた(写真は撮れなかった)。
 

ウミウPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(310mm), f5.6, 1/1000sec, ISO160
 そしてウミウ。沖合に立つ黄色いポールの上に佇んでいる。この姿は城南島の浜辺ではおなじみの光景だ。

 近所の親水公園にいるのはカワウで、城南島海浜公園沖にいるのはウミウと思い込んでいるが、ちゃんと毎回識別しているわけではないから、もしかしたら混ざっているかも知れない。
 

飛んでいくカモPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO320
 夕方になるとスズガモたちが三々五々飛び始めた。どこかねぐらに帰るのだろうか? …と思ったら、夕方から夜にかけて食事をする習性らしい。
  

城南島海浜公園の人工浜PENTAX K-3 III, HD DA*16-50mmF2.8ED PLM AW(43mm), f8.0, 1/125sec, ISO100
 他にもミサゴなど猛禽類がいるはずで、実際姿を見かけたのだが、450mmではどうにもならない高度を飛んでいくだけで写真は諦めた。
 

瀬長島のイソヒヨドリPENTAX K-1 II SE, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm / APS-C Crop), f7.1, 1/400sec, ISO800
 実のところ今回何となく目当てにしていたのはイソヒヨドリだ。「ヒヨドリ」と名前が付くが雄はこの写真のように青くて美しい。雌はシマシマで精悍だそうだ。東京湾周辺でも見られると言うことなので城南島にもいるのではないかと思っていたのだが、姿を見かけることはなかった。若洲では目撃情報が多数あるようなので、またどこかで探してみたい。

 なお↑この写真は12月に沖縄に行ったとき、瀬長島で撮ったものだ。人を警戒するでもなく、餌をねだってる風でもなく、普通に「ちょっとそこ通りますよ」みたいな感じで近づいてきた。かわいい。
 

波打ち際PENTAX K-3 III, HD DA*16-50mmF2.8ED PLM AW(50mm), f2.8, 1/5000sec, ISO200
東海汽船ジェットフォイルPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/1000sec, ISO100
 他にもただ海を撮ってみたり、東京港を出入りする船を撮ってみたり、とにかく被写体には事欠かない。もちろん撮るのが面倒なら眺めているだけでもいい。
 

ちょっと思い出したこと

 ことあるごとに時々書いてきたのだが、四季の中では冬が一番好きだ。少数派である自覚はある。

 それはスキーを一番の趣味としていた15年ほどの間に作られたものかも知れない。ニセコのアンヌプリの腰まで埋まるような真っ白な雪の森の中にポツンと一人立ち、しんしんと雪が降るだけの、耳が痛くなるほどの静けさの中にいると、この瞬間が永遠に続けば良いのに、と思ったものだ。同じような瞬間は安比でも野沢でも裏磐梯でも、あちこちで体験することができた。あの世界の美しさはどんなに高性能なカメラを使っても絶対に写真に撮れない。

 真冬は16時台には日が沈んでしまうが、たっぷりと綺麗な夕陽を眺めてから家に帰ってもまだゆっくりする時間がたっぷりあるのも良い。夜が長いと言うことはつまりお酒を気兼ねなく飲める時間が長いことを意味していた。そして飲み過ぎても泥酔しても翌朝早朝に無粋な朝日に起こされることもない。始発に乗ったって暗いうちに家にたどり着けば罪悪感が減る。

 今はいろいろな事情が重なってスキーもお酒も休んでいるが、相変わらず冬が好きであることに変わりはない。城南島の真冬の砂浜で東京湾を眺めながら低い陽の光を浴び、冷たい北風に吹かれているとやはり気持ちが落ち着いてくる。それはこの公園が都心の喧噪から切り離された、精神的に日常からの距離を感じる場所だからではないかと思っている。

 そして夕陽を浴びて羽田を飛び立っていく飛行機を見上げ、あれはどこに行くのだろうか?北海道かも知れないし、沖縄かも知れない…… と旅に思いを馳せるのだ。
 


 


 

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