ピークデザイン製品が2月上旬から値上げになるというニュースが流れたのが約1週間前。昨今の物流問題や燃料や材料の高騰、そして円安も関係するのかも知れないからそれは仕方がない。界隈が少しザワついてTwitterのタイムラインでは駆け込み需要でほんの少しだけ盛り上がっていた。
そんな空気に飲まれたわけではないのだが、前々から欲しいと思っていたまま保留にしていたSLIDEを買ってしまった。間もなく値上がりすると言われたら今買ってしまうのは消費者として当然の行動だ。
いや、本当に当然なのか？ だってこれでSLIDE買うの4本目だよね？
……そ、そうだけど何か？
SLIDEはピークデザイン製ストラップの中では一番幅広のタイプだ。マイナーチェンジを2回ほど経て現在は第3世代となっている。もうこれ以上改良のしようがないのではないかと言うくらい完成度が高い（※個人の意見）。
アースカラーという言葉はもしかして死語かもしれないが、この新色はまさにその言葉がふさわしいと思う。どっちも捨てがたいのだが、色々考えてミッドナイトにした。巷ではどちらが人気なのだろうか？
ポチった翌日に届いたSLIDEのミッドナイトをK-1 Mark II Silver Editionにさっそく取り付けてみた。うむ、想像していたとおりとても良い。
ストラップとしては極太なのだが、フルサイズの一眼レフはそれなりに重量があるので、このくらい太い方が首や肩周りへの違和感が少ないと思う。また、邪魔なときは外してしまえば良いので取り回しなどもそれほど問題にはならない。
付属品はこんな感じだ。ポーチは色と素材がいつの間にか変更されているようだ。大きさも大きくなっているかも？ ところでこれはSLIDEを入れておくためのポーチなのだろうか？ SLIDEはパッド部分は硬いので丸める気にならず、このポーチの使い方はイマイチ分かっていない。ただ他の用途にいくらでも流用が可能だ。
さらに三脚ネジへの取り付け用のプレートと六角レンチ、そして赤い標準のアンカー（第4世代）が4つ付いてくるが、これらのプレートとアンカーは使用しない。
アンカーとカメラプレートはすでに今まで使っていたものをそのまま流用する。アンカーは半年くらい前に発売されたブラックバージョンをK-1 Mark II Silver Editionに取り付けている。プレートはアルカスイス互換のデュアルプレートを付けている。
なお、斜め掛けでしか使わないので右手側にはアンカーは取り付けない派だ。
PENTAX K-3 Mark IIIには銀一60周年記念のブルーのアンカーを、Nikon Z 5にはニコンダイレクト限定のイエローのアンカーをそれぞれ取り付けて色分けし、それぞれにデュアルプレートを取り付けている。
ピークデザインのアンカーシステムの良いところ（のひとつ）は、アンカーさえ付けておけば複数のカメラで同じストラップを使い回せるところだ。
なのに、気がついたらSLIDEが4本になってしまった。現在主に使っているカメラの台数より多い。なんでこうなったのか……？
上の写真は右から古い順に第2世代の限定色タラック、第3世代標準色のアッシュとブラックに続き、今回手に入れた新色ミッドナイトだ。（セージも買うと第3世代は全色コンプリートとか考えないようにしている）
でも仕方がない。カメラだって1台あればレンズを付け替えて何にでも使えるじゃないか、と言ったところで、沼にはまった人達は複数のボディを持ち、なんなら「レンズの分だけカメラを用意して交換はしないのが一番効率良い」みたいなことを言い始めるのだから、交換式のストラップだって所詮は机上の空論なのだ（暴論）。
一番古いSLIDEはすでに使い始めてから5年以上経過しているが、パッドの滑り止めパターン周辺が痛んできているくらいで、生地そのものやアンカーのキャッチや、長さ調節とロック機構などはしっかりしていて問題なく使える状態だ。
使い込んで古くなってきたときのことが十分に考慮されていることはピークデザイン製品全般に共通する良いところ（少なくとも初期の製品の良いところ）だ。SLIDEにはその思想が端的に表れていると思う。
だから使い始めてからもうすでに5年半以上たつが、飽きることも不満が溜まってくることもなく、今でもこれが自分にとってはベストなストラップとなっている。さすがに4本あればもう十分なはずだ……
オールブラックなピークデザインのアンカーを手に入れた
Peak Design のカメラストラップ「SLIDE」をPENTAX K-1で使ってみる
