約一週間前の先月末はまだ二分咲きくらいだった近所の河津桜並木だが、その後一週間でどの程度開花が進んだのかを確認するために3月5日に再び見に行ってきた。比較的暖かい日が続いていたこともあり、先週中に一気に開花が進んだようで、木によってはほぼ満開に近くなっていた。全体的には八分咲きと言った感じだ。
きれいに咲いた桜の木のまわりには人間たちが集まってくるのだが、同時にメジロたちもワラワラと集まってくる。彼/彼女らも花見が好きなのだろうか?(いや違う)。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(230mm), f5.6, 1/1000sec, ISO640
メジロはとても小さな鳥だが、桜や梅に夢中な状態だと比較的近くに寄ることができるし、目線とそう違わない高さまで下りてきてくれることもある。
もちろんその桜の木がどういうロケーションにあるかによるのだけれど、少なくとも大横川沿いのこのポイントではAPS-Cで300mmもあったら十分すぎるくらいの距離感だ。
今回のエントリーに貼った写真は多少フレーミング調整をしたくらいで、拡大するためのトリミングはほぼしていない。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(260mm), f5.6, 1/1000sec, ISO500
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/1000sec, ISO500
それにしてもメジロは超かわいい。見慣れた野鳥の中でもやはりこのサイズの鳥はとても良い。色がきれいで映えるし。
静止画で撮ってしまうと分かりづらいが、桜に群がるメジロはちょこまかと動き続けておよそじっとしていることがない。だからなるべく高速シャッターである程度連写してアタリを探すことになる。
シャッター速度はもう少し高くしても良かったかも知れないが、感度はなるべく低く保ちたいので、羽ばたいた瞬間を撮るとかでなければこのくらいで良いのではないかと思う。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/1000sec, ISO640
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(210mm), f5.6, 1/1000sec, ISO400
この日は本当にたくさんのメジロが集まっていた。開花が遅くて待ちくたびれていたのかも知れない。さらに縄張り争いなのか喧嘩をしているような姿も見られたくらいだ。メジロの社会にも色々難しいことがあるのだろう。
カメラはK-3 Mark IIIでレンズはDA55-300mmPLMを使った。上に書いたとおり焦点距離は十分だし、ズームレンジがそこそこ広いのも生きてくる。小型軽量で振り回しても苦にならないし、何しろAFが速くて正確だ。そもそも大前提として全画面に渡ってシャープで均一なのが素晴らしい。
メジロを狙う距離感なら開放F値はこのくらいでも背景整理も十分で、しかもボケ味も悪くない。これはメジロを撮るには最高のレンズ(とカメラ)だと思う。
PENTAX K-1 II SE, DA*300mmF4 ED [IF] SDM, f5.0, 1/250sec, ISO100
PENTAX K-1 II SE, DA*300mmF4 ED [IF] SDM, f4.5, 1/500sec, ISO100
と言いつつ、翌日の3月6日になって今度はK-1 Mark IIにDA★300mmF4を付けて再度同じ場所へ出かけてみた。一日で開花がさらに進んでるかと思えばそれほどでもなかった。さらにタイミングが悪かったのかメジロも昨日ほどはいなかった。
でもちゃんと撮れた。古い光学系ながらもスターレンズとあって決まった時の描写は完璧だ。AF駆動だって言われるほど悪くはないし、メジロくらいは十分に追いかけられる。
さらにボディ側もK-3 Mark IIIのような軽快さはないが、連写は敢えて使わずここぞというタイミングでシャッターを切っていくだけで十分に歩留まりは稼げる。
PENTAX K-1 II SE, DA*300mmF4 ED [IF] SDM, f4.0, 1/1000sec, ISO100
電線に止まるメジロ。都会っ子なのでこういう姿も見られる。ウメジローやサクジローに飽きてきたらこういう姿も撮りたい。
PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(230mm), f5.6, 1/640sec, ISO200
さて、この一帯の河津桜はもう間もなく満開を迎えそうだ。河津桜は比較的長く楽しめるし、そうこうしているうちに月末あたりにはいよいよソメイヨシノもほころんでくるかも知れない。
一番好きな季節である冬が去って行くのは少し寂しいが、桜が咲くのは素直にうれしい。これからしばらくは桜ばかり撮ることになりそうだ。