2024年初の寿司を新小岩の名店「鮨 太郎」でじっくり味わう

2024-02-03

 1月下旬にさしかかったとある平日の夜、2024年初めての寿司を食べてきた。お店はもちろん新小岩にある「鮨 太郎」だ。駅近に移転してからもう1年半くらいになるだろうか? 何度も通っているお店だが、思い返してみると前回はまだまだひどい暑さが残る9月のことで、夏の旬である新子を堪能したことを思い出す。

 季節は一気に進みもう冬も真っ盛りだ。冬は寿司にとってはネタが華やかで豊富になり、実はハイシーズンじゃないかと思う。

イカとホタテ

 おまかせコース最初のお造りは季節に関係なく定番中の定番、いつもイカとホタテ。イカは時期によって産地や種類が変わるけれども、もちろんいつでも美味い。ホタテも言うまでもなく美味い。
 

メヌケ 明太子のわさび漬け
中トロ 煮こごり

 ちょっと変わったところで、今回は「メヌケ」のお刺身が出てきた(左上の白身)。幻の深海魚らしく、見た目はごく普通の白身魚っぽいが、歯ざわりが独特でとても淡泊で上品な味がする。

 他には明太子のわさび漬けとか煮こごりとかとか、お刺身でも寿司でも定番のマグロの赤味や中トロなどなど、見た目に美しく超絶美味い料理の数々を堪能して幸せを噛みしめる。
 

馬刺し

 そしてとても珍しいことに、今回は馬刺しが出てきた。一応事前に「馬刺しは食べられる?」と確認されたのだが、もちろん大好物だ。

 回らないちゃんとした寿司屋と言えば魚介だけかと思っていたが、太郎では新しい方向性を探っているようだ。しかしこれが江戸前寿司屋のお任せコースとしてぴったりにはまっているからすごい。お肉バンザイ!
 

焼きもの

 そして焼きもの。実はいつもこの一皿を一番楽しみにしていたりする。クワイにタケノコ、ザーサイなど、冬と言うより春を先取りという感じだ。この辺で一段とお酒が進んでしまう。
 

タイ ホッキ
中トロ コハダ

 いよいよメインのお寿司。今年初めて食べる握り鮨だ。タイ、ホッキ、中トロ、そして定番のコハダなどなど、うっかり写真を撮るのを忘れてしまうほど美味い。
 

生きたクルマエビ

 そして目の前に現れたのは生きた車海老。ピチピチと動いている。

 サッと茹でるか、生のままか、どっちがいいですか?と聞かれた。ちなみに大将は茹でた方がお勧めだそうだ。なので同行者はみんな茹でた方を選んだが、一人反逆して生を選んでみた。以前も同じように逆張りした記憶があるがまぁ良いだろう。

生のクルマエビの鮨

これが完成品、生車海老の握り。透き通った身が美しい。うっすらと塩がかかっていてさっぱりしている。エビの旨味というか風味は茹でたものより少し薄いかもしれないが、これはこれでとても良いと思う。
 

バフンウニ

 最後にバフンウニの軍艦は外せない。超美味い!
 

残り物でいろいろ太巻き

 最後はいつも残り物というか、その時ある適当な材料で太巻きを巻いてもらう。これがまた美味い。
 

 1月から美味しいお寿司を食べられたおかげで、今年も1年なんとかやっていけそうだ。とは言え時々またチャージしに来なくてはならない。今から春の旬が楽しみだ。

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