なんとなく今年もまたiPhone 17 Pro Maxに機種変更してしまう

 もはやここにタラタラと言い訳を書くこともしないが、iPhoneの奇数型番モデルに買い換えるという長年の習慣は今年も守られ、iPhone 17 Pro Maxを手に入れた。買い換える理由もなければ買い換えない理由もない。

 ただ2年を超えてiPhoneを使い続けた経験がないと言うだけで、やはり「習慣」という言葉が正しいとは思うのだが、もしかしたらほとんど験担ぎというか信心のようなものかもしれない。

 などと結局少しだけ言い訳をしたところで本題に入ろう。

開封とセットアップ

 今年の新モデルiPhone 17シリーズは発表が9月9日で予約開始が12日だった。

iPhone 17 Pro Max / Silver / 512GB 開封

 その頃はいろいろ忙しくてリアルタイムでは追えておらず、実際にストアアプリを開いてポチッとしたのは翌週になってからだったと思う。その結果、納期は3~4週間と表示されていて、だいたい10月9日以降に配送予定となっていたのだが、結局とのころ少し早まって10月5日には届いた。

 購入したのは新シリーズの中で一番画面が大きいiPhone 17 Pro Maxだ。色はどれも今ひとつ惹かれるものがなかったので、もっとも人気がなさそうなシルバーを選んだ。最近ブルー系ばかりだったし明るい無彩色はiPhoneの原点という気がする。

 容量は引き続き512GBにした。4年前のiPhone 13 Pro Max購入時に何も考えず、大は小を兼ねるとばかりに512GBにしてから、結局4年経過した今でも512GB以上の容量は必要がない。もう少し正確に言えば512GBも必要はない。頑張れば256GBで済みそうなのだが、いまさら後退はできないのだ。
 

iPhone 17 Pro Max のカメラバンプ周辺

 iPhone 17 Proシリーズの一番の問題点はこのカメラ周辺のデザインだと思う。3眼カメラになって以来もともとひどいと思っていたが、さらに悪化したと思う。いろいろ事情はあるのだろう。すべてのカメラが48Mのクアッドピクセルになるなど、確実に進化はしている。排熱や電池、もろもろのためにはこのスペース、この形状が必要なのだろうと理解はする。

 しかし美しくない。なんなら「キモい」と表現してもそれほど言いすぎではないと思う。まぁそのうち慣れるだろうと信じるしかない。
 

iPhone 17 Pro Max と iPhone 15 Pro Max

 なおこれまで2年間使ってきた iPhone 15 Pro Max からの移行は簡単だ。いくつか調べ直さないと行けないことがあったとは言え、2年に1回やってることなのでだいたい勘所はつかんでいる。基本的には横に並べておけば自動的に移行が行われ、たいていのアプリやサービスはそれだけで問題がなく、アカウントやら設定やらそのまま引き継がれる。

 注意すべきはウォレットに入っている交通系カードやクレジットカード類と、銀行や証券系のアプリは旧機種での認証解除や新機種での再認証などが必要となる。あとLINEのトーク履歴などについてはよく言われていることだが、個人的には別にまっさらになっても構わないのでそれほど気にしていない(結果うまくいった)。

 iPhone 17シリーズの日本国内向けモデルは物理SIMスロットが廃止されたことが話題になったが、自分の場合はすでにiPhone 13 Pro Maxの時代にeSIM化してあったので特に問題はなかった。

 移行が完了した後、これまで約2年生活を共にしたiPhone 15 Pro Maxは売却をしてしまった。iPhoneはリセールが良いことが取り柄のひとつなので、こればかりはどうしようもない。iPhone 17 Pro Maxの512GB版の価格は現時点で約23万円弱なのだが、使い古しのiPhone 15 Pro Maxでも、うまく行けばその半分くらいは取り返せる。

 実質半額…… と言うより、ある意味残クレみたいな。
 

ケース

 ケースをどうするか悩んだのだが、今回もまたピークデザインのEverydayケースにした。こういうのも慣れてしまうと他のものに手を出しずらい。

Peak Design Everydayモバイルケース タン

 色はなぜかタン。ループはなくても良いのだがあり版しか在庫がなかったのでループ付きにした。ピークデザイン製というとすごく高そうなイメージがあるが、思ったほどではない。
 

ピークデザイン製Everydayケースを装着したuPhone 17 Pro Max 表

ピークデザイン製Everydayケースを装着したuPhone 17 Pro Max 裏

 この色は本当はコズミックオレンジと組み合わせるべきなのかもしれない。実際ピークデザインの商品サイトではそういう組み合わせのイメージ写真が使われている。が、タン×オレンジはややくどすぎる気がしていて、シルバーでちょうど良いのではないかと個人的に思う。悪くない組み合わせだ。

 あと、カメラバンプ周りの処理が美しい。このケースはハードロック機構のために少し厚みがあるせいもあって、カメラバンプの醜い出っ張りが目立ちにくくなっている。そしてカメラを保護する土手の高さがほぼツライチくらいでギリギリを攻めているところも良い。保護効果がやや心配なのだが、実はその点については表側も同じだ。
 

iPhone 17 Pro Max のカメラコントロールボタン周辺

 写真ではケースの縁よりも保護ガラス面の方が出っ張っているように見えるが、実際はギリギリケースの縁の方が高い。小石の転がるような地面に落とすと簡単に保護ガラスが割れそうだが、それは程度の問題でどんなケースでも同じことだろう(多分)。

 なおiPhone 16シリーズから採用されたカメラコントロールボタンがiPhone 17 Pro Maxにも当然搭載されている。カメラ起動のためのクリックと、各種画質調整機能呼び出しのためのクリック、シャッターボタンとしての半押し、さらにスライドなどの操作感覚はかなり微妙で使い分けが難しく、それぞれ慣れが必要だ。

 デフォルトでは長押しするとビジュアルインテリジェンス(画像検索的なAI機能呼び出し)が起動するように設定されているが、間違って起動することが多々ありすぎるのでOFFにした。あとカメラの各種画質調整機能呼び出しについてはカスタマイズし、メインは露出補正にしている。今後使いながら調整していこうと思う。

 なお保護ガラスは↓これにした。この手の製品は年々進化している。ガイド枠を被せる前に画面上のゴミ混入にさえ気をつけたら、あとは位置合わせなどなど失敗しようがない仕組みになっている。

カメラを試してみる

 さて、スマホと言えば今や主要機能はカメラと言っても過言ではないわけで、どんな写真が撮れるかはとても重要だ。

 先にも書いたとおりiPhone 17 Pro Maxでは3つのカメラがすべて48Mピクセルのクアッドピクセルのセンサーとなり、それぞれ2倍クロップ機能との合わせ技で、デジタルズームに頼らなくても0.5倍から8倍まで幅広くきめ細かいズーム倍率が選択できるようになった。

 以下適当に作例的なものを貼っておく。まだ手にして1週間なので、偏っていたりしてろくな写真はないのだが、スマホのカメラなんて使用用途はこんなものだろう(やや暴言 by カメラおじさん)

品川

 超広角カメラは多用するのでとても重要だ。これがiPhone Airにいけなかった理由でもある。超広角カメラが初めて搭載されたiPhone 11 Proの時代と比べて確実に進化している。レンズの明るさはF2.2だ。

 なおこれは超広角カメラに限らないのだが、カメラアプリのデフォルト設定では24Mピクセル(または12Mピクセル)で記録されるが、設定を変更すれば48Mに切り替えることもできるしRAW形式での記録も可能だ。個人的にはお試し以外にそれらの設定にしたことはない。
 

PEUGEOT 308 SW (T9)

新小岩駅前再開発夜景

 標準カメラはなぜか暗いところで高感度で撮ったものしか今のところないのだが、そんなエクスキューズは敢えて要らないほどとても綺麗に撮れる。センサーも1/1.28インチととても大きく、レンズの明るさもF1.78ある。

 なおここに貼った写真はすべて長辺1920ピクセルに縮小してJPEGに書き出しているが、iPhoneで撮影し写真アプリに保存される元ファイルは、HDR対応のHEIF形式で記録され、同じ写真でもiPhone上で見るのと、互換性優先でJPEGに書き出した場合とではとかなり見た目の印象が違う場合がある。iPhoneで撮った写真はiPhoneで見るのが一番良いと言われる所以だと思う。
 

御神輿大会

ポルチーニ茸

 標準カメラを2倍クロップした48mm相当の標準で撮影。このモードも意外によく使う。パースの付き方がが穏やかになるので特にテーブルフォトとの相性が良いし、そのくらいの距離ならピントも十分に合う。

 お祭りの写真で背景がうっすらボケているのは素の「光学」によるものではなく、いわゆるポートレート処理によるものだ。これは写真アプリ上で後からいくらでも効果の度合いを変更することができるし、撮影時にポートレートモードに設定する必要もない。便利な時代になったものだ。
 

コスモスとセセリ蝶

 これは48mm相当の2倍カメラで撮ろうとしていたら、近寄りすぎて自動的にマクロモードの超広角カメラに切り替わった写真。この自動マクロ切り替え機能は一部で嫌われていたりもするが、便利な場合もあるのでONにして使っている。背景とかガタガタなのは仕方ないところだろう。

 と言っても最近はあまりこの自動マクロ切り替えを意識することがなくなってきた。それは超広角カメラの性能が良くなったこともあるし、そもそも標準カメラの近接撮影能力は以前のモデルより上がっていたりするのかもしれない。
 

ハロウィンのカボチャ

コスモスと東京スカイツリー

 望遠カメラは100mm相当の4倍となった。iPhone 15 Proシリーズの望遠カメラは5倍の120mm相当で、標準カメラと離れすぎていて、その間はデジタルズームするしかなかったのだが、ちょうど標準カメラのクロップモード48mm相当の倍となったことでつながりが良くなった。

 カボチャのオブジェの方はエッジの不自然さを見ると分かるように、やはりポートレートによるボケ処理をしたものだ。でもやろうと思えばこのくらいのいかにも望遠レンズ的なボケ量を得ることができる。

 コスモスの方は特に何もしていないので、素の光学的ボケ(しかも前ボケ)と思って良い。味を語るところまではいかないが、スマホだけでこういうことが出来てしまうとすれば、それなりに「撮る楽しみ」みたいなものを感じることができる。
 

夕焼け

 そして200mm相当。望遠カメラの2倍クロップモードとなり、画素の再サンプリングを行わないという意味で「光学品質」と謳われている。そうは言っても1/2.55インチの半分となると、大昔の豆粒センサーと同等と言うことになるわけで、どの程度使えるものか?と訝しんでいたのだが、これが手ぶれ補正も強力に効くし思ったよりも綺麗に写るのでこれはなかなか使い道があるかもしれないと思っている。

超ファーストインプレッション

 ということで、使い始めてからまだ1週間ほどしか経っていないのだが、少しだけ感想を書いておく。

iPhone 17 Pro Max

 気になっていた大きさと重さと発熱についてはどれも気にならない。大きさはむしろ画面がわずかでも大きくなったことはむしろ大歓迎だ。重さと発熱は、特に薄着になる真夏に気になるポイントだが、これからしばらくはそういう点であまり問題にならないだけかもしれない。

 でも多分なのだが発熱はかなり改善していると思う。セットアップ直後の充電中でも本体はそれほど熱くならなかったし、体感的に爆熱だったiPhone 15 Pro Maxよりはかなり良さそうだ。

 あと実感していることと言えば、新品効果がほとんどだと思うのだが電池の持ちがとてもよい。SIMスロットを排してまで電池容量を増やしたという今回の17シリーズの中でも、最大容量を誇るPro Maxなので当然と言えば当然である。あとは日常使いしていく中でどの程度電池が劣化していくかがポイントとなる。iPhone 15 Pro Maxではかなり充電管理に気を使っていたのに、2年を待たずに最大容量は85%まで落ちてしまっていた。発熱が影響していたのではないかと疑っている。

 このiPhone 17 Pro Maxがもしこのまま低発熱で電池容量が長期にわたって落ちにくいなら、今度こそ2年を超えて長期使用する気になると良いのにと、今から淡い期待を抱いてる。

2025-10-13|タグ: , ,
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