羽田空港第一ターミナルから夕暮れの富士山と空港を撮る

2022-02-24

 2月22日猫の日に続いて2月23日は富士山の日だったそうだ。そんなことには関係なく富士山はいつ見ても良いものだし、姿を見かけるとつい写真を撮ってしまう。新幹線の中からとか飛行機の窓から、同じような写真を何度撮ったか分からない。それでも今まで見た富士山の中では一番かもしれない……と思ってシャッターを切ってしまうのだ。

 先日行った千葉の西ヶ崎では雲に阻まれて富士山を見ることができなかったわけだが、そのリベンジとばかりに翌週になって近場で一番の富士山展望スポットである羽田空港に出かけてみることにした。

 羽田空港とは言え今回ばかりは飛行機よりも富士山が目当てだ。それこそ羽田空港から富士山を撮った回数は数え切れない。でもさっきも書いた通り富士山は何度撮ってもイイ。今回こそは今までで一番の富士山が見られる&撮れるかも知れないのだから。

羽田空港第一ターミナルから見る富士山PENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(160mm), f8.0, 1/640sec, ISO800
 この日羽田に到着したのはまだ午後4時前だった。あと1ヶ月で春分の日を迎えるとあってかなり日が長くなっているので、日没まではまだ2時間くらいある。

 空気も澄み切っていて富士山の姿はよく見えているが、低い位置に雲が出ているのがちょっと気になる。でも多分大丈夫だろう。
 

羽田空港第一ターミナルから見る夕暮れの富士山PENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(150mm), f8.0, 1/640sec, ISO100
 富士山目当てと言うことでカメラは動体向きではないK-1 Mark IIを持ってきた。今までのように飛行機の写真をしゃかりきになって撮ったりせず、ボーッと冬の空港を眺めて過ごしつつ約1時間が経過した。日没まで1時間を切った頃からだいぶ夕方の雰囲気が出てきた。

 ド逆光なのだけどここから日没までの時間帯、第一ターミナルから見るA滑走路と第三ターミナル(旧国際線ターミナル)の景色はとてもドラマチックで良い。わりと普通に風景として美しくなる。
 

ANA B787-8PENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(290mm), f7.1, 1/320sec, ISO100
 ほら、こんな感じだ。金色ド逆光の中着陸したばかりのANA B787-8。とても美しい。
 

空港で働く人たち トーイングカー切り離し

B767の翼端と貨物コンテナ用トラックPENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(180mm), f7.1, 1/400sec, ISO100
 今回は空港で働く人々や働く車両なども撮ってみた。彼/彼女らはいつでも格好良いが、夕日が差す中の姿は特に良い。できればもっと近くで見たい。
 

A350のウィングレットの影PENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(290mm), f10, 1/320sec, ISO100
 この写真の中にA350を感じられる人はマニアだ。
 

羽田空港のスズメ 羽田空港のスズメ

羽田空港のスズメPENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(290mm), f10, 1/320sec, ISO100
 前々から薄々感じていたのだけど羽田空港にはけっこう鳥がいる。飛行機の運航にとって鳥の存在はとても困るものなのだが、実際バードストライク事案はどの程度発生しているのだろう? まぁ、展望デッキにいるだけなら良いのだが。

 羽田空港のスズメ(とハクセキレイ)は人慣れしていると言うよりは、人から餌をもらおうと積極的に近寄ってきてはじっと見つめてきたりする。これらの写真はほとんどトリミングもしていない。DFA150-450mmは通常遠景にしか使わないので6m以遠のフォーカスリミッターを設定しているが、それを解除しないとピントが合わないくらい近かった。
 

羽田空港第一ターミナルから見る夕富士山への日没PENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(250mm), f8.0, 1/250sec, ISO800
 さて閑話休題。そうこうしているうちに午後5時半ごろになって太陽が富士山の裾野に沈んでいく。なお撮影日は2月18日なのだが、それから1週間後の2月25日前後には羽田空港からダイヤモンド富士が見られるらしい。タイミングと天候が合えば是非拝んでみたい。

 ちなみにこの写真の手前に写るANAのB777だが良く見るとエンジンがない。レジ番はJA717AでPW4000エンジンを搭載した-200ER型で、昨年から約1年運航されていない機体だ。恐らくこのまま退役するのではないかと思われるが、移動していたのはもしかしたらそのための準備だったりするのだろうか?
 

羽田空港第一ターミナルから見るマジックアワーの夕富士山PENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(180mm), f6.3, 1/200sec, ISO400
 日没後のマジックアワー。空港の灯火類もハッキリしてきてこの時間帯の景色が一番美しい。心配していた雲は最終的には空の焼け具合を強調してくれるイイアクセントになった。

 手前には夕焼け空を機体に映したA350も入ったし、この1枚が撮れただけでとりあえず満足だ。今まで撮ったことがある同じ場所から撮ったなかで一番かどうかは分からないけれども。

 
JAL A350-900PENTAX K-1 II SE, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f8.0, 1/400sec, ISO3200
 金色の空を機体に映すJAL A350-900。超美しい。
 

雲に煙る夕焼PENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(55mm), f8.0, 1/1000sec, ISO200
 実はダイヤモンド富士がとても気になってしまって、2月23日にももう一度羽田に行ってみた。お昼過ぎまでは雲ひとつない快晴だったのだが、午後3時頃には西の空にモクモクと雲が湧いてきた。これはこれで天子の梯子が出たりしてとても綺麗なのだが、どうやらダイヤモンド富士は拝めそうにないということで、早々に諦めた。

 なお羽田空港からのダイヤモンド富士はまだ今週末あたりまではチャンスがある。もちろん今週を逃してもまた年に2回は必ずチャンスが巡ってくる。


 

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