2024年も早くも3月に突入した。自分の生活圏内および観測範囲内では、梅は2月中旬から下旬にかけて最盛期を迎え、河津桜も2月末からぼちぼち咲き始めて3月を迎えた今ぐらいに最盛期を迎えている。暖冬の影響なのかやはり平年より少し早く(約1週間くらいか?)季節が進んでいるような気がする。
ということで、木場公園を中心に近所の散歩コースでみられる梅や河津桜などなど、ごみごみした東京の住宅街の中でも季節ごとにきっちりと咲いては散っていく自然の様子を撮ってきた。
終わりかけの梅
まずは梅。
結局最盛期の亀戸天神には行きそびれてしまった。これは近所に咲いている梅の木だが、寄ってしまえば周辺の雑踏は関係ない。密度高く満開になっていたので、前ボケにすると画面が真っ白になるし、都会の隙間で日が差し込んでいる場所にあるので、背景を真っ黒に落とすこともできる。
空に向かって真っ直ぐ枝を伸ばす梅の木。遠目に見ると七分咲きくらいか?と思って近寄って見たら、もう散り始めていた。ここは公園の一角に10本ほどの梅が群生しているところで、満開になるとけっこう見応えがある風景なのだが、最盛期を見逃してしまったのは残念だ。また来年!
ところで、なんとなくなのだが歳をとるにしたがって桜よりも梅の方が好きになってきたかもしれない、と最近感じている。大人になったということだろうか。
見頃を迎えた河津桜
梅に続いて続いて見頃を迎えたのは河津桜。
木場公園の一角に一本だけすくっと立つ河津桜がある。最初は小さな木だったと思うのだが、ここ数年成長してきて立派な花を咲かせるようになった。吊り橋を背景にした景色は地元では有名なお花見スポットになっている。
木場公園の敷地外、すぐ横を流れる大横川沿いに河津桜の並木がある。以前は知る人ぞ知る地元民向けスポットだったのだが、最近はへたをすると観光バスがやってくることもある。本格的なソメイヨシノのシーズンの前は、都内観光のついでに早咲きの桜を見ることができるお手軽スポットとして設定されているのかもしれない。
河津桜はソメイヨシノより大振りで色が濃く、いわゆる桜らしい桜かもしれない。花が咲くと同時に葉が出てくるのも彩りが豊かになって良い。
その他早春の花
梅や桜以外にも春が近づくと見頃を迎える花はたくさんある。
まずは菜の花。全部前ボケにして溶けてしまっているのだが。毎年この時期になると造られる菜の花の花壇が年々立派になってきて、東京スカイツリーとも絡めるようになっていた。
もちろん菜の花にピントを合わせたバージョンも撮ったのだが、そっちはボツにした。こっちの方が断然良い。
それからミモザ。スギの花粉と見間違えそうなフワフワで黄色い花を枝先に大量につける姿はかわいい。木場公園には分かりづらい場所に一本だけミモザの木があるのだが、最近はそこそこ知られるようになってきて、天気の良い日は人だかりになることもある。
そのミモザの木の横には遊歩道を挟んで桜の木があるのだが、河津桜ではないし種類はよく分からない。こちらも1本しかないのだが、上手いことミモザと桜の満開時期が重なるとなかなか贅沢な景色になる。それも含めて静かな人気スポットになっている。
最後になぜかサザンカ。サザンカの季節は早春ではない(本来は初冬が旬)のだが、この木はなぜか3月になってもこれだけ花をつけている。花びらを大量に地面に落とす一方でまだ蕾もある。地下鉄からの排気口の横にあって暖かい風を浴びているからかもしれない。
ちなみにサザンカは江東区の花に指定されている。そのせいか木場公園周辺の街角にはあちこちで見かける。
さて次はいよいよソメイヨシノだろうか。Z 8で撮るのは初めての桜になるので、どんな風にファインダーに映るのか、どんな色が出るのか楽しみだ。そしてやはり50mmか85mmくらいの明るい単焦点レンズが欲しい、と思っている。