沖縄の旅2019:琉球王朝の遺跡群と青い海

 沖縄の旅2019の続き。

 1ヶ月ほど前に起きた首里城炎上のニュースには本当に驚き、そして悲しんだ。でも沖縄本島には首里王朝の遺跡は首里城以外にもいくつも残されている。今回もそれらを巡ってきた。

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 まずは本島南部にある首里王朝の聖地、斎場御嶽だ。ここは世界遺産の一部でもある。深い森の中にある祈りの場所。琉球王朝の祭事や宗教的な側面を支えていた場所で、本当は女性しか立ち入ることが許されていない。そして今でも祈りを捧げに来る人がいる現役の御嶽でもある。

 良く晴れた日だったが光が届かず薄暗く空気も冷たい。内地とは植生も違うし周囲を奇岩に囲まれていて、本当にここは特別な場所であることが肌で感じられる。
 

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 斎場御嶽のシンボルでもある「三庫理」にある三角岩。どうやって出来たものかよく分からないらしい。この細い通路を入った奥に斎場御嶽の最深部でありもっとも神聖な場所、「チョウノハナ」がある。

 ちなみに今回はガイドさんをお願いした。今まで何となくは分かっていたつもりになっていたけど、やっぱりちゃんと教えてもらうと理解の深さが全く変わる。ガイドさんはここがいかに神聖な場所であるかを力説してくれた。本来は観光地として一般公開することに反対なくらいだとか。

 暢気に観光にやってきた自分が言うのも何だが、そういう気持ちは分からないではない。
  

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 「チョウノハナ」から久高島を望む。実は琉球王朝の信仰において、最高の聖地は久高島にある。斎場御嶽はその久高島を遙拝するための場所でもあった。

 ただし「チョウノハナ」から久高島を望むこの穴は、岩が崩れたことによって後にできたものであって、本来この場が久高島の遙拝所だったわけではないらしい。本来の遙拝所はいまでも別にちゃんと残っている。しかし、ここからの眺めの方がずっと綺麗で神秘的だと思う。
 

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 斎場御嶽をあとにして本島南部の海岸線を西に進む。すると沖縄戦最後の激戦地となった糸満市を通りかかる。ここには沖縄戦の戦争遺構がたくさんある。もっとも有名なのは「ひめゆりの塔」だが、それ以外にもいくつもの「塔」が点在している。どれも悲惨な最期を遂げた戦没者を供養するためのものだ。

 沖縄の現状とそこに至るまでの歴史的経緯については、興味がある/なしを含めいろいろな考え方や評価があるだろう。しかしながら、現時点や未来のことも含め、沖縄のことをあれこれ言うならば、沖縄戦で何があったかは知っておかなくてはならない。あるいは少なくとも肌で感じることは重要なことだ。

 だから敢えて大きな主語で偉そうなことを書かせてもらえるなら「日本人なら一度は訪れるべき」場所だと思っている。
 

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 そして午後遅くになって首里城にやってきた。首里城公園は一応営業しており駐車場にも入ることが出来た。首里城のシンボルのひとつ、守礼門もこの通りだ。午前中は激しい逆光になるが午後になるとその姿を綺麗に見ることが出来る。
 

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 しかしその先にある「歓会門」は閉ざされており、奥に入ることは出来なかった。周囲を巡る城壁の外から奥の様子を想像することしか出来ない。いや、一部からは北殿の無残な姿が一部見えたのだが。

 2年前に100名城スタンプを押した窓口では募金箱が置いてあった。いつかまた美しい本殿その他が再建されることを願って、わずかながら募金をしてきた。
 

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 首里城は見られる場所が減ってしまったが、すぐそばにある琉球王朝の墳墓「玉陵」は必見の遺跡だ。もちろんこれも世界遺産の一部でもあり、昨年末には沖縄県で唯一の国宝に指定された。

 飾り気のない石造りの遺跡は、沖縄戦でも焼失することはなく、琉球王朝時代の原形をとどめる貴重なものだ。三つに分かれた石室は閉ざされていて中を見ることはできない。ひっそりとしていてお墓らしい雰囲気に満たされている。御嶽とはまた違った神聖さが感じられ、大好きな場所だ。
 

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 さて、この日は集中的に遺跡群を見てきたが、最後はやっぱり沖縄らしく綺麗な海を何も考えずに眺めることにしよう。ホテルからほど近い残波岬の灯台に登ってみた。とにかく今回の旅は天気が良くて最高だった。
 

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 綺麗な砂浜とは違い断崖絶壁が続く。真っ黒な溶岩のようなこの一帯の岩は琉球石灰岩で、首里城はじめ沖縄本島内にある数々のグスクで石垣に使われている石だそうだ。そうか、あの独特の黒ずんだ石はこれなのか!
  

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 さて、沖縄料理と言えば色々あるが、個人的に大好きなのは「海ぶどう」だ。料理というか食材か。泡盛のおつまみとして最高なのだが、この日のお昼に入った食堂に「海ぶどう丼」なるものがあったので思わず食べてみた。

 海ぶどうをご飯のおかずにするなんて、妙な取り合わせだと思ったがこれが美味い! ますます海ぶどうが好きになった。
 

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