8月に入ってからSNSのタイムラインには一面真っ黄色のひまわり畑の写真が流れてくる。女満別空港周辺の一面のひまわり畑と飛行機の景色とか、一度は見に行きたい撮りに行きたいと思っているが、それはさておき東京近郊にも有名なひまわりポイントはたくさんある。が、連日の猛暑に怯んで遠出をする気になれず、なるべく近いところで妥協しようと思い、葛西臨海公園へ出かけてきた。
真夏の葛西臨海公園にひまわりを撮りに行く(2023年8月1日)
そういえば昨年もひまわり目当てで葛西臨海公園を訪れているのだが、正直なところ思ってたほどではなくてガッカリスポットだったという印象がある。小ぶりなひまわりがわりと狭いエリアに植えられているだけで、写真は撮りようによってはいかにもな感じになるものの、どこまでも広がる雄大な……とはならない。いかに葛西臨海公園といえども都内の公園なので仕方ないところだ。
でもまぁ何もないよりはマシか、という程度のテンションでちょっと出かけてみたところ、これが去年の記憶の3倍くらいの規模があって、そこそこ見事な景色となっていた。
へぇ〜、やればできるじゃん!(謎の上から目線)
こんな感じで観覧車の南側一面にひまわりが植えられている。時期を少しずつずらして見頃に幅を持たせているようで、すべてが一気に咲いているという状態ではないが、まぁまぁピークのタイミングだったと思う。
植えられている品種は、ダンシングサン、サンフィニティ、復興ひまわりの3種類とのことだ。いわゆるイメージする「ひまわり」に近いのは復興ひまわりで、阪神淡路大震災に由来を持つ品種らしい。
サンフィニティは最近あちこちでよく見かけるのだが、花が小さく背も低くて今ひとつひまわりらしい迫力に欠ける、と個人的に思っている。去年イマイチだと感じたのも、この品種が多かったせいもある。でも育てやすいとか暑さに強いとか、なにか園芸品種的にすぐれている点があるのだろうか(キバナコスモスが全盛を振るってるように?)。
マイクロレンズでどアップも撮ってみる。もしかしたら集合体恐怖症的な問題があるかも知れないが、そうだったらスミマセン。
いずれにせよまだ種ができるはるか前で、花も葉っぱも一番生き生きとしているタイミングだった。管理されているひまわり畑なので晴天続きの中でも水も十分で元気がある。
とても良く晴れた日で、強い日差しと青空に黄色くて大きなひまわりは良く映える。都内の何ともいえない不快な酷暑の中だったが、写真に撮ってしまえば夏らしい爽やかさを感じる。こればかりは雨の日も良いかも?とは思えない。
そういえばひまわりは咲き方が面白い。こうして下半分からめくれるように開いてくる。というか、花びらに見える黄色いやつは実際は花ではなく「額」なんだっけ?
去年はなかった謎の看板があちこちに立っていた。何か詩の一節だろうか? 現代アート的なオブジェも置かれていたので、なにかそういう企画というかイベントというか展示なのだろう。あまりにも暑くて詳しい説明は見てこなかった。
もうちょっと看板のデザインにもこだわってくれれば写真も撮り甲斐があるのだが、などと勝手なことを思いながらけっこう写真を撮ってしまった。ライトが付いているので暗くなると看板は照明が灯るようだが、ひまわり畑自体はライトアップされるわけではないらしい。でも夕暮れ時も見物には良いかもしれない。
今ごろこんなエントリーあげといて何だが、これらの写真を撮ったのはすでに2週間くらい前のことなので、もうすでに見頃の時期は終わっているかもしれない。遙か北国の女満別空港脇のひまわりも終わりを迎えていると言うし。
今年も本当は座間あたりまで以降かと思っていたのだが、天候と予定と気力ともろもろがかみ合わなかった。来年こそはどこかに出かけたいと思っている(そういう宿題はやり残したままリストだけ積み上がっていく……)