一ヶ月ぶりに東京の空に戻ってきたブルーインパルスを撮る

2021-08-25

 先月に続きまたもやブルーインパルスが東京の上空にやってきた。昨年から数えてこれで3回目、もっと昔から数えると史上5回目(予行と本番は分けて数えない場合)の飛来となる。

 先月は東京オリンピックの開会式日に合わせた展示飛行だったわけだが、今回はもちろん8月23日に開幕するパラリンピックを記念する展示飛行だ。

 さて、先月と同様にオリパラを今東京で開催することについての一都民としての考えは脇において、飛行機&写真好きとしてブルーインパルスはしっかり楽しむことにする。

 飛行コースはオリンピック版と比べるとかなり短縮された。東京スカイツリー付近では、前回は行って帰っての1往復だったのに対し、今回は北東から南西に向けて片道だけになっている。撮影チャンスはかなり限られる。

2021年8月22日:予行

 もちろん今回もきっちりと予行が行われた。本番の2日前、日曜日の午後2時に飛行するとの事前発表があった。

 予行なのでスモークは通常の白のみだ。出し惜しみしないで予行からカラースモーク使ってくれれば良いのに…というのは飛行機&写真ファンは誰もが思うことだろう。

ブルーインパルスと東京スカイツリーと清洲橋Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(71mm), f8.0, 1/800sec, ISO100
 前回までは望遠レンズで機体を引き寄せるばかりで、空のみ背景の写真ばかり撮ってしまったことを反省し、今回は東京らしい地上の風景を入れるようにした。

 撮影場所は地元ではわりと穴場と思われる隅田川大橋の上だ。首都高速と2階建てになっているこの橋から清洲橋と東京スカイツリーが綺麗に見通すことができる、知る人ぞ知る絶景ポイントだ。我が家からは自転車ですぐであり区境さえ越えなくて済む。
 
 予告されていた時間の午後2時過ぎ、まだ音は聞こえないものの、東京スカイツリーの東側をスモークを曳いてこちらに向かってくる6機の機影が見えた。
 

ブルーインパルスと東京スカイツリーNikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(125mm), f8.0, 1/800sec, ISO100
 先月とは違い今回は東京スカイツリーに到達するだいぶ前からスモークを曳いてきた。やっぱりこうでなくては!

 なお事前の天気予報はあまり良くなかったのだが、運良くお昼過ぎからこの時間にかけて晴れ間が覗いてくれた。快晴ではないけれども日も差してるし、十分に良い天気で、ブルーインパルス日和だったと思う(特に翌々日の本番日にそれを強く実感することになる)。
 

ブルーインパルスと東京スカイツリーと清洲橋Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(24mm), f8.0, 1/800sec, ISO110
 そこからあっという間に頭上に到達する。隅田川に沿って東京スカイツリーから真っ直ぐにたなびく白いスモークが格好イイ。

 うむ、概ねイメージ通りだ。これが今回のベストショットかもしれない。
 

ブルーインパルスNikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(200mm), f8.0, 1/800sec, ISO140
 ほとんど真上にやってきた。高倍率の便利ズームなのでそのままグイッとテレ端までズームして、編隊をアップで撮っておいた。うん、やっぱり機体の細部が何となく見えるこういう写真も良い。雲も良い感じだ。

 なお前回と違って今回は先頭を行く1番機もちゃんとブルーインパルス仕様の機体が使われている。
 

去っていくブルーインパルスNikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(200mm), f8.0, 1/800sec, ISO140
 隅田川大橋の歩道の上には首都高速9号線が被さっているので、後ろ姿を見送ることはできないと思っていたが、隙間からちょっとだけ見えた。東京タワーを過ぎて渋谷方面に向けて旋回しているところだろう。
 


 予想通りブルーインパルスの観覧&撮影ポイントとして、隅田川大橋はとても良いところだった。交通量も少なく歩道も広く、首都高の高架で日差しも遮られて暑くない。しかも穴場なので人も多くなかった。

 しかし、ここでは予行ですでに予想通りの写真が撮れたので、本番はまた別のところへ行ってみることにした。

2021年8月24日:本番

 ということで、2日後の平日火曜日、隅田川大橋よりも一本上流に架かる清洲橋にやってきた。フライト時刻は予行と同じく午後2時だ。

 残念ながらこの日は天気予報が当たってしまい、朝からどんよりと曇っており、まったく晴れ間は覗きそうにない。天気ばかりは仕方がない。

ブルーインパルスと隅田川Nikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(16.5mm), f5.6, 1/640sec, ISO100
 はい、こんな感じだった。雨こそ降ってないがなんともさえない空模様だ。ブルーインパルスは最も曇天に似合わない被写体のひとつだと思う。しかもせっかくのカラースモークなのに。なお、今回はパラリンピック仕様で3色となっている。
 

曇り空を飛んでくるブルーインパルスPENTAX K-3 III, HD DA55-300mmF4.5-6.3 ED PLM WR RE(300mm), f6.3, 1/800sec, ISO100
 望遠ズームでアップでも撮ってみたがこんな感じでどうにもならない。とりあえず記録したアリバイ写真… という感じだろうか。
 

清洲橋上空を飛ぶブルーインパルスNikon Z 5, NIKKOR Z 14-30mm f/4 S(14mm), f5.6, 1/640sec, ISO100
 そして頭上を通過する瞬間。清洲橋にやってきたのはこのアングルが目当てだった。超広角でここから撮ると、橋の構造物と青空と太陽とブルーインパルスのコラボは格好イイし、知る人ぞ知る東京らしい景色だろうと思っていた。

 青空と太陽という重要な要素がかけてしまったが、でもまぁ、天気ばかりは仕方がない(2度目)。
 


 清洲橋は幹線道路が通っているし、古い橋なので歩道もそんなに広くない。想像の範囲内だがわりと混んでいたが、隅田川の河川敷含め観覧ポイントは広いので、それなりに分散していて、治安は十分良かった。

 ということで、いずれリベンジしたいが、今後はそういうチャンスはもうしばらく来ないだろう。
 

ブルーインパルス旋回 ブルーインパルス 5色スモーク
ブルーインパルスと東京スカイツリーと清洲橋 清洲橋上空を飛ぶブルーインパルス

 ということで、この夏は7月末から8月末にかけて、計4回もブルーインパルスが東京の空を飛んだ。この4枚はそれぞれの日のベストショットを1枚ずつ選んで並べて見た。まぁまぁだったのではないかと思う。十分満足した。

 またいつか航空祭などで本気のアクロバットを見られたら(撮れたら)と思う ✈️✈️✈️✈️✈️✈️
 


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