2020年に買ったものと撮った写真各4選

2020-12-31

 新型コロナウィルスに振り回され続けた2020年がもうすぐ暮れてゆく。いつもと雰囲気の違う大晦日を迎えているが、例年通り年末恒例の一年の振り返りをしておこう。

 今年に関しては公私もオンラインもオフラインもいろいろな面で思うことはたくさんあるのだが、昨年の年末振り返り記事のフォーマットをそのまま流用することにして、2020年に撮った写真と買ったもののなかから、それぞれベスト4を選んでみることにする。

買ったものベスト4

 まずは買い物から。主にカメラや写真関連に関しては今年も物欲が抑えきれなかった。反省はしていない。

防湿庫


 まず一つ目は防湿庫だ。これは思ってた以上に素晴らしい。防湿庫を使っていなくてもレンズにカビを生やしたことはないのだが、それでも圧倒的に機材管理が楽になった。目にも楽しく機材を置いてある部屋の中が華やかになった。

 ただ、同じ防湿庫に使用頻度の高い機材と、ほとんど使わない機材が同居しているのはもしかしたら良くないのかも知れない。よく使う機材の出し入れに伴って湿度の変動が激しくなる。常用機材は今まで通り外に出しておいても良いのかも知れない、とちょっと思っている。

 なお容量にはまだ余裕がある。来年はさらに機材が増えることが確定的だが、問題なく収容できるだろう。
 

EPSON SC-PX1V


 つぎはプリンターだ。プリントをする使うようになって写真の楽しみ方がまた一段深くなったような気がする。やはり最終的に紙に出力された写真というのは強い。説得力がある。自己満足感も非常に高い。

 プリントするのは最初だけで途中で結局飽きてしまうかも?と少し心配していたがそれは杞憂だった。今では紙の沼にはまりかけ、インクのランニングコストが気になるようになってきた。

 なお、年末になってSC-PX1Vは調子が悪くなり、いまはEPSONの松本工場に里帰りしている。年が明けたら元気になって戻ってくるはずだ。
 

DFA★85mmF1.4


 続いてはレンズだ。発売されるまで買うつもりはまったくなかったのに、結局DFA★85mmF1.4を買ってしまった。ポートレートとか撮らないし、そもそもこんなに巨大なレンズ無理だろ! 20万超えとか高すぎ! と思っていたのに。

 しかしながら実際に使ってみるとこれは本当に素晴らしい。何でもない写真を撮ってもいちいちすごい。何を撮っていても楽しい。ファインダーを覗いてるだけでウットリする。こういうレンズで光学的な暴力をただ楽しむのも趣味としては良いのではないかと思う。
 

K-1 Mark II Silver Edition


 最後はやはりカメラ。PENTAX K-1 Mark II Silver Editionだろう。まさかというタイミングで今さら出てきた銀色のK-1 Mark II。こんなもの今さら発売する方も買う方もバカじゃないの?と思いながら買った。ここ最近はタイミングが合わずに手に入れることができなかったシルバーボディーだ。うん、やはりPENTAXのシルバーボディは良い。

 PENTAX界隈は今年一年いろいろあったが、結局のところ自分は今やフルサイズ原理主義に洗脳されていることをハッキリ自覚し、開き直ることにした。そういう気づきと諦めを突きつけられたカメラだ。

 K-1 Mark IIIが出るまではこれで生きていくことにする。
 

撮った写真ベスト4

 次に自分で撮った写真の中からベスト4を選んでみる。写真の出来と言うよりは個人的に思い入れと思い出のある4枚を選んでみた。

ルスツから眺める二つの羊蹄山OLYMPUS TG-5 4.5mm, f8.0, 1/160sec, ISO100, +0.7EV
 まずはこれ。今年の1月下旬。ルスツのスキー場から撮った二つの羊蹄山だ。この眺めは本当に最高で羊蹄山ビューとしてはニセコ側よりも絶景だと思う。


 この頃すでに新型コロナウィルスの話題は出ていたが、まだどこか対岸の火事だった。「古い」生活様式だった時代最後の思い出とも言える。

 残念ながら、今冬はとても北海道に遊びには行けそうにない。また心置きなく北海道へ行けるのはいつになるだろうか?
 

雪と桜、傘を差して歩く人PENTAX K-1改, HD DFA 70-200mm F2.8ED DC AW(200mm), f4.0, 1/200sec, ISO400, 0EV
 3月末、東京では満開の桜に雪が降った。この頃は「不要不急の外出をしないように」と叫ばれていて、世間がとてもピリピリしていた時期だった。


 だから、自宅のすぐ目の前でコンビニへの通り道だからと言ったところで、雪と桜の写真を撮ったなんて少し後ろめたく、おおっぴらには言えない状況だった。いや、結局この写真はTwitterに上げてしまったのだけど。

 この写真を改めて見ると、桜と雪という東京では滅多にない光景が見られたことよりも、あの頃の変な緊張感を思い出してしまう。自分にとっては2020年春の象徴的な1枚だ。
 

ネコPENTAX K-1改, HD DFA★85mmF1.4ED SDM AW, f1.4, 1/2500sec, ISO100, 0EV
 いろいろなことが改善に向かっていると思ってた7月。久しぶりに旅に出た先の神戸で撮った野良猫さん。


 DFA★85mmF1.4を手にしたばかりで、何でもいいから何かを撮りたくて、これ一本で旅先の街歩きをしていたときに撮ったものだ。ピント面の素晴らしいシャープさと文字通りとろける背景がすごい。美形な猫さんの被写体力もすごい。

 これはその後リコーイメージングの とっておきPHOTO+ にも採用してもらえた。見知らぬ街角の見知らぬ猫さんだが、とても気に入ってる一枚だ。
 

一面焼ける秋の雲PENTAX K-1 II SE, FA77mm F1.8 Limited, f4.0, 1/100sec, ISO100, −0.7EV
 最後の一枚はこれにしておく。


 そんなこんなで今年は遠出する機会がガクッと減ってしまったので、近所で写真を撮ることが多かった。なかでも東京の空をよく撮った気がする。虹が出たり変わった雲が出たり、きれいな夕焼けが出たり。

 在宅勤務が長期にわたっていることもあって、地元で見られる絶景に気付くことが増えた。写真なんてどこにいても撮れるもんだな、と。

 
 いずれにせよ、この状況はまだしばらく続きそうだ。だが、年明け早々にようやく待望の新機種PENTAX K-3 Mark IIIが出るはずだ。それもこれも含めて今年よりも写真的にも買い物的にも、そして世の中的にも良い一年になることを願っている。
 

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