巣立ったばかりのカワセミの幼鳥を見に行ってきた

2022-07-19

 今年の5月中旬頃、カワセミの営巣地に何度か足を運んで子育ての様子を気にして見ていた。天敵の存在をはじめいろいろ困難が多くて巣立ちまで行かないことも多いそうだが、風の噂によると今年の子達4羽は無事に育って巣立っていったらしい。良かった良かった。

 5月の子育て終盤戦で雄が2つめの巣穴を掘り始めていたところまでは確認していたが、どうやらそのカップルはまた卵を産んで今年2回目の繁殖を行ったらしい。その後の経過はあまり追っていなかったのだが、最近になってその2番子達も無事に育って巣立ったという噂をまた耳にした。素晴らしい!

 カワセミの幼鳥を見てみたい! と思い立ち、久しぶりに雨が上がった連休最終日、カワセミの巣のある公園に久々に出かけてみた。

カワセミの幼鳥PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO5000
カワセミの幼鳥PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO1600
 いた!

 周囲の人々がレンズを向けている方角を見ても、目が慣れるまではしばらく全く見えなかったのだが、ちょこまか動いてる姿がそのうち浮かび上がってきた。たしかに身体の色が全体的に薄いというかくすんでいるし、嘴も短いようだ。これは親鳥よりもむしろよくできた保護色になっている。身体もまだかなり小さいらしいがその辺は良く分からなかった。
 

カワセミの幼鳥PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO500
 暑いからというわけではなく、カワセミの習性なのだと思うが、しきりに水浴びをしていた(全然撮れなかった)。あるいは餌取りの練習だろうか? 巣立ちから数日経過しているらしいが、まだ餌を自力で撮ることはできないようだ。
 

カワセミの親PENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(410mm), f5.6, 1/500sec, ISO1000
 これは成鳥の雄。たぶんお父さんではないかと思われる。

 まだ餌をとれない子ども達のために、餌をとって運んでくる様子も見られた。巣立ちをしてヘビに襲われる危険はほぼなくなったけれども、お父さんとお母さんにとっては、まだまだ気の抜けない子育ては続いているようだ。5月からずっと働きづめで大変だろう。頑張れ!
 

 本題のカワセミ幼鳥観察記は以上で、以下はすべておまけだ。

真っ赤な赤とんぼPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(450mm), f5.6, 1/800sec, ISO2500
 カワセミの巣がある池には赤とんぼがブンブン飛び回っていた。望遠レンズでグイッと寄ってみたのは初めてなのだが、こんなに頭から尻尾まで赤いものなのか!(その後調べたら「赤とんぼ」の中にもいろいろ種類があるらしい)
 

ホシゴイPENTAX K-3 III, HD DFA150-450mm F4.5-5.6ED DC AW(250mm), f5.6, 1/500sec, ISO800
 ここは本当に小さな池(というか沼?)なのだが、多くの鳥たちがやってくる。なにか大形の鳥がバサッと派手な音を立てて降りてきたと思ったらホシゴイだった。そう言えばこの子もゴイサギの幼鳥だ。良く見るとけっこうかわいい。
 

カルガモの子Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(98mm), f6.3, 1/500sec, ISO400
カルガモの親子Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(185mm), f6.3, 1/500sec, ISO640
 そう言えばもうだいぶ前のことになるのだが、カルガモの親子も撮ってあったのにブログに書き損ねたままだったので、幼鳥シリーズということでせっかくなのでここに貼ってしまおう。

 カルガモの子も生まれてからの生存率はあまり高くないようだが、この子達もその後どうなったのかは分からない。こんなに可愛いのに(だからこそ、か……)。街中の公園とは言え、それで自然界のバランスが保たれてるのだから仕方がない。
 

焼ける雲Nikon Z 5, NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(42mm), f5.6, 1/200, ISO100
 夏は夕焼けが綺麗な季節でもある。しかし今年は変な天気であまり綺麗に焼けた空を見てないような気がする。
 

 7月に入ってちょっと写欲が減退していてカメラを持ち出す機会がガクッと減っているのだが、どうしたものだろうか? ……と言うのは別に本気で悩んでいるわけではない。こういうときは何もしないのが一番だ(あるいは新しい機材を買うという荒療治もある)。

 といって写真から遠ざかるのもなんだか寂しいので、Lightroomのカタログで昔の写真を掘り返して、気になったカットをプリントして遊んでいたりする。これがなかなか楽しいしのでスランプ時の暇つぶしには特にお勧めだ。
 



 

関連記事